2004年3月後半のつれづれの日々(更新情報)

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2004/3/31(水) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 「乾いた雑巾を絞る」という言葉があります。確かトヨタあたりが発生地だと記憶していますが、要は、「限界と思われる上をいく」コスト削減や収益向上を意味する言葉で、利益率を上げた企業への誉め言葉として使われているようです。
 しかし、普通に考えれば、乾いた雑巾を絞るのは、効率が悪い割には効果のない行為です。かなりの力を使えば、確かに少しは水が数滴は出るかもしれません。しかし、そこまでして水分を飛ばしたければ、昔からやっているように太陽の元に干していたほうが、少々時間はかかりますが、簡単に目的を達する事ができる上に、殺菌効果まであります。
 そう考えると、この言葉は、「水分を飛ばす」事よりも、「雑巾を絞らせる」事に主眼を置いた言葉なのでしょう。実際、トヨタを中心とした収益を向上させている大企業のほとんどが、これまで以上に労働者をこき使っています。そのような現状をふまえて、この言葉を聞くと、なんか乾ききった雑巾を無理に絞らせて、しまいには手の皮が破れ、血が絞り出されるような印象を持ってしまいます。
 いずれにせよ、このような「異常な行為」を元にした言葉が「企業の指標」みたいに扱われるのは、まともな状態だとは思えません。

2004/3/30(火) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 メールサーバーでウイルスを検知すると、発信元に警告を与える、というサービスをやっているプロバイダがあります。かつてのように、ウイルスの「from」のところに、本当の送信元が記載されていた時代には、確かに有効なサービスだったのでしょう。しかし、現在のように、ウイルスがデフォルトで送信元を偽る時代においては、この機能はもはや何の意味もありません。それどころか、ここ数日のようにウイルスが猛威をふるうと、ただでさえウイルスメールが山ほど来てうっとうしいというのに、職場のメルアドに偽装したウイルスメールに対する発信元警告メールまで増加するので、より削除に手間を取られてしまいます。
 もちろん、今使っているサービスやシステムが最適かどうかを確認しながら運用する事は、新技術を導入することより百倍くらい難しい事は分かってはいます。とはいえ、このような百害あって一利ない機能をいまだに用いているプロバイダを見ると、「この会社、時代についていけるのかな」と心配(?)すらしたくなります。

2004/3/29(月) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 土曜日は仕事の昼休みを利用して新宿御苑へ、今日は有休を利用して千葉公園へ花見にいきました。「開花宣言」の後に急遽冷え込んだためか、例年はほぼ一斉に咲く新宿御苑の桜も、七分咲きの木の隣の木がまだつぼみ状態など、珍しい事になっていました。同様に、千葉公園の桜も、同じソメイヨシノでも開花にバラつきがありました。
 したがって、今年は「一斉に咲き誇る」という状態は見れなさそうです。しかしこれは逆の考え方をすれば、「長期間、花見が楽しめる」という事でもあります。せっかくですから、来週の週末も花見を楽しみたいものですが、果たしてどうなることでしょうか。

 ところで、花見といえば、桜の下にシートなどを敷いて、酒を飲むのが一般的です。自分は毎年、桜を見に行きますが、そのような「花見」はほとんどした事がありません。大学に入った頃に「夜の花見」をやり、あまりにも寒くて、桜どころではなかったという悲惨な体験が影響しているためなのかもしれません。ただ、いずれにせよ、せっかくあのような美しさのある桜を、「飲み会の口実」にするのは、桜好きとしても、酒好きとしても勿体無いと思っています。昼間の公園で桜の下で弁当を開く、というのは別にかまわないのですが・・・。
 いずれにせよ、桜の一番の楽しみ方は、歩きながらいろいろな桜を見ることだと思っています。

2004/3/28(日) 電算室架空請求メール体験談を掲載しました。
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。
 先週の週刊文春の政治家の娘の離婚問題の記事で、裁判所が出版差し止めの仮処分を出しました。さらにその仮処分に関わった弁護士が、翌週の週刊新潮の元野球選手の息子の恐喝被害に関わる記事の掲載差し止めを要求しました。それがきっかけで「言論の自由」論議(?)が起きたようです。もちろん、「裁判所の出版差し止め仮処分」などがまかり通るような世の中がいいわけありません。とはいえ、今回問題になった二つの記事はあまりにも質が低いとしか言いようがありません。
