2.VAIOの再設定
   
 
 職場の先輩にVAIOのノートパソコンを使っている人がいる。購入および設定で筆者は手伝いをした。その人から「最近、ネットにつながらなくなった」と言われた。
 ISDNでダイヤルアップ接続をしているのだが、TAが動かないというのだ。接続アイコンをクリックして「接続」ボタンを押すと、そのあたりで固まるという。
 他には以上らしい異常がなく、前からTAの具合が悪かったそうなので、TAの故障かもしれないと言った。本来なら一度見るべきだったのだが、時間も取れないのでTA購入にだけつきあった。
 翌日聞いたところ、TAの設定ができないとのこと。実はUSBのTAを勧めたのだが、そのVAIOにはUSBポートが一つしかなく、そこにはマウスがささっている。そこでマウスをはずしてタッチパッドで設定しようとしたのだが、それがうまく動かない、との事だった。こうなるともう直接見てみるしかない。

 行ってみてまず、普通の方法でTAをインストールしようとする。しかしうまくいかない。話で聞いた通り、途中で作業が止まってしまい、そこでタッチパッドで操作しようとしても動かないのだ。
 そこで今度はUSBハブを使ってTAとマウスを共存させ、マウスで操作しようとした。しかしUSBハブを認識させるため結局タッチバッドを使う必要が出てくるので、やはり無理だった。
 とりあえず、デバイスマネージャでタッチパッドを確認するが、「正常に動いている」という表示が出る。もちろん、競合もしていない。
 こうなると、もはや再インストールしか手段が思いつかない。幸い、その先輩の主な用途はインターネット関係であり、特に大きいデータがあるわけでない。そこで、雑誌の付録CD-ROMに収録されている圧縮・解凍ソフトでメールや「お気に入り」のデータをFDに入れたら、必要最小限のバックアップを行うことができた。
 後はマニュアルを見ながら再インストール用のCD-ROMをいれて画面の指示通りに操作すればよい。実はこの日は仕事が終わってからの作業で、終電がちょっと心配だったのだが、幸い比較的短時間で作業が終わった。
 とりあえずタッチパッドを操作したが普通に使うことができた。そしてTAのインストールも簡単に終了し、インターネットにつなぐことができた。しかも、行った作業は部分再インストールだったようで、バックアップしたデータの大半はそのまま残っており、復旧する手間も省けた。
 とりあえず、問題は解決したが、やはり原因がよほど明確でもない限り、現象を見ないで原因を推定するのは非常に難しいという事を改めて認識した次第である。

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