2004年7月前半の野球見物日誌

2004/07/14(水) 壮行試合

 実は、つい半月くらい前までは「オリンピック野球代表」には何ら興味はありませんでした。しかし、今はちょっと違います。「日の丸のために」だの「長嶋ジャパン」だのといった宣伝文句は相変わらず不快なだけです。しかし、出場している選手、正確に言えば「プロ野球選手会会員」は所属球団に関わらず応援したい、というのが今の心境です。
 別に、金メダルなどは相変わらず興味はありません。しかし、負けた場合、一部マスコミが「選手会活動にかまけて」などと中傷する可能性が高いので、そのような事態は避けてほしいのです。
 というわけで、一応、壮行試合も見ました。まあ、「練習」の結果はどうでもいいので、別に岩隈投手が打たれて負けた事もどうでもいいです。ただ、やはり「中畑監督代行」というのは、百害あって一利なしではないかと思いました。少なくともホークス勢は、現在の指揮官を「ワン公」呼ばわりした輩とはうまくいかないと思うのですが。
 あと、しつこいですが、現在入院加療中の「監督」は彼の人権のためにもいい加減替えてほしいものです。仮に自分が重病に倒れて、仕事先から「とりあえず休んでいいが、8月○日にはギリシャの炎天下で仕事をできるよう治してほしい」などとプレッシャーをかけられたらどう思うか、全日本の運営担当者は考えてみればいいのでしょうか。ついでに言うと、野球の監督(特に短期決戦の場合)は、そんな「とりあえず最終戦に間に合えばいい」というような軽い存在ではないはずです。まあ、今回の「日本チーム」に多大な影響力がある人物にとっては「たかが監督」なのでしょうが。

2004/07/13(火) 野球選手を侮蔑するマスコミ人たち

 試合はなかったのですが、相変わらず合併問題でいろいろあったので更新します。
 スポニチを読んだら、読売オーナー氏がまた迷言報道陣に対し「もう、しゃべらんよ。君らの野球界を破壊しようという陰謀に利用されるのはもうまっぴらだから、今後一切しゃべらん」との事。「金があればいいってわけではない」に続く自爆発言です。彼にとっての「野球界」というのは、「選手がプロとしての高度な技術を見せ、それをファンが球場やTVの前で楽しむ」というものでないのは確かです。もしかして、「自分が権力を握って、『たかが選手』を高年俸でかきあつめ、成績が出なかったら『ペケやカス』とののしって、自分の偉さを実感する」世界なのでしょうか。
 もしそうならば、確かにそれに反する動きは「野球界を破壊する陰謀」なのでしょうね。

 ところで、他社の社長の言う事を「神の声」であるかのように崇めたてまつる報道ををする、夕刊フジ・サンスポは相変わらず選手攻撃を繰り広げています。先日は古田選手で今日はホークスの選手が標的でした。といってもまともな取材能力などなく、標的は変えても常に言う事は「年俸の高い選手がストライキなど主張をするな」程度の内容です。
 もちろん、こんな「教祖様にさからう奴は悪」レベルの記事にまともにとりあう必要はありません。とはいえ、ネットの掲示板でも「年俸の高い選手が・・・」という論調は見かけますので、ちょっと反論(?)を。
 言うまでもなく、選手の高年俸というのは、球団側と選手間の契約です。それが高い低いというのと、球界の構造を変える「球団削減・1リーグ化」に反対する事は何ら関係がありません。
 だいたい、古田選手にせよ松中選手にせよ、本人の利益だけを考えれば別に反対運動などする必要はありません。どのような形で「球界再編」が進んでも、彼らはどのチームでもレギュラーを獲る実力はあります。出場機会が減ったり解雇されたりするのはもっと、年俸も低く、発言力もない選手たちです。選手会のトップはそのような選手のためにも「闘争」しているのです。さらに言うなら、スポーツとしての野球の事などこれっぽっちも考えず、目先の利益の事しか考えないオーナー連中の「野球界を破壊する陰謀」がこのまま進むと、野球界の未来が危ないと意識しているわけです。ですから、このように割のあわない行動をとっているわけです。
 本当に高年俸が経営を圧迫しているのなら、それは経営陣の能力のなさでしょう。不公平極まりない放映権料の公平化など、経営する上で努力すべき事はいくらでもあったはずです。さらに、本当にそれだけの年俸を支払えないのなら、経営状態を明確にした上で、その旨を選手に説明すべきです。一方、経営側はまともな事を言っていません。まあ、ライブドアの社長氏も言っていましたが、「年間40億の赤字」というのはかなり計算があわないらしいので、明かせないのでしょうが。実際、選手会でも年俸高騰の対策についての提案があります。
 いずれにせよ、「年俸の高い選手はオーナーの行動に逆らうのはおかしい」とはまったくもって意味不明な論調です。また、その「高年俸の選手」をダシにして、実際に球団削減の被害を受ける低年俸の選手の存在を無視するような論調は極めて低劣だと言わざるをえません。

