2002年11月前半のつれづれの日々(更新情報)
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2002/11/15
 「巨人の星」キャラを利用した「オフピーク通勤」推進ポスターを総武線で見かけました。左門豊作は早起きして空いている電車に乗り、花形満は逆に遅い電車に、伴宙太は快速・急行を使わず各駅停車で座って通勤する、という設定です。左門のマネは誰でもできますが、花形のマネはフレックスを使うか重役にならねばできません。また、伴宙太の方法は鉄道会社によっては可能かもしれませんが、各駅停車が大混雑する総武線にとっては意味がありません。苦学生だった左門はともかく、花形・伴とも「社長の息子→プロ野球選手」というキャラ。実際には「ラッシュにもまれて通勤」などをする機会はありませんでした。とんでもないミスキャストですが、「しょせんこんなポスターを作る役所の偉いさんに、実際に通勤する人間の感覚など理解できない」という事を示す意味では非常に適切なキャスティングなのかもしれません。
2002/11/14
 「井戸塀政治家」という言葉があります。自己の資産を政治につぎ込みすぎて、残された資産が「井戸と塀」のみになってしまった政治家の事を言うそうで、一部では「政治家の理想の姿」と評する人もいます。確かに、不正蓄財で巨万の富を築いた政治家に比べれば好感をもてるかも知れません。しかしながら、政治家の評価とは「どんな政治をしたか」であり、「死んだ後の遺産の額」などは政治家を評価する指標にはなりえません。肝心の実績をきちんと検証せずに、「遺産額」だけで政治家の資質を論じる事は本末転倒なのではないでしょうか。などと思いながら「井戸塀政治家」で検索をかけてみたら、1年半ほど前に書かれた故竹下登氏の追悼文がひっかかりました。未公開株で大儲けしても遺産が他の政治家より少なければ「井戸塀政治家」。書いた人の意図とは180度違う意味で深く感心させられました。
2002/11/13
 「めぞん一刻」がコロコロコミック型の雑誌形式で発売されています。それ自体はいいのですが、表紙のアオリ文がひどすぎます。「五代のようなダメ男をなぜかまた一人女子高生が好きになる」みたいな感じで、とにかく主役の五代さんを貶めるようなものばかりなのです。書いた人がどのくらい時間をかけて「めぞん」を読んだのかわかりません。また、作品やキャラに対する評価は読んだ人それぞれ異なるのは仕方がないでしょう。しかしながら、見た人に本を買わせるためのアオリに主人公を貶めるような文を書くことは、「仕事」という観点からもおかしいのではないでしょうか。書いた人間はもちろん、それにOKを出した出版社にも呆れてしまいました。まあ、所詮彼らにとって「めぞん」は「作品」ではなく「何度再販しても売れる割のいい商品」でしかないのでしょうね。
2002/11/12 絵画館に「冬コミ落選通知」を掲載しました。
 休みを利用して、ミニ電車旅行をしてきました。九十九里近くの成東というところまで、東金線という半ローカル線に乗って行きました。駅前はちょっとした市街になっているものの、駅の裏側は雑草に覆われた荒野である成東駅で見た夕焼けはなかなか幻想的でした。それはいいのですが、東金線・総武本線とも、乗った電車の窓ガラスは砂埃に覆われ、外を見るのに支障があるほどでした。今日は黄砂がすごかったそうですが、さすがに千葉までは届いていないはず。おそらくは窓掃除の回数を「合理化」したのでしょう。細かいところですが、「JR」らしさ感じてしまいました。
2002/11/11
 私は「東京時刻表」という首都圏の全電車の時刻が掲載されたものを愛読・携帯しています。昨日も遅くまで飲んでいて、帰りがけに時刻表を読んでいたら、後輩に「自分達は携帯でチェックしますが、やはり鉄道ファンは違いますね(9日付の本頁を読んでくれていたらしい)」と言われました。たしかにネットの検索機能は非常に優秀で、私自身経路はもちろん、乗車する車両やドアまでもPC・携帯でチェックすることがあります。しかしながら、時刻表にはそれらでは絶対分からないような「真理」が隠されているのもまた事実です。たとえば「土日の23時30分に秋葉原に着いた私が幕張本郷まで最も快適に帰るにはどのような乗り方をすればいいか」などという要望を満たすシステムを完成させるのは相当難しいでしょう。ちなみにその「答え」は「23:36発の御茶ノ水行きでお茶ノ水まで行き、そこで反対ホームで待っている千葉行きに乗り換え、確実に座って帰る。(ちなみに秋葉原で待っていても乗る電車は結局同じ)」だったりします。まあ、こんな乗り方、仮に時刻表を持っていても普通の人はしないでしょうが。
2002/11/10
 Microsoftが、次に出すOfficeの対応OSからWin9x系を外すそうです。95や98はともかく、Meまで外されるとは、ちょっと驚きました。これを伝える記事は「世界で何億人もいる9x系のユーザーに新Officeを使えなくするなんて・・」という感じで書いていましたが、私はむしろ「別に来年の新Office発売時まで9x系を使う人なら、OfficeXP以前のバージョンで十分問題はないのでは」と思いました。新Officeにどんな機能が加わるかよく知りませんが、これまでの「97→2000」や「2000→XP」の時の事を考えると、普通にOfficeを使っている人にとって重要な機能が加わるとは思いづらいです。いずれにせよ、このニュースを知って大喜びしたにのは、OpenOffice系のソフト群の普及を図ろうとしている企業・団体でしょう。何せ、巨大な敵がみずから陣地を狭めたのですから。
2002/11/9
 11月に限り、土・日・休の週末の夕方に、山梨から新宿へ行く秋の臨時快速が千葉まで延長運転します。昨年までは千葉に行くのは奥多摩・秋川からの臨時快速で、車両も通常の中央線快速の通勤用車両でした。今日、仕事帰り新宿に出たら、ちょうどその臨時快速が来ていましたので乗ることにしました。いつもの中央線快速電車が来ていると思ってホームに行ったら、なんと往年の碓氷峠越え専用急行型の「169系」という車両で運転されていました。かつては「急行・信州」として国鉄を代表する急坂の碓氷峠を専用機関車2台と「協調運転」して上り下りしていた車両です。その後、「信州」はもちろんのこと、碓氷峠の鉄道そのものがなくなってしまいました。その車両をまさか通勤に使う日がくるとは夢にも思いませんでした。それにしても20年前の中学時代に熱心に覚えた「電車の型番と特徴」がいまだに記憶に残っているのが自分でも不思議でなりません。
2002/11/8 漫画図書館心の残ったヘンな作品を更新しました。
 三年ほど前、まだISDNでのインターネット接続が珍しかった頃、いくつかのプロバイダが長期契約サービスを行いました。契約期間が数年単位の長期になる代わりに、当時の標準的な接続料金より大幅に安い価格でネットに接続できる、というものでした。中にはパソコン販売とタイアップして、タダみたいな値段で接続できるサービスもありました。しかし、その後の接続技術の急速な発展により、長期契約は多くのユーザーの足かせとなってしまいました。現在、「ブロードバンド対応」を売り文句にしたマンションの宣伝をよく見ます。確かに現時点ではかなりの帯域があるようですが、将来的な事を考えるとどうなのでしょうか。かつての長期契約サービスよりもよっぽど拘束期間は長いです。しかも、既存の接続が時代遅れになった場合の新技術への乗り換えも難しそうですし。(隆)

