2002年8月後半のつれづれの日々(更新情報)
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2002/8/31
 トラックやバス・貨物列車などで居眠り運転や酒気帯び運転による事故のニュースが目に付きます。一見、運転手がたるんでいるだけ、と思われがちですが、果たしてそうなのでしょうか。前日の酒が抜け切れずに酒気帯び運転、というのだって、ストレスで寝付けず、眠るために飲んだが眠れず、さらに飲んでしまいそれが残った、という可能性もあります。これらの事故を報道するときは、ぜひとも「居眠りしていた」だけではなく、その運転手さんの最近一週間のシフト表なども表示してほしいものです。(隆)

2002/8/30
 大リーグのスト問題ですが、どうしても理解できないのは、選手会側が何を求めているのか、という事です。トップ選手の年棒は十億円以上ですが、それをもう数億上積みして、何を買いたいのでしょうか。そして、それだけの収入を上げるのは、ペナントレースを中断させてファンの興味を削ぐのに値することなのでしょうか。基本的に私は労働者が権利を主張する事は賛成する立場ですが、このスト騒動だけはどうしても理解できません。(隆)

2002/8/29
 漫画「修羅の門」第三部は「無名の柔術家・ラモン=グラシエーロがアメリカの格闘トーナメントで圧倒的な力で優勝」で始まります。ところが、この「グラシエーロ柔術」最強は実はラモンの兄のレオンで、ラモンのほうは主人公と当たる前に空手家に惨敗、という「かませ犬」的存在に堕してしまいます。ラモンのモデルが、かつてアメリカのヴァーリ・トゥードで優勝して一躍話題になり、昨日吉田秀彦選手のデビュー戦で敗れ去ったホイス=グレーシー選手である事はいうまでもないでしょう。しかし、「修羅の門」が書かれた時点ではホイス選手は「かませ犬」的な存在ではありませんでした。もしかして「修羅の門」の作者は、昨日の事を予期して話を作っていたのかも、などと思いました。(隆)

2002/8/28
 「論理的な思考を身につける本」というのを読みました。著者は哲学・倫理学を修めた大学教授です。所々に「プラトンのイデアがどうこう」などの「論理学」らしい文章もあります。しかしながら、その論理力(?)を駆使した社会批評は奇妙なものが満載でした。一番凄かったのは、「自分が北海道にいた1950年代の自分の村の農家はほとんど仕事をしていなかった→1960年代に関西に移ったら農家は年中働いていた→1950年代に北海道の人がぶらぶらしていたのという歴史比較は地域的特性である」というくだりです。これだけでも資料が少なすぎて論理を構築できていないと思うのですが、その直後に「おそらく、関西でも1950年代はもっとゆったりした農業経営だったのではないか→つまり、どの地域をとっても1960年代の以前と以降では『勤労意欲』にはっきりとした違いがある」といきなり180度違う結論を出しているのです。もちろん、1950年代の関西の農家に関する調査結果などは書いてありません。論理とかいう以前の文章かとも思いました。まあ、相撲の歴史にいくら詳しくても相撲が強くないのと同じような論理(?)なのかもしれません。(隆)

2002/8/27 絵画館らくがき帳を更新しました。
 阪神の久万オーナーが四番のアリアス選手を酷評したそうです。曰く「あんなに機械のように三振するのは分かりません。高いお金であんな役立たずを獲って」とか。なんでも土曜日の読売戦での延長戦での凡退を見たようですが、その試合でアリアス選手はホームランと土壇場で追いつく足がかりとなった二塁打を、相手のエースとリリーフエースから打っています。要はその日タイガースで一番活躍した打者だったわけですが、それに対して短絡的なこの表現。「あんなに機械のように選手に無礼な言動を繰り返すのか分かりません。高い給料払ってあんな役立たずをオーナーにして」と心底思いました。(隆)

2002/8/26
 よくアニメや漫画で「たった一人の兄弟を」というような感じのセリフがあります。兄弟を大切にするのはいい事だと思いますし、たった一人の兄弟というのが、その人にとって貴重な存在である、という事は分かります。しかしながら、二人以上兄弟がいれば、一人くらいはどうなってもいいなどという事はありません。十人兄弟だろうと、その一人一人が大切な存在のはずです。自分は兄弟が多いこともあり、表記のセリフを聞くたびに、違和感を覚えます。(隆)

2002/8/25
 山中湖まで一泊旅行しました。夕暮れ時に湖畔を散歩すると、岸辺に白鳥がいました。数十センチの距離まで近づきましたが、私のことなど眼中にないのか、のんびり毛づくろいをしていました。あの長い首が体のどこまでも届くのには驚きました。また、日は沈んでいるのですが、白鳥の羽毛は薄く光っているような感じでした。これまで「白鳥」とは安易で大雑把なネーミングだな、と思っていましたが、これだけ美しい白さはまさに「白鳥」だと納得しました。(隆)

2002/8/24
 ある「中小企業向けIT化支援コンサルタント会社」に行く機会がありました。しばらくの間いたのですが、しばらくするとダイアルアップ接続のアナログモデムの音が聞こえてきました。普通の会社ならとにかく、よそのIT化を支援する会社がそんな環境で仕事になるのか、非常に不思議に思いました。帰る前にもう一度アナログモデムの音が聞こえた時は、「せめてISDNにすれば、プロバイダの認証時間くらいは節約になるのに」などとしょうもない事を思ってしまいました。(隆)

