出版基準

 本屋に行くと、目立つところに、「投資で金持ちになる方法」という本が並んでいます。
 もちろん、投資で金持ちになった人は少なからずいます。
 しかし、投資というのは金が空から降ってくるわけではありません。
 得した人がいれば、それと同じ金額分、損をした人たちがいるわけです。
 リスクを考えると、「投資で大儲けした人の本」だけでなく、「投資で大損をした人の本」も並んでいなければおかしいと思います。
 しかし、専門棚にはそのような本もあるのかもしれませんが、目立つ所には一切ありません。
 まあ、資本主義的には、そんな本には需要がない、という事なのでしょう。
 本を読むのは大切な事だとは思いますが、「楽して金が儲かる本」については、読む価値はないと思っています。