2004年3月から4月前半の野球見物日誌

2004/04/7(水) 今季初連敗

 マリーンズ対ファイターズ戦。マリーンズは今季初先発の薮田投手でした。5回までは0点に抑えたものの、その裏にマリーンズが無死1・3塁の好機を逸し、その裏にタイムリーと2ランを浴びるという、昨日みたいな展開に。一方、ファイターズの金村投手は、7回まで1安打の好投。8回に李選手がタイムリーを打って1点返すも、9回表にダメ押し点を挙げられました。
 これでマリーンズは今季初の連敗および3連戦負け越し。対照的にファイターズは初の3連戦勝ち越しです。また、計6失点はマリーンズにとっては今期最多でした。課題が浮き彫りになった連敗ですが、ぜひとも今後に生かしてほしいものです。
 ライオンズ対ブルーウェーブは、今日も投手陣が崩壊してライオンズが3タテ。ブルーウェーブはこの2試合で27失点とますます昨年に近づいてきました。久々に西武ドームの3塁コーチボックスに立った伊原監督ですが、どのような心境だったのでしょうか。これで最下位転落です。
 ホークス対バファローズは5対3でホークスの勝ち。グーリン投手が来日初勝利を挙げています。

 ベイスターズ対タイガース戦は新戦力のマレン投手と、移籍の前川投手が先発。前川投手が小刻みに失点し、8回に出てきた吉野投手が1イニングに8失点を喫するなど、終わってみたら17失点。一方、打線はマレン投手に8回無失点に抑えられ、終わってみたら17対0という、大惨敗を喫しました。日本シリーズでホークス打線を抑えた吉野投手がここまで打ち込まれたわけですが、これは吉野投手の調整不足なのか、横浜打線がパワーアップした結果なのか、興味深いところです。
 ドラゴンズ対読売戦は、ベイスターズを解雇されてドラゴンズに来たドミンゴ投手と、期待の若手の林投手の投げあい。林投手も1失点でしたが、ドミンゴ投手は8回まで「四番集団」を1安打とそれを上回る好投。ところが9回に走者を二人出したところで交代した岩瀬投手がペタジーニ選手に逆転3ランを打たれてしまいました。これは「四番集団」が威力を発揮しだしたか、と不快に思っていたのですが、その裏、ドラゴンズ打線がシコースキー投手を攻めて1点かえします。そしてFAでドラゴンズから読売に移籍した前田投手に、アレックス選手が逆転サヨナラ3ラン。打った瞬間にわかるすごい当たりでした。
 岩瀬投手にしろ、シコースキー投手にしろ、昨年まで中継ぎで好成績を挙げていた投手。とはいえ、そのまま抑えができるものではない、という事をつくづく感じさせられました。もっとも「抑え>中継ぎ」と言いたいわけではありません。今期のベイスターズのギャラード投手のように、抑え投手が中継ぎをやってもしっくり来ない例もあります。要は適材適所という事なのでしょうね。
 カープ対スワローズはカープが接戦を制し、今季初勝利を挙げています。

 メジャーではメッツの松井稼頭央選手が1番スタメンで初打席初球本塁打という華々しいデビュー。その後も二塁打2本に2四球(うち敬遠1)という素晴らしい結果を挙げたようです。

2004/04/6(火) 連勝止まる

 マリーンズ対ファイターズ戦は、小宮山投手と新戦力のループ投手の投げあい。小宮山投手は、6回1失点ときっちり仕事をしました。ループ投手も6回1失点で抑え、その後、両チームが中継ぎを出しあう展開となりました。その7回にいきなり小坂選手が二塁打。ところが、続いてバント要員として代打に出てきた選手がスリーバント失敗で三振。その後、四死球で2死満塁で五番に打順がまわるも、2-3からファイターズの横山投手の速球が見事に決まり、見逃しの三振に打ち取られ得点できませんでした。
 えてしてこのような攻撃の後には反動がくるとしたもので、ここまでほぼ万全だった中継ぎ陣がファイターズの代打陣に連打されて3失点。それが決勝点となり、連勝は4で止まりました。
 ちょっと歯がゆい展開でしたが、まあ、負ける時はこんなものでしょう。これを糧に、明日以降に期待したいものです。
 バファローズ対ホークスは川尻投手と馬原投手が9回まで1失点で投げあうという、ひょっとして今期プロ野球初かもしれない白熱した投手戦で延長に。その10回裏に中村紀洋選手が佐藤投手からサヨナラ本塁打を打ち、試合を決めました。中村選手は早くも今期2度目のサヨナラ打です。
 ライオンズ対ブルーウェーブ戦はライオンズ打線が中盤以降にライオンズ打線が大爆発して15点を取って勝ちました。ブルーウェーブはだんだん、昨年に戻りつつあるような感じでちょっと心配です。

