時代おくれすぎる高校野球大会

 コロナ禍のなか、甲子園大会が行われています。
 中止した昨年より観戦状況が大幅に悪化し、少なからぬ参加校にクラスターが発生しているのに開催する、ということ自体、異常極まりない話です。
 もちろん、コロナがなくても異常です。
 自分は、小学校の時、甲子園に歩いて行けるところに住んでいた事があります。
 外野席だったら無料なので、交通費も入場料も無料で野球が見れるのが嬉しく、小学5年の夏は通い詰めたものでした。
 10年ほど前の今頃、週末に関西出張があったとき、それを懐かしむ意味もあって、自腹で一泊追加し、土曜の朝一番の試合を見に懐かしの外野席に行きました。
 ところが、まだ午前中だと言うのに、プラスチックの椅子は太陽に熱せられ、直接座ることは不可能でした。
 その時、なんでこんな過酷な環境で高校生に野球をやらせるのか、と驚き呆れたものでした。
 この炎天下で開催するなら、各地にあるドームを使うのが当然です。
 他にも、連投などによる投手の酷使問題や、いまだに一部で続いている丸坊主強制も異常です。
 さらに言えば、地方予選から通じる、「一回負けたら終わり」もおかしな話です。
 どの高校生も大会のために頑張ってきているのですから、一度や二度負けても、試合ができる仕組みくらい作れるはずです。
 こうやって見ると、日本スポーツの悪いところを煮詰めた大会とまで言いたくなります。
 一刻も早く、根本から見直すべきです。