2004年3月前半のつれづれの日々(更新情報)

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2004/3/15(月) ご案内を更新しました。
漫画図書館ながい閣下新作短評を更新しました。
 中国の温首相が、全人代(中国の国会)の閉会後の記者会見で、改めて小泉首相の靖国参拝を強く批判しました。それに対し、小泉首相は「日中関係は良好だから、わたしが靖国神社に参拝しても良好な関係は続ける」と述べたそうです。(関連記事一覧)。ここまで明確に批判され、実際問題として両国での首脳会談が靖国参拝を機に止まっているのに、よくもまあ、他人事みたいに言えるものです。その首脳会談についても、中国側がわたしの訪問を望めば、喜んで訪問する、などという発言をしています。
 要は、「向こうがちょっと批判しようとも、中国と良好な関係を続けてあげる」「中国から頼まれれば行ってあげる」という考えなのでしょうね。彼の頭の中では戦前の「日本はアジアの盟主」という考え方がこびりついているのでしょう。先週の当欄では、「『宗主国』のアメリカ以外の国はどうでもいいと思っている」と書きましたが、ちょっと違っていたようです。自分がアメリカの下僕であるように、アジア各国も日本の下僕であらねばならない、と思い込んでいるフシがあります。当然、その戦前の思想を今でも堂々と宣伝している靖国神社への参拝は、絶対に譲れない事なのでしょうね。
 改めて、国際感覚と時代認識のなさに呆れさせられました。
2004/3/14(日)
 「ホワイトデー」という事で、嫁さんにコージーコーナーでお茶とケーキをおごりました。ついでに自分もミルクレープのケーキセットを頼みました。クレープと生クリームを段々に重ねたというシンプルなケーキで、昔からこういうのが一番好きでした。しかし今日は特に体調を崩しているわけでもないのに、生クリームの量の多さに半分くらいで胸焼けし、全部食べるのに苦労しました。
 子供の頃は生クリームは大好きで、親がケーキを作っている横で、ボールに残った生クリームを食べ「ケーキよりこちらのほうが美味い」などと思っていたものでした。その自分が、生クリームを食べれなくなる日が来るとは、当時は夢にも思っていました。
 気は若いつもりですが、体は着実に中年になっているようです。まあ、30半ばになって、大量の生クリームを喜んで食べる、というのもちょっと気味が悪いですが・・・。
2004/3/13(土) 雑談コーナー横綱審議委員会を「審議」するを更新しました。
 まだ東海道本線が全線電化されていなかった頃、特急「燕」号は、東京と大阪を最速で結ぶ、日本の鉄道を代表する特急列車だったそうです。それが、新幹線開業後は、新幹線の接続列車という位置付けの山陽特急になり、一時期消滅したのち、福岡・熊本・鹿児島を結ぶ、九州の幹線特急として復活しました。そして、今回の九州新幹線部分開業を機に、今までの経路を踏襲し、新幹線の名前となったわけです。
 ただ、いくら新幹線とはいえ、やはり「新八代と鹿児島中央を結ぶローカル特急」でしかありません(一応、新八代から博多までを結ぶ在来線の「リレーつばめ」もありますが・・・)。しかも、開業初日の午後には空席が目立ったほどの人気です。そう考えると、日本を代表する特急だった時代と比べ、かなり寂しいものがあると思いました。
2004/3/12(金)
 ある地方紙のサイトのトップページを見たら、いきなり大手サラ金の広告がトップページのど真ん中に表示されました。新聞紙面でいえば、「一面トップの真下」くらいの場所です。リンク先を見ると、ネット広告代理店のURLが表示されましたから、直接サラ金業者と契約したわけではないのでしょう。とはいえ新聞社なのですから、どのような広告が掲載されるか承知の上で、広告掲載契約をしたと考えるのが普通です。武富士盗聴事件を機に、TVの民放はほんの少しですがサラ金広告を規制するようになったようですが、この新聞社には、そのような考え方はないようです。それにしても、新聞業界全体がサラ金広告に対してどのような認識を持っているのか、改めて気になりました。