 ベイスターズ対タイガース戦は吉見投手と伊良部投手の投げあい。伊良部投手は昨年後半をそのままひきずったような感じだったのか、序中盤で5失点。ただ、打線も小刻みに反撃し、8回にはついに1点差まで迫りました。
 ここで昨年まででしたら、9回に出てきたリリーフ投手を打ち込んで逆転勝ち、というのがパターンでしたら、今年のベイスターズは当然ながらここで佐々木投手を投入。きっちり3人で抑えられ、日本復帰初登板初セーブを挙げられました。
 あと、今日のベイスターズの帽子には白い線が入っていました。公式サイトによると、キャンペーンのある日に使う特別用だそうです。しかし、見慣れないせいか、かなり違和感がありました。
 カープ対スワローズは7対1でスワローズが快勝。一方、カープは開幕4連敗です。ドラゴンズ対読売は、8対3で読売が今季初勝利。23年目の工藤投手が勝ちました。

2004/04/5(月) 4連勝

 今日はマンデーパリーグ。マリーンズ対ファイターズ戦は、両チームの勢いの差がそのまま出た感じでした。序盤は小林宏之投手と岩本投手の投げあいでしたが、4回裏に1・2塁からベニー選手がレフトへ飛球。捕れそうにも見えましたが、エチェバリア選手の守備がまずく、これが二塁打となり2点先制。さらに、井上選手も2試合連続のタイムリーを打ちました。さらに井上選手は6回にも小笠原選手の長打性の当たりを好捕し、失点を防ぎました。マリーンズのセンターとライトは日替わりみたいな感じで色々な選手が出ていますが、井上選手が固定で出場する日も近くないのでは、と思わせるような活躍ぶりです。
 さらに、その直後には李選手の2試合連続第2号本塁打が。昨日のような驚異的な当たりではありませんでしたが、低めの球を上体を崩されながらスタンドに持っていきました。やはり恐るべき力と技術です。
 小林宏投手は、球数も少なく、完封ペースかと思われたのですが、高橋選手に本塁打を打たれた事もあり、8回で降板。9回は小林雅英投手が、詰まった当たりの安打を許したものの、他はほぼ完璧な投球で早くも4セーブ目を挙げています。
 マリーンズの勝利はもちろん嬉しいのですが、今期の日本プロ野球の盛り上がりにおいて重要な存在であるファイターズの不振は困ります。今日も攻防とも淡白さを感じました。早くオープン戦時の勢いを取り戻してほしいものです。もちろん、明後日までは今のままで結構ですが・・・。

 ライオンズ対ブルーウェーブ戦は張投手とムーア投手による投手戦。ブルーウェーブは今期最少の3失点でしたが、打線がこれまた今期最少の1点しか挙げられずに敗れました。ホークスに3タテを食らうなど4連敗した時は、今期どうなるかと思われたライオンズですが、さすがに地力があるのか、3連勝と調子を戻してきています。
 バファローズ対ホークス戦は、初回にホークスが5点を先制。2回以降は先発のパウエル投手が立ち直って1点しか取られずに完投しましたが、バファローズ打線も残塁が多く、結局6対4でホークスが勝ちました。水田投手がプロ初セーブを挙げています。
 また、杉内投手が投球中に腰を痛めて降板しています。和田投手が出遅れ、新垣投手・寺原投手が不調と、今期は若手先発陣がどうもよろしくないようです。