2004/07/11(日) これからはパリーグです

 長野オリンピックスタジアムでのオールスター第2戦は和田投手と福原投手が先発。1回裏、先頭の新庄選手は打席に立つや、レフトスタンドを指さし、「本塁打宣言」。タイガース時代の後輩の福原投手が先発という事もあるのでしょうが、オールスターならではの行動です。そしてその初球をセーフティバント。アウトになりましたが、この一連の行動には場内爆笑。ギャグ漫画を大舞台で実行したと言えるでしょう。
 そして0対0でむかえた3回裏、先頭の新庄選手が二塁打で出塁し、続く村松選手のファーストゴロで3塁に。続く福浦選手はセカンドライナーに倒れ、四番の小笠原選手が打席に。2-2となったな、と思ったらなぜか新庄選手が本塁に滑り込んでいました。一瞬、何がおきたか分からなかったのですが、何と捕手の返球と同時にスタートし、ホームスチールを敢行したのです。なんでもオールスターのホームスチールは26年ぶり。その時は1・3塁からのダブルスチールでしたので、単独では初となります。
 さらに、次の打席でも新庄選手は二塁打。続く谷選手の適時打でホームインし、2対0となります。
 その直後の6回表、前の回から小林宏之投手が3番手として上がっています。5回は四球を出したものの無失点に抑えましたが、この回は高橋由伸選手に本塁打を打たれます。さらに2死後には小久保選手の頭部に死球。前回のオールスターでは打ち込まれた「実績」があるので、ここから「前回の再現」になったらどうしようかと不安でしたが、何とか次のローズ選手を抑え、2回1安打1失点でした。今日は無安打の福浦選手とあわせ、マリーンズ勢は不本意な結果でした。
 その後も両リーグの投手が好投。9回表は横山投手がローズ選手に安打を打たれましたが後は抑え、結局2対1でパリーグが連勝。失点1・被安打3という投手陣の勝利でした。
 MVPは当然ながら新庄選手。オールスター前からMVP宣言をしており、まさしく「有言実行」と言えるでしょう。そしてヒーローインタービューでは、ファイターズ入団時にも言った「これからはパリーグです」を再度発言。この時、カメラでは自分のサイトで合併・1リーグ反対の意思表示をしている山本昌投手が拍手している場面を映していました。なかなかのカメラワークでした。
 それにしても、「お祭り」を意識していたとはいえ、ここまでファンをわかせる事ができる新庄選手の試合は、地上波ではほとんど流れません。そのような状態で本当に「パリーグの赤字は、経営努力が足りないからだ」などと言えるのでしょうか。新庄選手の言うとおり、これからはパリーグだと思うのですが・・・。

2004/07/10(土) オールスター1戦目

 ナゴヤドームでの第1戦はセが山本昌投手、パが岩隈投手が先発。初回にセが立浪選手・福留選手のドラゴンズ二人の連打で先制するも、2回表にパが松中選手のソロで同点に。さらに4回には三浦投手から城島選手がソロと、こちらはホークスの二人の一発で逆転します。
 パの二番手は松坂投手。150キロ台の速球を連発します。そして三番手は渡辺俊介投手。水曜日のブルーウェーブ戦で打ち込まれただけに、ここで打たれたらどうしようか、とかなり不安でしたが、最初の岩村選手に安打を打たれたあとは、6人をキッチリ抑えます。セの打者はアンダースローをかなり打ちにくそうにしていました。
 その渡辺投手が抑えた直後の7回表に、ズレータ選手がソロ本塁打。ここまでホークスの選手だけで打点を挙げています。さらに、村松選手の2点適時打と、昨年のホークス日本一打線が実力をいかんなく発揮します。
 その裏、セもアリアス選手の適時打に今岡選手の犠飛と、タイガース勢の活躍で反撃しますが、9回表には中村紀洋選手のダメ押しのソロが出て、6対3でパが勝っています。

