11.ハードディスク増設による故障

2003/04/21

 1999年6月に購入したマシンは、HDDの調子が悪くなっていた。デフラグをしてもデータアクセスが遅く、何かのたびにガリガリ音を立てる。購入4年近くたっているので、そろそろ故障も心配だ。しかも容量的にもそろそろ不安になってきた。
 そこで、とりあえずHDDだけ増設することにした。この作業自体は既に一度経験している。ただ、今度増設するマシンは1999年夏購入という問題があった。マザーボードが認識できるHDDの容量は、2000年頃まで32GBまでだった。しかし、現在売っているHDDのほとんどは40GB以上だ。
 ただし、それに関する情報を調べたところ、BIOSのアップデートでたいていは対応できる、と書いてあった。
 幸い、このマシンは2000年にメーカーからBIOSのアップデートがあった。そして、既にアップデート済みである。もっとも、具体的なアップデートの内容は書いていなかった。しかし「まあ、2000年の秋に出たのだから、何とかなっているだろう」と楽観していた。結果的にはこれが悲劇を呼んだのだが。
 というわけで、40GBのHDDを購入て取り付けた。そして、ふたを閉じ、外したコード類を再度マシンに取り付けた。
 異変が発生したのは電源コードを取り付けた時だった。このマシンは、電源コードをさしたとき、一度通電してファンをまわした後、自動的に電源が切れる。ところが、今回に限っては電源が入ったまま切れないのだ。スイッチを長押ししたら何とか電源は落ちた。しかし、再度電源スイッチを押してもBIOS画面を表示しない。
 40GBのHDDを認識できなかったのかと思い、増設したHDDを外して、ジャンパピンもつけなおし、元の状態に戻した。しかし、やはりコードを指しただけで電源が入ってしまう。電源スイッチを長押しして電源を落とし、再度スイッチを入れてもやはり立ち上がらない。念のため、電源スイッチなどに関するコードをつなぎなおしたが、やはりだめだ。
 電源の異常だかマザーボードの異常だかは特定できない。いずれにせよ、こうなると直る見込みはないので、急遽新たなマシンを入れる羽目になった。
 言うまでもないことだが、今回の失敗の原因は「正確な情報を入手せずに、『たぶん、大丈夫だろう』という感覚で危険性のある大容量HDDを増設しようとした」事である。やはりパソコンの内部をいじるときは、慎重すぎるくらいに情報を確認しなければならない、という事に尽きる。
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