2004/04/4(日) サンデーユニフォーム

 マリーンズ対ホークス戦。予報は雨ですが、開始時点では降っていませんでした。ところで、今期のマリーンズは本拠地で「サンデーユニフォーム」を採用。確か5年前にドラゴンズが採用しましたが、その時はすぐやめています。
 当時のドラゴンズのは、普段とは全く違う色・デザインでしたが、今回のマリーンズのデザインは、通常の本拠地ユニフォームの上だけを変更したものでした。バレンタイン監督は「法被をイメージした」と言っていましが、おそらくは新撰組あたりの影響なのでしょう。
 胸のボタンのところに太い黒のラインが入っているのですが、最初にこれを着ている渡辺俊介投手を見たとき、そのラインがアンダーシャツに見えたため、「なんで彼は胸のボタンを全部外しているのだ?」などと思ってしまいました。
 試合のほうは、2回にバルデス選手の2ランで先制されるも、直後に新垣投手から井上選手がタイムリーを打って1点差に。そして、4回には李選手の来日1号となる2ランが飛び出しました。打った瞬間にわかる一撃で、打球は場外まで飛びました。
 この頃、雨がかなり激しくなって、「これで5回表までなんとかやってコールド勝ちか」などと思って見ていたのですが、ここからマリーンズ打線が爆発。6連続安打などで新垣投手をKOし、一挙8点を挙げました。もう一度打席がまわってきた李選手はタイムリー2塁打を打ち、1イニング4打点でした。
 猛攻中は、「これで打ちつづけているうちに雨が強くなってノーゲームになったらどうしよう」と心配していたのですが、幸い、雨は途中でおさまり、試合は9回まで行われましたた。
 渡辺投手は、その後も失点はしましたが結果的には4失点でチーム今期初の完投を達成しました。これでホークスを3タテにし、バレンタイン監督の対ホークス連勝は13となっています。
 ところで、終了後のヒーローインタビューは当然李選手でしたが、聞き手の質問がひどすぎました。たとえば、「本塁打を打ちましたが、相手のベンチには(シーズン55本塁打の)王監督がいたが、どう思うか」などと尋ねるのです。いったい、何を引き出したくて、こんな意味不明の質問をしたのでしょうか。ちなみに返答は「そんな事は関係ない。自分はチームのために打っている」で、これにはライトスタンドも大喜びでした。
 他の質問も、勉強不足というよりも、感性に問題があるとしか言いようのないものが多く、折角の新主砲のヒーローインタビューが興ざめでした。インタビューアーの選択と教育をもう少し考えてほしいものです。

 ファイターズ対ライオンズ戦は、4回まではシーソーゲーム。しかし、5回にライオンズが大量点を挙げて逆転し、これで試合は決まりました。ライオンズの細川捕手がサイクルヒットを達成しています。
 ところで、カブレラ選手の離脱を補強するため、ライオンズが昨年解雇したマクレーン選手を再び呼び寄せたそうです。約半年振りの復帰となるわけですが、その際、あの真っ黒に煤けて(?)いたヘルメットはどうなるか興味深いです。新調したきれいなヘルメットをかぶるのでしょうか、それとも、新たなヘルメットを黒く汚してそれをかぶるのでしょうか。
 なお、ブルーウェーブ対バファローズは雨天中止でした。

 読売−タイガース戦は、1回からタイガース打線がつながり、小久保選手の失策もあり4点先制。その後も本塁打攻勢などで中盤までに8点を取りました。投げては先発の下柳選手が仁志選手のソロ・清水選手の2ランの2本塁打のみの失点におさえ、その後も読売に点は取られたものの、5点に抑えました。対読売の開幕3タテは球団史上初だそうです。
 読売の「四番打線」は、今日はまたペタジーニ選手に代わり、清原選手が出場。3三振を喫し、三振記録で歴代1位となったそうです。とはいえ、「四番カルテット」は全員に安打が出て、しかも高橋選手は本塁打を、小久保選手も適時打を放つなど、調子が上がってきました。ただ、小久保選手の適時打は、読売にとってはこの3連戦で唯一の「本塁打以外による得点」だったとか。このあたりにも、「四番集団」らしさがよく表れていると言えるでしょう。
 ヒーローインタビューは1本塁打3安打3打点2盗塁の金本選手。アナウンサーは比較的まともな質問をしていましたが、初回のタイムリーについて話している時に、4回の本塁打のVTRばかり流したり、途中、インタビューの音が消えるなど、構成がメチャクチャでした。どうも、今日はヒーローインタビューに恵まれない日だったようです。

