奈良県警本部長が処分されて辞職

 安倍元首相が殺害された事件の責任で、奈良県警の本部長が処分されました。その人は、辞職を表明しました。
 結果的に警備が失敗したのは確かです。
 しかし、この事件の要因の一つに、長野での演説予定が直前に奈良に変わった、というのがあります。
 政党要人の警護をする場合、2週間前に20人近くの警官と政党担当者が打ち合わせを行い、さらに、一週間前に現地で打ち合わせを行う、という話を聞いたことがあります。
 それを考えれば、この状況で、完全な警備計画が立てられなかったのは、ある意味仕方ないのではないでしょうか。
 「偉い人」が殺されたから、という事で不要な詰め腹を切らされたと言わざるを得ません。
 加えて言えば、その一方で、無実の人を無理やり「自白」させて冤罪にした警官が処分された、という話は聞いたことがありません。
 それを含め、警察組織の歪みを象徴しているような「処分」だと思いました。