「正義の敵」

 「正義」という言葉は頻繁に使われます。
 しかしながら、正反対の使い方をしている例を山ほど見ます。
 そもそも、「正義」というのは、公正で人権が守られていると、皆が共通して認識しているものを意味するはずです。
 ところが、「人にはそれぞれの正義がある」などと、根本の「共通して認識できる」というのをすっ飛ばして堂々と語っている人が多々いるのです。
 「自分が正しいと思っている事が正義」ならば、神奈川でおきた大量殺人の犯人だって「正義」になってしまいます。
 こんな勘違いが大量発生する理由として、かつてのTV番組で「正義の味方」と称するヒーローが、道理も何もなく、ただ、暴力的な強さで敵を倒してめでたしめでたし、というのが描かれていたのも理由なのかとも思っています。
 不正義がまかり通る国ならでは、とも言えますが、何とかしたいものです。