 ドラゴンズ対カープ戦は、延長11回の裏に立浪選手がサヨナラヒットを打ち、ドラゴンズも開幕3タテとなりました。立浪選手はこのサヨナラヒットで、チーム安打数で歴代2位タイとなったそうです。また、川上投手は延長11回完投勝ちでした。
 この調子で、次の「四番集団」も3タテにし、昨年の1位と2位で優勝争いをするような展開となると嬉しいのですが・・・
 スワローズ対ベイスターズ戦は、スワローズの先発の新人・川島投手を序盤からベイスターズ打線が打ち込み、今季初勝利を挙げたようです。

2004/04/3(土) 12連勝

 マリーンズ対ホークス戦。ホークスの先発は、昨年から6連敗中の斉藤投手でした。しかし、実はバレンタイン監督は前回の95年の後半にホークスに10連勝、昨日も勝ちましたから、11連勝中です。
 というわけで連勝同士(?)の対決となったわけですが、斉藤投手は昨年の対マリーンズの内容とはほど遠く、フランコ選手・ベニー選手が打点を挙げました。対するミンチー投手は7回まで無失点で7回まで5対0。しかし8回にソロ本塁打を浴び、9回には連続長打で1点を失いなお無死2塁。まだ3点差とはいえ、日本一打線相手にピンチを迎えました。打席には昨日、小林雅英投手から一度は同点となる本塁打を打った城島選手です。
 このピンチにバレンタイン監督は小林雅英投手をマウンドに。昨日のリベンジという事でしょうが、らしい起用と思いました。ただ、小林投手は城島選手は抑えたものの、四球を二つ出すなど、結果的にセーブはつきましたが、不本意な内容でした。
 とはいえ、これで対斉藤投手の連敗を止めるとともに、バレンタイン監督の対ホークス連勝を12に。そして、7試合とはいえ、「単独首位」となっています。
 というわけで、明らかに昨年までとは違うマリーンズ。ただ、マリンスタジアムのバックネット脇に会長が逮捕されたサラ金屋の広告が掲載されているのは、昨年と変わっていません。なんとかしてほしいものです。

 ブルーウェーブ対バファローズ戦は、今日も打ち合い。結果的にブルーウェーブは勝ちましたが、スコアは14対10と、昨日に続く二桁失点。開幕戦こそ4失点でしたが、それ以降、9・8・8・10・10と、平均9失点という打たれぶりです。打線好調で目立ちませんが、なかなかの投壊ぶりです。
 札幌ドームのファイターズ対ライオンズ戦も、11対9でライオンズが勝つという打ちあい。それにしても、開幕早々、派手な試合が多いものです。あと、昨日の試合後に新庄選手は「明日も勝つ」と言ったとか。これはタイガース時代、「言うと負けるセリフ」として知られていましたが、ファイターズでも同じだったようです。

 読売−タイガース戦。昨日5番を打っていた清原選手は一日でお払い箱。まさしく「代わりはいくらでもいる」状態です。しかし、代わりのペタジーニ選手も4タコ。明日はその代わりを江藤選手がやったりするのでしょうか。
 今日は、小久保選手に本塁打が出たものの、「四番カルテット」の安打はそれ1本。タイガースの福原投手が好投した、というのもあるのですが、「何だかな」という感じです。とはいえ、やはりプレッシャーは相当なものなのか、タイガースは9回に4点差ありながら、昨日に続き、安藤投手とウイリアムス投手を投入していました。結果的に打てなかったとはいえ、やはりこの「四番集団」が異常である事がよくわかります。
 というわけで、いろいろ思うところはありますが、とりあえず、読売相手に開幕連勝は嬉しいものです。

