「民営化」の結末

 イギリスで水道を民営化した結果、そこの経営者が大儲けをした、というニュースを見ました。
 一方で、水道供給の質は下がり、料金は上がったため、住民の生活環境は大幅に悪化し、風呂の回数を減らす家も増えました。
 「民営化になれば利益追求のため、利用者サービスが向上する」と宣伝されていますが、これが大嘘であることがよくわかる例です。
 むしろ、儲けるためにはこのように、利用者サービスを悪化させるほうが手っ取り早いのです。
 日本でも、「国鉄民営化」の結果、地元の幕張本郷駅は、ホーム駅員が削減され、出札窓口もなくなり、さらには早朝無人駅になってしまいました。
 「民営化」は、それまでの公営サービスの質を低下させ、一部の人間を儲けさせるためのものであることは、国内外の事例を見れば明らかなのです。