 いずれにせよ、この新聞社の大手サラ金関係の記事に中立性を求めるのが無理な事だけは確かです。改めて情報産業としてのマスコミという事を再認識させられた「トップページ広告」でした。  
2004/3/11(木)
 職場の人が、「キーボードの練習をしようと、以前、知り合いから貰って押入れに放り込んでいたノートパソコンを取り出して電源を入れたのだが、Windowsが起動しなかった」と言って持ってきました。そこでSafeモードで立ち上げて、再起動かけたら、とりあえず立ち上がりました。
 立ち上がったので、デスクトップをよく見た所、なぜか有名なシェアウェアのエディタのアイコンがありました。便利かつ利用者の多いアプリですが、キーボードの練習をするために、パソコンを引っ張り出した、というその人が使うわけありません。どうやら、譲った知り合いが、そのままにしておいたようです。
 実際にパソコンを譲られた人がそのシェアウェアを使用していないのですから、「不正使用」にはならないのかもしれません。しかし、何かのきっかけで使い出せば不正使用なわけですから、譲る前にアンインストールをしておくのが普通です。
 ちなみに、その職場の人はもう一台マシンを譲ってもらったのですが、そちらは「入れてくれた(??)WindowsXPの認証がうまくいかず、起動しなくなった」との事。譲った人はアクティベーションの事を知らずに「入れてあげた」のでしょうか。結果的にはこちらもMicrosoftの新対策が功を奏して「不正使用」にはならなかったわけですが、訳もわからずに動かないマシンを押し付けられた人にはいい迷惑です。
 結局、不正使用者が何も知らない他人のマシンにソフトを不正インストールをするのは、「自分がソフトを自由に入れられるという優越感にひたるためであって、入れられた他人の迷惑など全然考えていない」という事をより強く再認識させられた一件でした。
2004/3/10(水)
 年金運用のデタラメぶりの象徴としてよく「グリーンピア」という、公的年金の積み立て金で造ったリゾートホテルが紹介されます。以前から、そのテの記事を見るたびに、無駄につぎ込まれた金額の大きさに呆れつつ、「なんで大半のグリーンピアは、交通も不便で、たいした観光資源が周りにないところに造られたのだろう」と不思議に思っていました。
 その理由が先日の国会質問で解決されました。なんでも、「グリーンピア」は歴代厚相の地元などを選んで造っていたそうです。
 そのような「理由」ならば、そこが観光客が来づらくて収益の見込めない場所であるにもかかわらず、大量の年金積立金を突っ込んでも造るのは必然だな、と納得(?)できました。それにしても、それらの厚生大臣という政治業者達の利権のために、我々が受け取るはずの年金が少なくなったですから、呆れるよりありません。彼ら「厚相」の「厚」は、「厚生」の略ではなく、「厚顔無恥」の略だったのでしょうか。
2004/3/9(火) 配色を春バージョンに変更しました。
リンク集の「翔みならの今月のお勧め」を更新しました。
 小泉首相が、自らの靖国参拝について、戦没者へ哀悼の誠をささげるためのもの。そういうことについては国民の1人としても、自然な感情だと言ったそうです。
 靖国公式参拝以来、中国は総主席の訪日も首相の訪中も拒否していますし、韓国大統領も過去の歴史問題や日本の有事法制について韓国側が言及しないからといって問題が解消したと考えてはならないと発言しています。にもかかわらず、このような「自然な感情」を持ちつづけるのでは、今後もますます両国をはじめ、アジア各国とうまくやっていくのは難しそうです。まあ、彼にとっての「外交」とは、「アメリカに対する徹底した服従」なのわけだから、それ以外の国などはどうでもいいのでしょうね。(※翌週の発言で、この考えはちょっと修正しました
