「人より上にいたい」がもたらすもの

 少なからぬ人が、「自分は多くの人より上にいたい」と思っているようです。
 もちろん、「一番上」までいけるわけはありません。
 その結果、一部の「自分より上の人」には媚びへつらい、一方で、「自分より下の人」には尊大な態度を取ったり、ハラスメントをするわけです。
 そうやって、多くの他人に嫌な思いをさせて、「多くの人より上の自分」に満足するわけです。
 本人はそれで幸せなのかもしれませんが、実際にそれで多くの人に忌み嫌われるわけです。
 当たり前ですが、人間に上下関係などありません。何かが上回っていても、何かが下回っているのは当然です。
 それもわからずに、多くの人に軽蔑されながら、「自分が上」だと思い込んで威張っている輩は心底みっともな存在だと思っています。