格差の仕組み

 日本はもちろんですが、世界各国で格差が拡大しています。
 原因は様々なものがありますが、自分としては、政治の仕組みがそれを助長していると強く感じています。
 格差が拡大するのは、政府が富裕層・大企業に有利な政治を行うからです。
 その原資は、政治献金やパーティ券などの利益供与です。
 資金を得た見返りとして、彼らが得する政治を行い、その結果、働く人や高齢者が割を食い、格差が拡がるわけです。
 当初は、マスコミなどもそれを批判していましたが、大企業の広告料や、政府によるマスコミへの圧力などで、それもなくなります。
 その結果、多くの人を苦しめているにも関わらず、政権与党は選挙で勝利をし、さらに格差が拡がっていきます。
 ごくわずかの大金持ちはそれで幸せになるのですが、その何万倍もの人々が不幸になるのですから、結果として、人類全体を見れば不幸な人が増えます。
 しかし、大儲けした大金持ちはさらに政治家に利益供与しますから、ますます格差は広がり、不幸な人が増えるのです。
 さらに困った事に、宣伝に使う金も豊富なので、それら不幸な人が、その怒りを政治や大金持ちに向けず、別の弱い人々に向けさせる事もできてしまいます。
 そうやってますます、格差拡大の土台が強固になり、不幸な人が増えます。
 仕組みはわかるのですが、これを正すには、相当の知恵と努力が必要です。
 なにか効率的な方法があればいいのですが、なかなか思いつきません。困ったものです。