2004/07/09(金) フレッシュオールスター

 帰りが遅く、帰宅してTVを見たらもうイースタンが7対0と大差をつけていました。その後も3点取り、10対0で圧勝でした。
 ところで、表彰された選手ですが、知っていたのはファイターズの須永投手と小谷野選手。他のセの3選手は初めて見る名前でした。今更ながら、いかに自分が「パリーグファン」になったかを実感させられました。

2004/07/08(木) 4戦4敗

 マリーンズ対ブルーウェーブ戦を見に行きました。今期4度目の観戦です。先発は小林宏之投手と具投手。先月のホークス戦でも小林宏投手が先発でしたが、そのときは、負け投手になっています。
 今日は奮発して内野指定席に座りました。一塁側の前から2列目です。金網が邪魔なので、全体はよく見えませんが、そのぶん、近いところはよく見えました。味方の攻撃中に橋本捕手とキャッチボールをする小林宏投手なども間近で見れます。その小林宏投手ですが、そのキャッチボールで橋本捕手の取れない球を投げるくらいですから、調子は良くなさそうです。
 とはいえ、2回までブルーウェーブ打線を0点に抑え、その裏、五番に抜擢されたサブロー選手のソロ本塁打で先制します。ところが、その直後、先頭の早川選手が安打で出塁し、暴投で2塁へ。そして村松選手の2ランで逆転されました。この早川選手、よく知らなかったのですが、やけに足が速いです。あと、調べたところ県立船橋高校出身とか。地元なので乗っているのもあるのかもしれません。
 しかし、3回の表、1死から西岡選手が四球で出塁、続く堀選手のエンドランが決まって1・3塁となり、打順は3番の李選手。韓国では具投手を大の苦手としていたそうですが、ここは詰まりながらもレフト前に運んで同点とします。
 ところが、続く4回の表、先頭の平野選手が勝ち越し本塁打。実は平野選手、2回裏の守備の時、風でグランドで飛んできたスーパーの袋を、わざわざ拾いに行き、ポケットに片付けるというプレーがありました。その「善行」が報われた一発なのかもしれません。さらにオーティズ選手が出塁し、日高選手が送り、続く早川選手は3塁前に高いバウンドの内野安打で1・3塁。そして、早川選手の盗塁で2・3塁としたところで村松選手の適時打が出て5対2となりました。村松選手はこの日4打点。早川選手は4安打でうち3つが内野安打・さらに2盗塁とこの二人にやられたような試合でした。
 マリーンズ投手陣も5回以降の山崎投手・セラフィニ投手・薮田投手・小林雅英投手がブルーウェーブ打線を抑えます。特に、6回にはこれまで2回盗塁をされていた早川選手をセラフィニ投手が絶妙の牽制でアウトにし、続く7回も村松選手が2塁にいて中島選手が右前打を打ちますが、サブロー選手が好返球で本塁で村松選手をアウトにするなど、追加点を許しません。  しかしそれ以上に勝ち越した後の具投手は素晴らしい投球。4回以降は失策による出塁が1つあっただけで、あとは完全に抑えます。外野に飛んだのは2回しかありませんでした。結局4安打2四球で2失点完投でした。
 これで前半戦最後を連敗で終え、借金は8に。3位ファイターズとのゲーム差は1.5です。
 とにかく、一塁のすぐ近くで見たいた事もあり、今日は早川選手の快足ばかりが印象に残った試合でした。これで、今期のマリーンズ戦観戦は4戦4敗です。
 なお、ライトスタンドでは、試合開始直前に超大横断幕でライトスタンド全体を覆い、その横断幕をはずすと、「合併反対」のプラカード林立、というパフォーマンス。さらに、ラッキーセブンと試合終了後には「合併反対」を連呼していました。合併なんかした日には、これらの熱心なファンを野球界は失ってしまうのでしょうね。