2002/8/23 漫画図書館を更新しました。
 久々に神保町を歩きました。高校時代や大学の3〜4年の時は、二日に一度くらいのペースで行っていた街ですが、最近ではほとんど行くことがありませんでした。久々に歩いたら、飲食店などは相当変わっていましたが、当時の行きつけの本屋は全てそのままでした。もちろん、売っている本は違うのですが、雰囲気はそのまま。小さい店などでは、店独特のにおいもそのままで、なんか昔に戻ったような気がしました。その中で一つ大きな変化を感じたのが銀行のATMスペース。かつては前後に入り口があったのが、裏口のほうは閉鎖されていました。他にも二つ目の入り口を塞いだ書店もありました。街の雰囲気は変わっていなくても、治安は確実に悪化しているようです。(隆)

2002/8/22
 先日、ある高速バスチケット予約サイトを利用しました。会員登録制なので、年齢を入力しようとフォームのリストボックスを開いたところ、デフォルトが「1900年」となっていました。確かに年齢が高ければ高いほど、PCの操作に苦労する傾向がありますから、このデフォルト設定ならば高齢の方もたやすく自分の生年を選択できます。もっとも、102歳で高速バスチケット予約をする方が、どのくらいいるのかは謎ですが。ちなみに個人的には、最初に「19」か「20」を選び、次に下2桁を、最後に下1桁をそれぞれリストボックスから選ぶ方式が、一番使いやすい生年入力フォームだと思っています。(隆)

2002/8/21
 本屋でアニメ雑誌の表紙が目に入りました。夏らしく、ヒロインが海辺で水着を着ています。それはいいのですが、ヒロインは人間でなくて「人間型パソコン」なのです。いくらその正体が謎に包まれている特殊なマシンとはいえ、やはり潮風の吹きさらす砂の上なんかにパソコンを設置(?)するのはよろしくないのでは、と妙なところが気になりました。(隆)

2002/8/20
 ビル=ゲイツ氏が一年近く前から期待(?)していた、タブレットPCが近々発売されるようです。要は手書き入力を基本とした超薄型のコンパクトなパソコンなのですが、どうも今ひとつどのへんが便利になるのかがピンときません。確かに、PCが認識しやすい字を書ける人ならば、入力に要する時間が短縮できそうです。しかしながら、私のような超悪筆の人間にとっては、書いた文字をPCに認識させるのは相当難しいと思われます。現に文字認識機能のある電子手帳を持っていますが、ちょっと難しい漢字だとまず認識してくれません。タブレットPCによほどの認識力がない限り、私なんかが使うと、誤認識の嵐でストレスばかりたまりそうです。開発者が「漢字文化圏における悪筆者」の事を意識して作っているとも思えませんし。そう考えてみると、字の巧拙と全く関係なしに文字を表示してくれる「キーボード」というものは、本当に有難いものだ、と改めて実感させられました。(隆)

2002/8/19 絵画館を更新しました。
 社会人向け教育機関で、「教育訓練適用給付コースにつき、最大○○万円(受講総額の80%)が帰ってきます」という宣伝文句のものがあります。そして小さい字で「給付金支給に関しては一定の条件が必要です」などと書いてあります。細かい字までよく読むと「高額のコースを受講して一定以上の成績を残した場合のみ○○万円帰ってくるんだな」という事はわかります。しかしながら、これでは、普通はいくらくらい戻ってくるか、という事はわかりません。「一番一般的なコースを受けた場合の平均的な還付がいくらになるか」という事も表示しておく必要があると思う次第です。(隆)

2002/8/18
 朝寝坊・昼寝・夕寝とひたすら寝まくりました。先週、暑いのと諸事情による慢性ストレスで寝付けなかった反動が一気にきたという感じです。しかし、一日のほとんどを潰しながら「無駄な一日を過ごした」でなく「ゆっくり休めてよかった」と思ってしまう自分が怖いです。結局、ストレスを取り除いて夜ゆっくり寝る生活リズムを作るしかないってことですね。(隆)

2002/8/17
 企業のウェブサイトの検索エンジンにおけるランキングを上げる、というサービスがあるそうです。確かに自分の企業にアクセスする回数は増えると思いますが、実際に企業の収益に結びつくかというと相当疑問です。具体的な効果を金額に換算できるのでしょうか。もっともこれは「検索エンジン上位登録サービス」のみならず、あらゆる種類のインターネット系の商売に言えることなのでしょうが。(隆)

2002/8/16
 57年前に戦争に負けた後、学校で使われていた「教科書」の多くは墨で塗りつぶされたそうです。そりゃ確かに文明世界において「我が国は現人神様が治めているから、最後には神風が吹くのでどんな戦争でも勝つ。だから神様が命じればいくらでも殺人・暴行を働いてもいい」などというカルト宗教の教義書みたいなもので子供を「教育」していいはずがありません。したがって墨を塗るのは正しい事ですが、問題はそのような本を「教科書」として執筆したり認可したりした輩の処分です。おそらくは一時的な公職追放くらいは受けたのでしょうが、その後のうのうと復帰したのでしょう。ここでそのような教科書作成に関わった連中には「そんなカルトな『教科書』で子供をあざむいたバツとして、未来永劫教育行政に関わらせない」というような処分をしておくべきでした。特に最大の元凶は最も厳しく罰するべきでした。そのように責任を明確にしておけば、再びそのようなものを「教科書」として作成したり、それを教育現場に持ち込もうとする役人が出現する事もなかったかもしれません。同じ戦敗国でも、ドイツの「ネオナチ」はまだ一般的には「異常な集団」として扱われているというのに、日本はこの体たらく。残念でなりません。(隆)





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