自分の頭で考えられなくなると

 以前、所属していた組織は、完全なる上意下達でした。
 「上」が言う事は何もかも正しい、という感じです。それこそ、「上」が「カラスは白い」と言えば、「下」も同じことを唱和する、という感じです。
 ただ、自分は組織にいたものの、そのような風潮には染まらず、「上」が言う事も、自分の考えで分析・判断していました。
 何度も、「上」に対して、事実誤認や論理的矛盾を指摘する文書をメールしたものでした。
 辞めたあとの残務処理みたいなことで、当時の組織の人とやり取りをしたのですが、その上意下達思考に改めて驚きました。
 完全に論理破綻している文章を平気で送りつけてくるのです。
 書いていて、これがおかしいかどうかを考えることなどないのでしょうね。
 自分の頭で物事を考える事ができなくなる人間、というのは本当に悲しいものだと思いました。