 さらにこの二誌はこれまで、再軍事国家化・アメリカの軍事戦略追随・弱者切り捨てなどといった自民党政府の政策を支援し続けています。自民党政府が成立させようとしており、その内容に言論統制を大きく含んでいる「国民保護法案」という名のメディア・基本的人権規制法案に対して反対しているようにも見えません。
 いずれにせよ、今回の件で、両社に「言論の自由を守る立場にある」というイメージが与えられたのは確かです。それが、今後自民党政府の推し進めようとする言論統制に役立つ事はあっても、国民の「知る権利」を守るのに役立つとは思えないだけに、不安です。
2004/3/27(土) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。
 パレスチナで14歳の少年が自爆テロ未遂で逮捕され、その一部始終がTVで放映されたというニュースが先日流れました。パレスチナのテロ組織が子供を使ってテロを行おうとしたという事と、その報酬(?)が日本円に相当して2,400円だった事がかなり広く報道されました。
 その後何日かたちましたが、続報は流れません。対するパレスチナ側の反論は、日刊ベリタという、有料配信ニュースサイトには掲載されましたが、他のメディアには掲載されていないようです(※上記リンクをクリックすると見出しと読者の感想が表示されますが、課金はされません)。
 もちろん、私にはどちらが本当の事を言っているのか判断できません。ただ、片方の側の主張が一般的なメディアに一切載らない、というのはどうなのでしょうか。もちろん、ニュースソースの信頼性などもあるのでしょう。しかし、「アルカイダを名乗る犯行声明」などは、かなり不確かなものも掲載しています。「少年自爆テロ」を報じた以上は、なんらかの注釈をつけても、その「反論」も流すのが筋だと思うのですが・・・。
2004/3/26(金)
 職場の定期健康診断がありました。バリウムを飲むのも、血を抜くのも平気なのですが、どうしても「眼底撮影」だけは苦手です。強い光で撮影され、しばらくは眼に残像が残るのですが、これは何度やられても慣れません。撮影後は当然ですが、思い出したり「眼底撮影」という言葉を見ただけで、眼の奥に光の残像が生じたような錯覚をおぼえ、眼に違和感が出てしまいます。実は、これを書いている今もそのような状態になっています。
 ただ、一つ明るい見通しもあります。数年前まで、この撮影は両目でやっていたのですが、技術の進歩なのか、最近は片目ですむようになりました。この調子でぜひ、さらなる技術の進歩により、眼に残像の残らない撮影方法を開発して欲しいものです。
2004/3/25(木) 毒舌の間現代に生きる「分断支配」の構図を掲載しました。
 最近のインチキ商売電話は、「具体的なエサ(楽して収入・相続税節税など)」をすぐに言わず、本題と関係のない事を延々と言うのが流行(?)のようです。その会社のマニュアルには「最初にダラダラと自己紹介などをして、それに相手が乗ってきたらしめたもの」などと書いてあったりするのでしょうか。しかし、冷静に考えれば、「全く知りもしない人から具体的な用件を言わない電話がかかってくる」などというのは、「儲け話」に劣るとも勝らず、あからさまにあやしいと思うのですが・・・。なお、私の場合は、相手が無意味な口上を言い出した時点で、「二度と電話してこないで下さい」と言ってすぐ切る事にしています。
 あと、インチキ商売メールなんかだと、たまに「あやしい者(会社)ではありません」と書かれているものがあります。これなんかも、「このメールはあやしすぎます」と言っているようなものだと思うのですが・・・。
 それにしても、以前にも増して「あやしい商売」が接触をはかってくる機会が増えているように思えます。嫌な世の中になったものです。
2004/3/24(水)
 メールを打っていたら、いきなり携帯がフリーズしました。電源ボタンを長押ししても、まったくもって反応しません。こうなると、パソコンと同じで、「強引な電ブチ」しかないと考え、裏の蓋を開け、電池パックを外してはめなおしたところ、何事もなかったように起動しました。さまざまな機能の向上で、だんだんとパソコンに近づいている携帯ですが、そういう所も「パソコン化」しつつあるのだな、と感心(?)しました。それにしても、出先で携帯がフリーズするのはパソコン以上に心臓に悪いです。電池パックを外すとき、「間違えて落として紛失したらどうしよう」とかなりのプレッシャーがありました。
