核兵器と抑止力

 人類史上初の核兵器による大虐殺が広島で行われてから80年経ちました。
 その後、多くの大国が核兵器を所持するようになりました。
 そして、核兵器を持ちながら、実際に核戦争が起きていない事に対して、これは「核兵器による抑止力だ」と、あたかも大国が核兵器を持ち合っている事が核戦争を抑止している、かのような言説がまかり通っています。
 しかし、これは根本から間違っていると思っています。
 確かに、広島と長崎での虐殺は、アメリカだけが核兵器を持っているがゆえに発生したと言えるのかもしれません。
 しかし、大戦後、各国は核兵器を持つにあたり、国内の辺境や植民地で何度も核実験を行いました。
 その結果、多くの人の命と健康が奪われています。
 その虐殺も、「抑止」のためには仕方ない、というのが核抑止論です。
 加えて言えば、アメリカやロシアに象徴されるように、利己的な大統領による、政治の劣化が進んでいます。
 その状況で、彼らが理性で「抑止」を続けると思うのは非現実です。
 「抑止力」など存在しません。単に、いままでは、損得勘定で使わないほうが得だっただけだからです。
 その損得勘定が起きれば、広島や長崎の何十倍もの虐殺が発生します。
 だからこそ、核兵器は廃絶するよりありません。