ネーミングライツ歩道橋

 交差点で信号待ちしていて、ちょっと上を見上げたら、歩道橋に企業名と、えらく薄っぺらな「企業理念」が書かれていました。
 歩道橋に企業名を掲載し、その分、金をもらうネーミングライツのようです。
 「貧すれば鈍する」の見本みたいに思いました。
 昔から「黒砂海岸」と呼ばれていた所に10億円近くの税金を注ぎ込んで白砂を輸入して風で吹き飛ばされるなど、税金の無駄をする一方で、このような公共物に私企業の広告を掲載しているわけです。
 頼む方も受ける方も勘弁してほしいものだと思いました。
 ちなみに、自分の好物でもある鳩サブレーを作っている鎌倉の豊島屋さんは、市内の地名のネーミングライツを購入した結果、元の名前をそのまま使いました。
 目先の宣伝効果よりも大切なものを「購入」したわけです。
 歩道橋に安っぽい自己宣伝を書いた企業が今後どうなるかわかりませんが、同じネーミングライツでも風格に差があるな、と思いました。
 ついでに、信号待ちするだけでこんな不快な気分になるのも嫌なので、今後は通る道を変えることにしました。