 スワローズ対ベイスターズ戦は、ベイスターズ2点リードでむかえた8回、佐々木投手へのつなぎで登板したギャラード投手がラミレス選手に逆転3ランを打たれてしまいました。ギャラード選手としても、不本意な場所での登板で、本来の力を出し切れないのではないでしょうか。やはり、この人に中継ぎは向きません。
 また、ラミレス選手がヅラをつけてヒーローインタビューを受けていたのにも驚きました。本当に、この人はファンサービス精神が旺盛です。
 ドラゴンズ対カープは、昨日に続き、カープが序盤に大量失点して、ドラゴンズ快勝だったようです。

2004/04/2(金) セリーグも開幕

 今日も仕事が長引いたので、プロ野球ニュースとネットの情報だけで書いています。
 本拠地開幕戦であるマリーンズ対ホークス戦は、清水直行投手対、新外国人のグーリン投手という投げあい。1回にいきなり清水投手が失点しますが、2回裏に逆転。その後リードしたまま終盤に突入しましたが、守護神・小林雅英投手が城島選手に同点本塁打を打たれてしまいました。その裏に、サヨナラ押し出しで勝ったものの、小林雅投手が打たれると、あまり素直に喜べません。まあ、昨年の日本一球団相手に勝ったのですから、贅沢は言えないのでしょうが。
 新本拠地開幕戦となったファイターズ対ライオンズ戦。ライオンズ先発の松坂投手は、札幌ドームでの防御率は1点台です。しかし、この試合は、パスボールで走者を進めて先制の犠飛を打たれ、ショートゴロエラーで3点目を取られるなど、自責点3で5失点となり、開幕に続き、完投負けしてしまいました。それにしても、捕手と遊撃手の失策というのを見ると、改めて松井稼選手と伊東捕手の穴の大きさを感じてしまいます。
 あと、この試合は雪の中、3万5千人入ったそうで、そういう意味でもファイターズにとっては、素晴らしい「新本拠地開幕戦」だったと言えるでしょう。
 ブルーウェーブ対バファローズは10対9でバファローズが勝ちました。エースの具投手が先発でこれでは辛いものがあります。新生ブルーウェーブは打線はかなりよくなっているようですが、投手陣はまだまだ、と言ったところでしょうか。もっともバファローズも、一昨日はセーブを挙げたカラスコ投手が、また9回に本塁打を喫したようで、こちらも勝ったとはいえ、不安が残る試合と言えるでしょう。

 さて、セリーグも今日から開幕しました。読売−タイガース戦、改めて読売のスタメンを見ると呆れるよりありません。「生え抜き四番」の高橋由選手の前後を、ホークス・ライオンズ・バファローズの四番経験者で固めています。しかも、控えとしてスワローズとカープの四番がベンチにいるわけです。タイガースも、カープとブルーウェーブの四番に加え、控えにファイターズの三番がいるので、他球団に比べれば桁違いに豪勢なわけですが、それと比べても数段豪華です。さすがは、上原投手に「すごいですね。各チームの4番を集めて」と皮肉られただけの事はあります。
 さて、その「四番カルテット」ですが、皮肉られた腹いせなのか、あまり上原選手を援護してくれません。結局、四番4人で1安打、残る二人の四番は最後まで出番はありませんでした。そして、上原投手に勝利投手の権利が残ったまま降板した8回表に、昨年の読売−タイガース戦再放送みたいな「終盤に集中打で逆転」をタイガースがやって逆転勝ち。井川投手は本塁打を二発浴びるなど、内容はよくなかったようですが、開幕勝利を挙げました。
 ドラゴンズ−カープ戦。ドラゴンズの開幕投手は、なんとFA移籍4年目で一軍初登板となる川崎投手。いわゆる「オレ流采配」なのでしょうが、川上投手や野口投手がこれをどう思ったかは謎です。その川崎投手はKOされましたが、ドラゴンズ打線が黒田投手を打ち込んで逆転勝ちしました。とはいえ、新リリーフエースの岩瀬投手もあまりよくなかったようで、やや不安を残す開幕勝利と言えるでしょう。鈴木孝政ヘッド兼投手コーチは現役時代も解説者時代も好きだったので、うまくまとめてほしいものですが・・・
 スワローズ対ベイスターズは、ベバリン投手が投打にわたる活躍でスワローズが勝ったようです。

