適材適所

 パラリンピック開会式の曲を作る音楽家が、20数年前の雑誌インタビューで、学生時代に、極めて悪質な「いじめ」を行っていた事を自慢気に語っていた、という過去が判明して話題になっています。「いじめ」の対象には、障碍のある人も含まれています。
 自分はその音楽家の曲を聞いたことはありませんし、顔も知りません。ただ、この「犯罪自慢」については、かなり前から知っていました。それほど、有名な話です。
 自分ですら知っているのですから、パラリンピック関係者の誰もが知らなかった、という事は相当考えられません。
 つまり、分かっていて、その音楽家を起用したのでしょう。
 まあ、このオリ・パラは、招致のときから嘘と不正にまみれていました。その汚れはだんだん増すばかりです。そして、この感染爆発のなか、開会するという異常事態を迎えつつあります。
 そう考えれば、このパラリンピック開会式に、障碍のある人に陰惨な「いじめ」を行った事を自慢した音楽家を起用した、というのはまさしく「適材適所」と言えるでしょう。
 このまま開催したら、歴史に残る酷いオリ・パラになることは間違いありません。
 それを防ぐためにも、中止するよりありません。