 それにしても、自分のもつ時代錯誤かつ国際感覚欠落な「感情」を、勝手に「国民の1人としても、自然な感情だ」などと一般化するのは勘弁してほしいものです。
2004/3/8(月)
 帰りの電車でスコットランド人の男性二人組と同じ車両になりました。なぜスコットランド人だという事がわかるかというと、彼らが民族衣装を着ていたからです。「お、スコットランド人だ」と思った後、「じゃあバグパイプも持っているのだろうか」と思わず探してしまったのは、自分がステレオタイプな「スコットランド人観」に心底染まっているからなのでしょうね。我ながら恥ずかしいものです。
 これって、ロンドン郊外の電車の中で和服を着ていたら、まわりのイギリス人に「日本刀を持っているか」と思いながら見られるようなものなのでしょうか。もちろん、先方がどのような気持ちでその視線を受け止めていたかは分かりませんが。
2004/3/7(日) 電算室「HTMLメールのアンケート調査結果」についてを更新しました。
 将棋の団体戦に出ました。前回出た個人戦でそこそこ満足のできる成績を残せた上に、調整で指していたネット将棋の内容も良かったので、ある程度自信を持って出ました。そして最初の試合でも快勝し「これは調子がいいぞ」と思って次の試合に臨みました。調子のよさを意識しているため、相手のやや消極的な手を見て「これなら楽勝だ」と対局開始直後に思いました。その結果は「慢心による自滅」という惨めなもの、さらにその敗戦がチームの敗戦に直結しました。
 もともとたいして実力もないのに、そのような精神状態では勝てるわけがありません。改めて「最大の敵は自分」という言葉をつくづく実感させられた1日でした。
2004/3/6(土)
 ブッシュ大統領が、選挙にむけて「9・11テロ」の映像を使ったCMを流して、大ひんしゅくを買ったそうです。実際に映像を見ていないので、具体的な突っ込みはできませんが、それにしても、「自国の中心部がテロリストに襲撃されて多くの国民が殺された」事が、なぜ大統領再選のための宣伝映像になるのか、まったくもって理解できません。
 あの事件には、いまだに不可解な点が多く、「米政府当局は事前に情報を得ていたのではないか」という指摘も絶えません。まさかと思いますが、それを暗に肯定するためのCMなのでしょうか。確かに、それなら、「あれはブッシュ大統領の『実績』」という事で宣伝材料になりえます。となると次のCMは、「ベトナム徴兵逃れのために、州軍に入ったものの勤務実績がない」などというあたりの映像にでもなるのでしょうか。
2004/3/5(金)
 半年ほど前に津田沼にジャスコができました。広大な食料品売場などは24時間営業、というのが特徴で、スナックコーナーも深夜0時までやっています。開業以来、日中には何度か行っていたのですが、今日はじめて夜の22時頃に行きました。
 スーパーは、普段より主婦の比率が少なく、会社帰りの人の比率が多いなどの特徴はありましたものの、普通ににぎわっていました。また、スナックコーナーも昼間ほどは人がいないものの、普通にお客さんが入っており、夜遅いのにもかかわらず、小学生くらいの子供連れまで何組かいました。建物の構造的に外の光が入ってこない事もあり、なんか昼間に戻ったのでは、と錯覚しかけたほどでした。
 ジャスコが出来る直前まで、周辺にもこのような時間に営業しているスーパーなどなかったのですが、なんかもうこの深夜・終夜営業はすっかり日常にとけこんでしまったようです。今後もより一層、あらゆるものが「24時間対応」になっていくのでしょうか。
2004/3/4(木)
 民主党の議員が、公設秘書給与に関する疑惑で議員辞職しました。報道によると、他の議員が同じ事件で議員辞職・逮捕された頃から始めていたようで、もし本当なら、かなり悪質です。なんでもこの議員、細川内閣時代に自治大臣を務め、「政治改革」の担当者として、小選挙区制や政党助成金制度導入を行ったそうです。その「担当者」自らがこのような倫理観の持ち主だった、という事はあの「政治改革」の本質を示す例としては、非常に分かりやすいと言えるかもしれません。