2004/3/23(火) 漫画図書館ながい閣下新作短評を更新しました。
 昼休みに新宿のにある某大規模書店本店の漫画売場に行きました。買いたい本のうち、一冊はすぐ見つかりましたが、もう一冊の本日発売の新刊はは見当たりません。仕方がないので、レジに本を出しながら、もう一冊の本の出版社名と書名を言って、在庫の有無を尋ねました。急いでいたので、とりあえず目の前のレジに行ったのですが、落ち着いて見たら、そこにいた店員は「実習生」の名札つき、正直、失敗したと思いました。
 実習生さんはおぼつかない手つきで書名をメモし、パソコンで検索しようとしています。その時、レジに他の客はいませんでした。中には店員が4人くらいいます。しかし、その実習生さんを助けようとする人はいません。既に私がカウンターに出した本もそのままです。
 結局、実習生さんは「すでにその本は品切れで、重版の予定もありません」という驚異的な回答をよこしてきました。発売日に品切れ・絶版になるとはなかなかすごい話です。突っ込むのも時間の無駄と思い、5分ほど前にカウンターに置いた本の購入手続きだけして、足早に店を出ました。そしてすぐ近くの新宿書店に行ったら、探していた本は平積みになっていました。
 実習生を鍛えるという意味だったのかも知れません。しかし、それは客を無意味に待たせて不快な思いをさせる事より優先される事なのでしょうか。まあ、「反面教師」としてはなかなか優れた「実習」だったと言えるでしょう。こうやって、また同じような神経の店員が育つのでしょうか。まあ、この書店で二度と買い物するつもりはないので、それを確認する事はできませんが。
2004/3/22(月) 雑談コーナー野球見物日誌を更新しました。
 ヨミウリウィークリーに、「倒れてからでは遅すぎる。死を招く『危険な疲労』」という特集記事が出ていました。まず、疲労の原因を分析しており、「仕事が忙しくなり、たとえばかつてドライブインで食事をしていたトラック運転手は、『ジャスト・イン・タイム制』のもとで運転席で弁当を食べざるをえない状況になった」と解説しています。ここまでは至極妥当だと思います。
 ところが、疲労の抜本的原因を認識していながら、「加速する社会経済システムをペースダウンさせない限りは、現代人の疲労は緩和しそうにはないが、それは無理な話」と一言で片付け、あとは、「上手な疲労の回復のさせかた」として、「ペットを飼う」「アロマテラピー」「家庭の団らん」などが有効などと書いているのです。
 一言で「無理な話」と片付けていますが、ヨーロッパなど、日本より労働時間の短い国はいくらでもあります。にもかかわらず、日本では「労働の過密化」を解消するのが「無理な話」であると、絶対的な前提条件としているのです。はっきりいって、そんな国の未来はお先真っ暗だと思うのですが。
 それに、終電やタクシーで帰宅し、休日出勤もあたりまえ、有給消化など夢のまた夢、というくらいにこき使われている人に、いつ「団らん」だの「ペットの世話」をしろ、というのでしょうか。それこそ、寝る間を惜しんでやれとでもいうのでしょうか。
 「過労死」などの問題を意識した上で書いているだけに余計たちが悪いです。よくもまあ、ここまで救いようのない記事を作れるものだと、感心しました。
2004/3/21(日)
 1ヶ月以上前から楽しみにしていた番組がありました。当然、予約録画すべきだったのですが、「放映時刻には確実に家にいるし、せっかくだから放送を見ながら録画しよう。念のため、パソコンのスケジュール管理ソフトでアラームも設定しておけば大丈夫だろう」と思ってしまいました。
 ところが、予定より大幅に帰宅が遅れました。それでも放映時刻には間に合ったのですが、すっかり忘れていました。パソコンを立ち上げてアラームが表示されて気づいたのですが、その時は放映後数分たっていました。見れなかったのは1時間半の中の数分ですが、その数分にもかなり重要な場面があり、損失感はかなりのものでした。
 どうして予約録画しなかったのか、今となっては不思議です。せめてアラームを携帯に登録しておけばまだ違った結果になっていたのでしょうが・・・。文字通り「魔が差した」としかいいようがありません。まあ、信じられないような失敗するときはこんなものなのでしょうね。そういう時の心理状態のパターンを理解できたのは収穫だった、と思う事にしました。
2004/3/20(土・休)
 共和党と民主党による二大政党制度のアメリカの大統領選挙に、ラルフ=ネーダー氏という、二大政党制に反対する消費者運動家が出馬するようです。前回の選挙でも氏は出馬し、民主党の票を食ったため、民主党関係者には「前回の選挙で負けたのはネーダー氏のせい」という人がいるそうです。一方、共和党のほうも、「ネーダー氏は民主党の支持層の票を食ってくれる」という事で、前回の選挙では、わざわざ「ネーダー氏を応援するTV広告」を流したそうです。当時のマスコミでは、社説でネーダー氏を批判したところまでありました。そのような事もあり、今回のネーダー氏の出馬も「共和党を利する行為」として、各所から批判されています。