 ところで、試合中に手洗いに立った時、読売新聞の記者と名乗る人(名刺はもらわなかったので本物かはわかりませんが)から「取材」を受けました。球団合併について聞かれたので「とにかく、御社の社長を球界から永久追放してほしい」と答えたところ、「それは置いといて・・・」との事。
 その後、10球団1リーグ制について尋ねられたので、「球団を減らせば衰退するでしょう」とこれまた普通の答え。というより、マリンスタジアムでそれ以外の答えをした人はいるのでしょうか。その後、「TV放映がおかしい。他の球団がいくらいい試合をしていても、読売の試合しかTVで放映しないのではファンが増えるわけがない。実際、千葉でも地上波でマリーンズの試合を見る機会は少ない」と強調しました。相手は、「ロッテ球団のやり方に問題はなかったのか?」と「自分の書きたい『ファンの声』」を引き出そうとしましたが、「確かにポスターが少ないなど、ファンへの働きかけが少ないのは問題だ。だが、それ以前にやはり放映権の問題がおかしい」と強調しておきました。
 最後に名前まで聞かれたので、もしかしたら記事になるのかもしれません。しかし、なんか「ポスター」の部分だけが書かれそうな気もします。もちろん、一番言いたい事は、冒頭の部分で、次が放映権。ロッテ球団の営業などはついでのついでですが。もっとも、冒頭部分を記事にしたら、この記者氏もしくは上司の首が飛ぶまでありますが・・・。

 ホークス対ライオンズの首位攻防戦はライオンズが勝ち、前半戦の首位折り返しを決めました。ファイターズ対バファローズはファイターズが逆転勝利。先述したようにマリーンズとのゲーム差を1.5にして前半戦を終えました。
 カープ対タイガースは復帰した片岡選手が本塁打を打ったものの、終盤に突き放されて負けました。ドラゴンズ対スワローズはドラゴンズが勝ち。読売対ベイスターズは読売が勝ったようです。

2004/07/07(水) 中継を見れなかったので結果だけ

 残業で、中継は見れませんでした。とりあえず、パ・セとも、昨日勝ったところが全て負けたようです。マリーンズ・タイガースとも、二桁失点の惨敗でした。したがいまして、マリーンズは1日で4位に逆戻りです。
 プロ野球ニュースで、オーナー会議の後の会見をやっていました。「経済大国」を愚かな経営のおかげでガタガタにし、一般市民から搾り取る事によって生き残りをはかる下劣な連中なだけの事はあり、会見にも下劣さが思い切り出ていました。詳しくは明日別項で書くつもりです。

2004/07/06(火) 3位浮上

 約2週間ぶりのマリンスタジアムとなったマリーンズ対ブルーウェーブは清水直行投手と川越投手が先発。防御率4位の割には、2失点完投で負けるなど援護に恵まれず4勝8敗です。今日も援護はベニー選手の適時打とソロ本塁打の2点のみでしたが、それ以上に清水投手が好投。7安打こそされましたが、四球は1つ。併殺2つなど要所を締め、3塁を踏ませない投球で今期2度目の完封勝利を挙げました。
 川越投手としては、好投していたにもかかわらず、味方の援護がなく惜しくも敗戦投手、と言えるでしょう。まあ、2安打した回が3回ありながら、得点できたのは1回だけだったマリーンズの拙攻だったのかもしれませんが。試合時間は2時間31分でした。
 ファイターズが敗れたため、これで3位浮上。しかしながら、「プレーオフに出るために3位を守る」ではなく、「2強に食い込んでマリンでプレーオフをやる」くらいのつもりで頑張って欲しいものです。

 首位攻防戦のホークス対ライオンズは斉藤投手と松坂投手が先発。昨年、重要なところで何度か「エース対決」を行い、球場に行列を作ったカードですが、今日は斉藤投手が乱調。3回までは無安打に抑えたものの、4回に四球で走者を二人出し、中島選手に「初安打」となる3ランを打たれます。以下も追加点を挙げられ、5回までに9失点と大差になってしまいました。一方、松坂投手は5回で背中の張りを訴えて降板したものの1失点。まあ、大差の試合ですから、完封でもかからない限り、降板しても問題ないでしょう。
 これで、ライオンズが久々に首位となっています。
 ファイターズ対バファローズはループ投手と岩隈投手。中盤まではループ投手も好投し、1点で抑えますが、7回にバファローズが北川選手の3ランで追加点を挙げ4対0に、さらに8回にも3点追加して7対0と圧勝ペース。その裏、大差に緩んだか岩隈投手がセギノール選手に本塁打を喫するなど4点を取られます。しかし、大量援護が大きく、結局バファローズが勝ち、岩隈投手は開幕からの連勝を12に伸ばしています。