2004/03/31(水) 復帰戦飾れず

 仕事が長引いたので、プロ野球ニュースとスカイAの再放送だけ見ました。
2年ぶりに公式戦登板となったマリーンズの小宮山投手は、ブランクを感じさせない投球だったようです。結果的には4回に3失点で負け投手となりましたが、打線が完封されたわけですから、仕方ないと言えるでしょう。
 対するバファローズはこちらも移籍後初登板の川尻投手。7回1/3を4安打無四球無失点に抑え、久々の勝利を挙げました。負けたのは残念ですが、タイガースで実績を持ちながら、昨年は不本意な生活を強いられた川尻投手が復活したのは、素直に喜びたいものです。
 ブルーウェーブ対ファイターズはファイターズが逆転で今期初勝利を挙げました。一昨年までブルーウェーブにいたセギノール選手が結果的には決勝点となる本塁打を打ったようです。まあ、日曜の村松選手とチャラという事でしょうか。
 ホークス対ライオンズは、ホークスが勝って3タテ。勢いの差がはっきり出ている感じです。ライオンズの戦力低下は、予想以上に深刻なのでしょうか。
 大リーグのヤンキース対デビルレイズは松井選手が本塁打を打つなど、ヤンキースが快勝したようです。

2004/03/30(火) 鮮やかな逆転勝ち

 バファローズ対マリーンズ戦。バファローズが1点リードして終盤戦に。8回表には、バファローズが打者三人に投手三人をつぎ込むリレーで三者凡退に抑えられるなど気迫を感じる展開で、「ちょっと大きい一点差かな」とも思いながら見ていました。
 ところが、9回表に登板した新外国人のストッパーのカラスコ投手の152キロの速球をベニー選手が同点本塁打。さらに、里崎選手が勝ち越し本塁打を放ち逆転。その裏は小林雅投手が中村選手・北川選手・川口選手を3人で打ち取り、2セーブ目を挙げました。また、8回に登板し、昨日に続いて好投した田中充(たかし)投手が、プロ初勝利を挙げています。
 一試合だけではなんとも言えませんが、「リリーフエース」として呼んだ新戦力が1回に二発を食らうようでは、バファローズにとっては前途多難と言えるかもしれません。逆にマリーンズにとっては、大きな逆転勝ちと言えるでしょう。
 勝ち越し打を放った里崎選手は、監督に「9回2死になってもあきらめない野球をする、と言われた」と言っていました。まさにそれを実践できただけに、喜びもひとしおだったと思われます。

 ホークス対ライオンズは、注目のドラフト自由枠の馬原投手が登板。松中選手の2本塁打などで打線が8点取ったこともあり、8回2失点の好投で、プロ初登板初勝利を挙げました。ヒーローインタビューでもアナウンサー・解説者が驚くほどの新人離れした落ち着きぶりでした。特に、ファンに対して「一年間一緒に戦っていきましょう」と言ったのは印象に残りました。
 入団当初から社会活動に力を入れている事から、ひそかに応援していたのですが、かなりの人物のようです。ぜひ、マリーンズ戦以外では勝利を重ねてほしいものです。
 なお、ブルーウェーブ対ファイターズ戦は雨で中止でした。

