改めて横綱制度のおかしさが浮き彫りに

 大関に復帰した照ノ富士関が先場所に続いて優勝しました。次は「綱取り場所」になります。
 照ノ富士関は一度大関に上がりながら、怪我などで連続休場して序二段まで降格し、そこから再び大関になりました。
 降格した際は、10場所連続で負け越し、うち9場所は途中休場もしくは全休という内容でした。
 仮に最初に大関になったあと、横綱に昇格していたらどうなっていたでしょうか。
 現在、白鵬関が5場所連続休場中で、来場所に進退がかかっていると言われています。
 ならば、もし「横綱・照ノ富士」が誕生していたら、連続休場で引退となり、この「復活劇」はなかったわけです。
 それを考えれば、今の「横綱は降格しない。ただし、一定以上の休場が続けば引退になる」という制度が変なのは明らかではないでしょうか。
 まあ、いまだに「土俵に女性は上がれない」などという、あからさまな女性差別を実践している相撲協会が、このおかしさに気づくのは、今世紀中も難しいとは思っているのですが…。