 ところで、TVのニュースでは「税金である公設秘書給与を流用した」と何度も言っていました。確かにその通りではありますが、同じ税金でも「政党助成金」で飲み食いするのは問題ない事でそれよりずっと額としては少ない「公設秘書給与流用」の報道に「税金」という言葉が連呼されるのには違和感がありました。まあ、昔から言うように「小悪人は法律を破り、大悪人は自分の都合のいいように法律を作る」わけですから、仕方ないのですが。
 あと、自党からも2人ほど同様の事件を犯した人がいるにもかかわらず、自民党の幹事長が「これで民主党から2人目だ、責任を感じてほしい」みたいな事を言っているのにも呆れました。それにしてもこの件といい、買収といい、自民党と民主党はほぼ互角に競い合っている感じです。さすがは「二大政党」と言うよりありません。
2004/3/3(水)
 近所のコンビニの跡地に、謎の店(?)ができました。どのへんが謎かというと、全てにおいてです。名前は書いていませんし、ガラス張りのドアには外の人の視線が入らないようにフィルムが張られています。しかも、そのフィルムを含めた外見のデザインなどはそこそこ立派なのですが、下から覗いてみると、安物のパイプ椅子が同じ方向に向けて並べられているような感じなのです。
 要は、通りかかった人は対象にしていないが、外見はそこそこ見れたものでなくてはならない。しかも、一度中に入れたらパイプ椅子で十分、というコンセプトなわけです。そうなると、その中で行われている事はだいたい想像できます。
 傍から見るとあからさまにあやしいのですが、そこに入るまでに色々と「説得」された人はつい入ってしまうのでしょうね。そのテの商売の話はよく聞きましたが、具体的な「店舗」は初めて見ました。そういう意味では貴重な経験なのかもしれませんが、やはり不気味なものです。早くなんとかなってほしいものですが・・・。
2004/3/2(火)
 「日本の御曹司」なるTVを見ました。一言で説明すると、金持ち等のボンボンが親からプレゼントされたプレゼントを見せびらかす番組です。その中の「御曹司2位」として、代々政治業者の家系という某地方議員が出ていました。やはり、親の豪華な資産がいろいろ出ていました。そのへんは、呆れながら見ていたのですが「趣味」が紹介された時は驚きました。他の社長の息子達が「ゴルフ」だの「茶道」だのと言っている中で、その議員の趣味は「マンガ・パソコン」でした。興味を持ったので調べてみたら、同人仲間とおぼしき方のサイトがありました。議員氏本人のそっち系のサイトは閉鎖されていましたが、かつてはかなり精力的に活動していたようで、その点では親近感が持てました。そして、世襲議員の家系に生まれると、おちおちこのテの趣味も楽しめないのか、とちょっとばかし同情しました。
 ちなみに、この議員氏の伯父さんのサイトは、とてつもなく趣味の悪いオープニングフラッシュアニメが流れる事で有名です。一ヲタクとしてそれについてどう思っているか、一度尋ねてみたいものです。
2004/3/1(月) リンク集の「大野隆の今月のお勧め」を更新しました。
 最近、よく「観光立国」という言葉を聞きます。外国人観光客を迎え入れ、それによる経済効果を期待するという政策のようです。国土交通省のサイトに色々な具体策が載っていましたが、なんか「こんなものを造る」みたいなものが大半を占めていました。「リゾート法」の時代に高い金をかけて豪華な「入れ物」を沢山造って、そのままになった例が無数にありますが、今度は対象を「都会人」から「外国人」にして、また同じ事をやろうと言うのでしょうか。
 そんなもの造る暇や金があるのなら、とりあえず日本国民が旅行しやすいような労働環境を作るのが先でしょう。さらに言うと、仮に政策の狙い通り、外国人観光客がたくさん来ても、日本人に根付く差別意識のせいで、問題が生じる危険性が非常に高いと思います。


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