ある事例を観察して、その因果関係に関する仮説を立てるのは、科学の基本です。
ただ、それだけではただの仮説でしかありません。その仮説が正しいかどうかを、検証し、その結果正しければ概念化(理論化)されるわけです。
ところが、最近、前半部分の「仮説立て」だけで終わってしまい、検証をせず、仮説=結論としてしまっている事例を少なからず見ます。
昨年から始まったコロナ禍においても、そうやって検証もされない仮説を指針にしてしまい、その結果、感染を防げなかったり、自宅放置が発生したりしていました。
自分の場合、大学時代、たまたまとった授業で、この、科学的な思考方法を学んだため、そのおかしさがわかります。
ただ、偉い人も含め、それが分かっていない人が多数いるのでは、と思っています。
こんな事を続ければ続くほど、非科学的な世の中になってしまいます。
何とかせねばと思ってはいますが、前途は多難ですね。