 倉敷のカープ対タイガースは下柳投手と高橋投手が先発。4回に金本選手の3ランなどで4対0とリード。下柳投手も5回を2失点と抑え、以下の中継ぎ陣も点を与えず、最後はウイリアムス投手が締めました。
 ドラゴンズ対スワローズは初回にスワローズが連打で3点先制。以下も効果的に中押し・ダメ押しと効率的に得点します。一方、スワローズの石川投手は5回までパーフェクト。6回に乱れて3点を取られますが、以下、リリーフ陣が得点を許さず、8対3でスワローズが勝ちました。
 古田選手は3安打2打点と活躍。そのうえ好リードでドラゴンズ打線を抑えたわけです。前日、野球機構との疲れる交渉の後にこの活躍ですから、本当に偉い事です。
 読売対ベイスターズは読売が勝ったようです。


 ところで、合併に反対して行動をおこそうとした選手たちに対し、近鉄の山口なる社長が「反対運動をしたらプロテクトしない」と、新球団への残留権(?)をタテに脅しをかけたそうです。
 自分達の低能さで志摩スペイン村などを作り、環境破壊をしながら赤字を出し、その結果、球団を持てなくなったわけです。その不明を選手に詫びるのが筋のところ、その逆に権力をふりかざすのですから、呆れるよりありません。大企業の社長だから自分が偉いと思っているのかもしれませんが、べつにこの男がいなくても近鉄電車が止まる事はありません。日本経済はガタガタになった理由の一つに、こういう連中が身の程を知らずに愚行を重ねたというは少なからずあると思うのですが、そんな事を自覚してはいないのでしょうね。
 こうなったら、ぜひとも岩隈投手には頑張って署名運動をしてほしいものです。そして、「報復」として「新球団」に入れなかったら自由契約にしてもらい、大リーグで活躍してくれれば、本人にとってもファンにとっても幸せでしょう。

2004/07/04(日) 連勝止まる

 ホークス対マリーンズは倉野投手と高木投手が先発。1回裏、いきなり連打で3点を失います。一方、福岡県では4試合連続二桁得点中だった打線は6回まで倉野投手に抑えられ、以下も山田投手・三瀬投手に完封リレーを喫します。7回には松中選手のダメ押しの3ランも出て、終わってみれば7対0でした。これでマリーンズの連勝は6で止まってしまいました。
 バファローズ対ブルーウェーブはパウエル投手と本柳投手が先発。今日も接戦となりましたが、8回裏に逆転したバファローズが5対4で勝ちました。この試合、バファローズ買収を表明しているライブドア社の堀江社長が観戦。帰り際には「堀江コール」も起きたそうです。
 ライオンズ対ファイターズは後藤光投手と正田投手が先発。ここ2試合ほど好投していた正田投手ですが、今日は中盤に打ち込まれました。一方、後藤投手は8回を1失点に抑え、今期2勝目を挙げています。

 札幌のスワローズ対タイガースは今日も中盤までは川島投手と杉山投手による投手戦。6回表にタイガースが先制しましたが、7回裏に追いつかれ、最後はスワローズが来日2試合目のゴンザレス投手、タイガースが来日初登板となるマイヤーズ投手を登板。マイヤーズ投手は8回は抑えましたが、9回にラミレス選手にサヨナラ打を打たれ、3対2で敗れました。これで連勝は4で止まっています。
 ベイスターズ対ドラゴンズは取ったら取り返す展開になりましたが、ベイスターズが一歩及ばず、6対5でドラゴンズが勝ち、連敗を3で止めました。
 読売対カープは読売が勝ったようです。

2004/07/03(土) 6連勝

 土曜日は9割方仕事なので、デーゲームは見れません。しかし、今日の福岡ドームはナイターだったため、2ヶ月ぶりに土曜のマリーンズの試合をリアルタイムで見れました。
 そのホークス対マリーンズ、ホークスは新外国人で初登板即先発となったボイルズ投手、マリーンズは連勝開始の試合で快投したセラフィニ投手です。初回、いきなり四球で出た堀選手が暴投で一気に3塁に行き、福浦選手の適時打で先制。その裏、川崎選手のセーフティバントを足がかりに同点にされますが、2回表に四球をはさんで4連打して、3点勝ち越し、ボイルズ投手をKOします。
 その後も、4回には2四死球、野選に挟殺失敗と、ホークスの自滅みたいな感じで1安打で2点を追加し、5回に早くも12点。これで、2試合連続、福岡県では4試合連続となる二桁得点を達成します。
 セラフィニ投手は大差のついた6回に2点取られるも、ホークス打線を抑えて2連勝。その後、中継ぎが打たれますが、大勢には影響がなく、結局13対6で勝ちました。
 これで「リーグ最強」だった昨年9月以来の6連勝。借金も6にまで減りました。