 たかだか得票率数パーセントの「泡沫候補」に対し、「二大政党」が直接批判したり、間接的に茶化したりし、マスコミも社説で批判するわけです。つまりは、彼らがよほどネーダー氏を意識している、という事でしょう。「共和党の民主党の争い」が一種の予定調和であるのに対し、ネーダー氏の存在は将来的にその土台をくつがえしかねる可能性があるからなのでしょう。その危険性が少しでもあるうちは全力で摘み取りたい、という事なのでしょうね。
 それにしても、「リベラル政党の妨げになるから立候補するな」という論法が堂々とまかり通るとは、なかなか面白い「民主国家」だと思いました。
2004/3/19(金)
 勤務中にネットゲームとエロサイト巡回ばかりしたために痴呆症になった人の逸話を久々に聞きました。異動の関係で、かつてエロサイト氏が使っていた電話機を引き継いだ人が、本体と受話器をつなぐ伸縮コードがバカになっているので、業者に修理を依頼しました。見た業者の人は「これは、コードをメチャクチャにいじったためですね」と呆れ顔。それを偶然近くで見ていたエロサイト氏が「これはひどい」と笑ったそうです。
 当然ながら、普通の人は両手を使って仕事をしているので、電話コードをいじるなどという事はできません。もしそんな事が勤務時間中にできるとしたら、マウス片手にネットゲームをやったりエロサイト巡回をするような輩、つまり痴呆症氏しかいません。その事が理解できず、無邪気に(?)笑っている姿を傍から見ていた人によると、自分がかつて行っていた事はもちろん、その電話機がかつて自分が使っていたものだという事すらわからないように見えた、との事でした。
 改めて、勤務中のネットゲームとエロサイト閲覧のやりすぎによる痴呆症の恐ろしさに唖然とさせられました。
2004/3/18(木)
 ブッシュ大統領によると、(アメリカ軍の)駐留継続を希望するイラク人は、国民の自由を求めているのだそうです。他国の軍隊の支配下における「自由」というのは、一体どんな「自由」なのでしょう。ちなみに、現在、イラクで取材中の写真家の森住卓さんのサイトを見る限りですと、アメリカ軍の下でイラク人が「自由」を享受するのは、なかなか難しそうではありますが。
 それにしても、この大統領は二言目には「自由」といいます。確かに、彼の周囲の企業などは今のイラクで「自由」を謳歌しています。もしかして、そのような「自由」な状態であれば、自分達を敵視するテロリスト以外のイラク人もみな、「自由」な状態だとでも思っているのでしょうね。本人はそれこそ「自由の使者」にでもなったつもりで楽しいでしょうが、その下で苦しんでいる多くの人はたまったもんじゃありません。
2004/3/17(水)
 家から歩いて10分くらいの所にある荒れ野原を散歩していました。建物はほとんどなく、あっても工事事務所みたいなものばかりです。ところが、歩いていると、急に堂々たる旧家が現れました。どっしりした造りで、「荒れ野原」ではもちろん、これまで近辺で見た家の中でも一番立派です。嫁さんと「いかにも『地主』みたいな家だね」と話しながら、何気なく表札を見ました。すると、そこには、毎日のように見ている苗字が書かれていました。なぜ毎日見るかというと、その家の苗字は、我々の住むアパートをはじめ、近隣のアパート・マンションによく使われている苗字だったのです。おそらくは、かなり近隣一帯にかなり広大な土地を有しているのでしょう。あまりの外見と実態の適合に、思わず「こんなあからさまに『地主』な家を見るのは初めてだ」などと訳のわからない事を口走ってしまったほどでした。
2004/3/16(火) 雑談コーナー野球見物日誌を更新しました。
 熊本でハンセン病患者に対する宿泊拒否をしたホテルが営業停止になりました。それに対して、「当社は元患者に心からなる謝罪をした」「営業停止処分には従うが、県の行政処分は違法で不当」というような内容の「声明文」をホテル側は発表しました。
 行政処分正当・不当については、知識がないので分かりません。しかし、一連の記事を見る限り、元患者の方々は、この会社が「心から謝罪」をしたとは認識していません。それを知らないわけでもあるまいに、なぜ堂々と「心からなる謝罪をした」などと主張できるのでしょうか。この姿勢自体が、「上っ面だけの謝罪」でしかない象徴と思えました。


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