国交省が「駅にエレベーターやホームドアなどのバリアフリー施設を設置した際、その費用を鉄道会社が運賃を上げて回収する」という制度を作ることにした、というニュースを見ました。
車椅子の方のためにエレベーターがあるのも、目の不自由な方のためにホームドアがあるのも、本来なら当然の事です。
今までなかった事のほうがおかしいわけです。
その設置費用を運賃値上げで回収などありえない話です。
だいたい、これまでJRをはじめとする鉄道会社は、乗客サービスをどんどんと下げました。
地元の幕張本郷駅は、かつてはホームに駅員が常駐していたのが廃止され、続いて出札窓口が自販機だけになり、今では早朝は無人化されています。
それだけ不便にしながら、運賃は下がっていません。
それを考えれば、いかにこの「駅設備設置にあわせて運賃値上げ」がおかしいかがわかります。
ここ何十年間でさまざまな形で日本の衰退が見られます。この「人員削減して鉄道サービスの品質を下げつつ、設備設置のために運賃値上げ」という考えも、衰退を象徴していると思いました。