2002/11/7
 職場に「『○○』という検索サイトの運営している会社なのですが、御社のサイトを掲載したいのですが」と電話がかかってきました。初めて聞く名前です。そんなもんメールで出せよ、と思いながらも「リンクフリーなので、したければご自由に」と答えたところ、「いえ、掲載するには料金がかかるのですが」との事。もちろん、即座に断りました。それにしても、YAHOOですら、世界を代表するポータルサイトになってから「有料でサイト登録(建前では1週間以内のサイト審査保証)」という商売を始めるまでかなりの年月を費やしたというのに、誰もが存在を知らないサイトがいきなり「有料でサイト登録」などという商売をやり、しかもメールでなくて電話で営業するとは・・・。ビジネスとして成り立つとは到底思えません。となると、登録料だけふんだくる詐欺商法とも考えられますが、売り込みの電話はそのテの商法にありがちのベラベラしゃべる感じではありませんでした。なんか、不条理漫画を読んだ後のような奇妙な気分を味わいました。
2002/11/6 絵画館を更新しました。
 スカパーの「スカイA」で、1980年代半ばのタイガースの試合をやっています。10月は1982年で、今月は83年です。この二つの年の最大の違いは真弓選手(現バファローズコーチ)のヒッティングマーチ。82年は汎用曲だったのが、83年には「ミッキーマウス」の曲がつきました。しかし、まだ応援スタイルそのものは「基本」のメガホンを打つもしくは手拍子でした。これが85年頃には立ち上がって両手に持ったメガホンを突き上げるようになり、86年or87年にはメガホンを突き上げながらスタンドのファンたちが左右に移動する「真弓踊り」が始まるのでしょう。変なところで「時代の推移」を感じてしまいました。(隆)