 というわけで、ヒーローインタビューに続く「勝利の花火」を見た後、チャンネルをまわしたら、まだヤンキース対デビルレイズ戦が続いていたので、それを見ることにしました。
 別に、大リーグが嫌いなわけでも、過小評価をしているわけでもありません。しかし、これから一年注目しつづける日本のペナントレースのほうをやはり優先したくなります。
 とはいえ、大リーグの試合を見たいのもまた事実なのです。もし、またこの季節に日本で大リーグをやるのなら、ぜひとも日本プロ野球の6カード中4〜5カードがデーゲームで行われる土日にナイターでやってほしいものです。
 で、肝心の試合内容ですが、チャンネルをまわした時は既にデビルレイズが5点差をつけ、大勢は決していました。そして、9回表のヤンキースの最後の攻撃は7番打者から。日テレのアナウンサー氏は、「2人出れば2番の松井選手にまわる」という事ばかり繰り返しています。
 その「松井選手にまわす」事をあおるために、「ヤンキースのピンストライブのユニフォームを着ている者には、最後まであきらめないという伝統があります」などとわけのわからない事まで言い出しました。そんなもの、先ほどの里崎選手ではないですが、どのチームの監督だって言う事です。それとも、日テレが普段中継している球団は違うのでしょうか。
 両チームの選手が、自分達の試合中にどんなアナウンスがなされていたかを知ったらどう思うだろう、などと余計な心配をしてしまうほど、日テレらしさのよく出ているアナウンスでした。
 明日のスポーツ紙の一面が、「松井、二塁打」などという、無意味かつ敗れた松井選手に失礼な見出しにならない事を祈っていますが、果たしてどうなることでしょうか。

2004/03/29(月) 快勝?

 バファローズ対マリーンズ戦。昨日腰をぶつけたとの事で途中で引っ込んだため心配していた李選手ですが、初回にタイムリーを打つなど、どうやら影響はないうようで一安心でした。また3回には、福浦選手2ランで追加点を挙げた後、昨日・一昨日と安打がなくてこれまた心配だったフランコ選手も、走者のいる場面で初打点にもなる初安打を放ちました。また、9回表には初芝選手の代打2点タイムリーなどで追加点。残塁が多く、やや拙攻気味ではありましたが、終盤にダメを押すいい展開で7対0で勝利しました。
 失点はゼロでしたが、先発渡辺俊介投手は四球が多く、あまりいい内容とはいえませんでした。どちらかというと、バファローズの拙攻に助けられた感じです。ただ、その後に出た中継ぎ陣の川井投手・戸部投手・藤田投手・田中充投手が、ほぼ完璧な内容でバファローズ打線を抑えたのは大きかったと言えるでしょう。

 ブルーウェーブ対ファイターズ戦は、ブルーウェーブ打線が昨日に続いての二桁得点。先発のムーア投手は5点取られたものの、移籍初登板初勝利を挙げました。スコアは11対8でした。期待のファイターズですが、なかなか初勝利まで苦しんでいるようです。
 ホークス対ライオンズ戦もホークスが二桁得点。11対6で快勝しました。昨シーズン終盤の戦い振りの印象が残っている上に、ライオンズに主力のFA移籍や怪我による離脱があった事もあるせいか、「順当勝ち」というような印象を持ってしまいました。

 ところで、昨日のスポーツ紙の一面は、パリーグ3試合をさしおいて、「ヤンキースの松井選手の本塁打」でした。松井選手の本塁打にニュース性のある事は認めますが、しょせんは「練習試合」です。パリーグの公式戦より優先して報道する必要性があるとは思えません。
 ちなみに、今日の対タイガースとの練習試合では、中盤でその松井選手をはじめ、主力はベンチに下がりました。ヤンキースにとってもこの2試合の位置付けは「明日・明後日のデビルレイズとの開幕戦にそなえての練習試合」なわけですから、当然と言えるでしょう。この試合は、結果的にタイガースが勝ち、一部のニュースでは「ヤンキース日本初敗戦」だの「タイガース金星」などとも書いています。しかし、私にとっては、これまでの日本球団とのオープン戦での勝利と同程度の「感慨」しかありませんでした。

