精神論の無意味さ

 駅の自販機に、地元チームのスポーツ選手の写真と談話が掲載されていました。
 その文面は「魂のプレイを見せる」というものでした。
 はっきり言って、何が言いたいのか、まったくもってわかりません。
 おそらくは「魂を込めたプレイ」という意味かとは思われます。
 しかし、プロはもちろん、アマでも、スポーツ選手が「気の抜けたプレイをします」と宣言することなど、絶対にないでしょう。
 それを考えれば、この一言は何も言っていないのと同じです。
 似たようなものに、野球でよく使われる「気持ちで打った」というのがあります。
 これも同様で、味方の大量リード時に打席に立った投手などを除けば、「打つ気持ちがなくて打席に立つ」などという事はありません。
 つまり、これも何も言っていないのと同じなのです。
 プロである以上、このような無意味な精神論的な言説は控えてほしいものだと思った次第です。