2002/11/5
 電車の中に「私たちの払った消費税をちゃんと納めて」みたいなポスターが掲示されていました。「一部の自営業者などで販売の時に得た消費税をちゃんと納税していない所があるが、ちゃんと払え」というのを主張しているようです。よく「益税」と言われているものへの攻撃なのでしょう。まあ、そういう業者も存在するのでしょうが、その「益税」とやらで財を成した自営業者や中小企業の経営者なんて聞いたことがありません。それに、通勤の勤め人が多く乗る電車にそんなものを貼っても、「益税」で大儲けしている(??)業者の目に触れる機会はないのではないでしょうか。以上の事から、どうやらこの広告の目的は、業者への納税をうながすふりをして、勤め人に「源泉徴収のお前らと違って、税制度を利用して小金を儲けている不届きな奴らが近所にいるぞ」と煽るのが真の目的ではないかと思った次第です。ところで、どこぞの経財相兼金融相は住民票を日米の間で適宜移動させることによって節税しているとか。所得のある人は節税のスケールも違います。「私たちの払った税金」を使ってポスターを作るなら、そういう「大物」を槍玉に挙げてほしいものです。
2002/11/4 雑談コーナーを更新しました。
 錦糸町のヨドバシでモニタを購入しました。配送を頼んだら「ポイントカードに登録されている住所でいいですね」と訪ねられたので、了解したら、「確認ですが○丁目×番地※号で部屋は11号室ですね」と言われました。一瞬、何のことだかわかりませんでしたが、よく考えたら前の住所でした。引っ越して5年ちょっと経ち、ヨドバシも何十回と使いましたが、確かにその間自宅配送は頼んでいません。遅ればせながら訂正しました。それにしてもこの5年間、千葉や錦糸町ばかり利用して、新宿店舗はほとんど利用しない「中野区に住んでいる大野」の購入履歴がヨドバシのDBに登録され続けていた、と考えるとちょっと笑えました。先方のコンピュータはこの顧客をどう分析してのでしょうか。(隆)

2002/11/3
 秋葉原のTゾーンの跡地に開店したラオックスの「アソビットシティ」に行きました。事前の紹介記事などで普通のラオックスの店とは違う、という情報は得ていましたが、予想以上の違いに驚きました。プラモデルと鉄道模型のフロアでは時刻表まで置いているし、玩具売り場には駄菓子屋までありました。成功するかどうかは分かりませんが、これまでのラオックス・秋葉原とは完全に違うコンセプトの大規模店を作った事には素直に驚きました。ところで、PCゲームのフロアは前年齢向けとエロゲー売り場の2フロアに分かれていたのですが、全年齢向けのところに、特殊な18禁ソフトである「炎多留・魂」が置いてあったのには驚きました。向かいの棚は囲碁・将棋ソフトですし、同じフロアには小学生向け学習ソフトもあります。無垢な少年・少女の人生に多大な影響を与えないか、とちょっと心配になった配置でした。
2002/11/2
 Windows2000に「既定のアクセス権により、トロイの木馬プログラムが実行される」という脆弱性があるそうです。パッチがなくてアクセス権の設定を直すことでのみ解消できるそうです。・・・となぜこんな事を書くかと言うと、今朝6時頃に、このようなメールが7通連続して来たからです。しかもこれは最新情報でなく、何日か前に既に知らされていました。ちなみに、重複配信のフォローのメールはいまだに来ていません。 もちろん、その2000の脆弱性も問題ですが、それよりもっとMicrosoftのメール送信システムの「脆弱性」のほうが気になりました。

2002/11/1 リンク集の今月のお勧めを更新しました。
 ヒューレットパッカードがインクジェットプリンタにコピー機能などをつけた家庭用複合機を発売し、大々的に宣伝しています。電車の一編成すべてをその宣伝で埋め尽くした「ADトレイン」まで走らせているほどの力の入れ具合です。それだけ気合を入れているところを見ると、これまで出ていた家庭用複合機と違う決定的な性能を持っているのだと思われます。しかしながら、電車の中に貼り巡らされた広告を見ても、どこが優れているのかよくわかりません。宣伝のコンセプトは「複合機が勝手に複数の機能を組み合わせたいたずらをする」みたいなものなのですが、その機能にはさほど新しさは感じません。開発陣が目指したものと、広告代理店が考えた売りにズレが生じているのでしょうか。ライバルのエプソンとキャノンが相次いで高性能なインクジェットを出しているのにこんなことして、HPのプリンタ部門は大丈夫なのか、と余計な心配をしてしまいました。(隆)





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