今の職場には、ミャンマー出身の人が多数います。
それがきっかけで、ミャンマーに関心を持ち、関連する本を読むようになりました。
今日読んだ本には、ミャンマーが初めて憲法を制定したのが1947年という記載がありました。
日本国憲法とは「同い年」にあたります。
しかし、ミャンマーでは憲法制定後、4回ほど軍事クーデターが起きています。
そのたびに、憲法が廃止され、しばらくすると軍事独裁政権が憲法を作り直す、という事が二度もありました。
そして現在、憲法の「非常事態宣言」条項により、クーデターで政権を奪った軍人が独裁政治を行っています。
その結果、多くの人が国外に逃れ、その中の10数人が自分の「同僚」となっているわけです。
ある人は、「国に帰ったら殺される」と言っていました。
権力を縛るはずの憲法が、権力者が好き放題に改廃した結果とも言えます。
一方、日本は1947年に憲法が施行されてから、改廃されることはありませんでした。
その結果、とりあえず平和で民主的な国であり続けています。
それを変えて戦争ができるようにしたり、人権を制限できるようにしようと、自民党をはじめとする勢力が運動を続けています。
彼らによる憲法改悪が実現したら、日本での人権侵害はさらにひどくなるでしょう。
あらためて、憲法を守ることの大切さを知ると同時に、同僚たちの故国の政治が正常化されることを願った憲法記念日になりました。