2004/03/28(日) 開幕2戦目

 昨日は、日中は仕事でした。そのため、生中継を見るのは今日が初めてになります。
 ライオンズ対マリーンズ戦は、2回にマリーンズが李選手の2塁打を足がかりに、2点を先制。2死まではアウトになった選手も進塁打に犠牲フライと得点にからんでおり、解説の内藤尚行さんが「全員が仕事をした」と評したほどでした。
 3回表も、李選手が併殺打を懸命に走ってセーフにするなどで2死満塁と好機をつかみました。ここまでライオンズの三井投手はボール先行が多く、アップアップの状態。ここで大量点でも取れば試合は決まるか、と思ったのですが、このタイミングで投手コーチがマウンドへ。これで落ち着きを取り戻したのが大きく、次打者の初芝選手は止めたバットにボールが当たって投ゴロとなってピンチを脱されてしまいました。
 その後、和田選手の2試合連続本塁打で一点差にされ、一方、追加点のチャンスも中島選手の好守に阻まれました。さらにその直後にその中島選手のタイムリーで同点にされ、さらに1死2・3塁のピンチに。これは流れが変わったかと思われましたが、次の高木浩之選手がスクイズ失敗で併殺となり、ピンチを脱しました。
 そのまま同点で9回表をむかえたのですが、ここで何とライオンズは豊田投手を投入。さすがに1回のみでしたが、この起用には驚きました。正直言って開幕2戦目でこれはどうかと思いますが。
 一方、対するマリーンズは長崎投手を起用。9回裏は抑えましたが、10回裏はまたも中島選手の四球・盗塁さらには牽制悪送球で1死3塁のピンチとなり、先ほどスクイズ失敗した高木浩之選手がサヨナラ内野安打を打ち、試合は終わりました。
 負けたのは仕方ないとして、一つ心配なのは9回に李選手が交代したことでした。打順が十分まわってくる状況での交代は不思議です。怪我などをしていなければいいのですが・・・。また、その代わりに出場したフランコ選手が、10回表の1死1塁でノースリーから凡フライを打ち上げて、コントロールに苦しんでいた小野寺投手を楽にしたのも、マリーンズにとっては痛かったと言えます。まあ、試合の鍵はやはり3回の2死満塁だったのでしょうが。
 あと、話はずれますが、西武ドーム球場のバックネット前の広告が、会長が盗聴その他の犯罪で逮捕されたサラ金屋だったのはどうかと思いました。

 バファローズ対ファイターズ戦は、同点でむかえた9回表に、走者二人を置いて、新庄選手が日本復帰初本塁打が出ました。これは彼の初お立ち台が見れる、と思ってチャンネルをまわしたのですが、ファイターズのリリーフエースの建山選手が乱調。満塁からバーンズ選手に長打を打たれて1点差にされ、さらに中村選手のフェンス直撃の逆転サヨナラ打、という派手な決着でした。

 ホークス対ブルーウェーブ戦は派手な点の取り合い。ホークスが4点先制したものの、4回表に、ホークスからFA移籍してきた村松選手が逆転満塁本塁打。その後も両チームが点を取り合いましたが、最後は昨年一年怪我に泣いた「剛速球男」の山口投手が無死1・2塁からなんとか抑えてブルーウェーブが初勝利を挙げました。
 村松選手はこの日5打点。もし彼がホークスに残っていたら、ホークスの14対6だったわけです(※この数字に論理性などはありません)。FA効果が出た試合と言えるでしょう。

2004/03/27(土) パリーグ開幕
 久々のパ・セ分離開幕となりました。ファイターズの本拠地移転や、マリーンズの新監督・李選手の加入などが話題のパリーグは、3球場とも観客動員が4万人を超え、合計動員数はリーグ記録となったそうです。
 もちろん、本拠地が連日満員だったホークスの経営が苦しかった事からわかるように、かなり無理して動員している事もあるのでしょう。しかし、多くのお客さんがパリーグの試合を見にきているのもまた事実です。
 マリーンズ対ライオンズ戦は、初回に期待の李選手が、来日初打席で松坂選手からタイムリー。その後も打線は着実に加点しました。一方、清水直行投手もライオンズ打線を3点に抑え、最後は小林雅英投手がセーブを挙げ、快勝しました。堀選手とフェルナンデス選手が、昨シーズン終盤の好調をそのまま維持しているかのように本塁打を打ちました。もっともフェルナンデス選手はもうマリーンズの選手ではありませんが・・・。
 バファローズ対ファイターズ戦は、新生ファイターズが先制するも逆転負け。1回の表は坪井選手の二塁打に新庄選手の送りバントから得点、その裏は北川選手のタイムリーで同点、というタイガースファン好み(?)の攻防でした。
 ホークス対ブルーウェーブは、ホークスが1点差で勝ち、連覇に向けて好スタートを切ったようです。
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