過去がたり

 自分の過去を語るのが好きな人がいます。
 しかし、本人にとっては「栄光の軌跡」なのでしょうが、聞く方にとってはどうでもいいことです。
 なぜならば、知りたいのは、その人の過去でなく、現時点でどれだけの事ができる人であるか、なのです。
 それだけに、過去の「優れた自分」を語りたがる人は、現在の自分の能力に自身が持てないことの裏返しだと思っています。
 それもあって、自分は他人に過去について語ることはほとんどありません。
 まあ、洗いざらい語れば、「このひと、言っていることが無茶苦茶すぎる」と呆れられるほどの過去があるから、というのもあるのですが…。