 ライオンズ対ファイターズは許投手と金村投手が先発。ライオンズが1回に先制しますが、5回にセギノール選手の3ランで逆転。6・7回にも追加点を挙げ、7対4で勝ちました。
 バファローズ対ブルーウェーブは4対4で昨日に続いて延長戦に。10回裏、1死満塁でブルーウェーブは外野手を一人内野にもってくるシフトを敷き、川口選手を内野ゴロに打ち取りますが、続く来日2試合目のマリオ選手がサヨナラ打を打ち、バファローズが勝ちました。

 札幌のスワローズ対タイガースはベバリン投手と井川投手が先発。スワローズが2回に1点先制し、ベバリン投手が6回までタイガース打線を抑えて1対0で7回に。
 ところが、この回に1安打と2四球で1死満塁。ここで代打・葛城選手のレフトファウルフライをラミレス選手が取って犠飛となり同点に。そして金本選手がこの回3度目の四球を選んで再び満塁にします。ここでスワローズは移籍後いい働きをしている田中投手が登板。檜山選手を2塁ゴロに打ち取りますが、これが一塁悪送球となり、二人が帰って逆転(記録はワンヒットワンエラー)。続いて登板したのは元ブルーウェーブの杉本投手。しかし、元同僚のアリアス選手に3ランを打たれ、この回一挙6点で試合を決めました。前回の読売三連戦といい、昨年の「つないで一気に点を取る打線」が復活しつつあるようです。

 ベイスターズ対ドラゴンズは、二年目の土居投手と山本昌投手が先発。土居投手は4回2/3で降板しますが、5回にベイスターズが勝ち越し。最後は斎藤投手−佐々木投手という「東北リレー」で勝ちきりました。ベイスターズ二番手の富岡投手が10年目のプロ初勝利を挙げています。
 カープ対読売は河内投手と上原投手が先発。ここのところ連勝中の上原投手ですが、今日は6回に嶋選手に勝ち越し2ランを打たれるなど6失点。カープは8回にも追加点を挙げ、7対5で逃げ切りました。


 今日のスポーツ紙で、日刊は「代表者会議で何も決められなかった」が一面。まあ、出席メンバーは「本社の部長クラス」です。まさかそこでいきなり重大な決定ができるわけがありません。ご丁寧に下のほうに読売オーナーの写真入で「あそこで決めれるわけがない」みたいな事を書いています。
 一見、プロ野球経営陣への批判みたいですが、要は「決定権は読売オーナーにある」というのを宣伝しているだけでは、と思いました。
 一方、昨日の一面「ヤクルトとロッテ合併」を即座にスワローズ公式ページで否定されたスポニチ。そのスワローズのサイトに関する言及などなく、両球団トップの具体性のない会話を元に相変わらず「合併」と2面でやっていました。球団の公式サイトのトップに載っている文章を無視するとはすごい「取材」です。
 また、報知はこのスポニチ報道を否定し、スワローズサイトの件も記載しています。しかし、もちろん目的は「正確な報道」ではありません。「親会社の意向」として「パの6球団を4球団に減らし、セがパを吸収する形で1リーグ」という形にしたいため、「パとセの球団が合併」はまずいのでしょう。そこで、6月13日の合併発表の翌日から言いつづけている「ホークスとマリーンズ」ネタをまた持ち出します。もちろん、具体的な「証拠」はありません。ちなみに報知は、他紙が大きく報じた、昨日の工藤投手の「ライブドア買収賛成」を黙殺しました。これまた「親会社の意向」によるものなのでしょうね。
 それにしても、両紙とも、よほどマリーンズをつぶしたいようです。まあ、昨日までの5連勝も「ベタ記事」ですし、彼らにとってはマリーンズなどあってもなくてもいいようなものなのでしょうね。これからも「報道」ではなく「追従」に主眼を置いた記事をどんどん書きつづけるのでしょう。

2004/07/02(金) 5連勝

 ホークス対マリーンズは星野投手と小林宏之投手が先発。中盤までは投手戦で、マリーンズが今江選手の犠飛で勝ち越すも、2対1の接戦。しかも4番のベニー選手が死球を受けて交代してしまいます。
 ところが6回表、そのベニー選手に代わって入った、先頭サブロー選手が二塁打でチャンスを作り、橋本選手の適時打で貴重な追加点。さらに堀選手に3ランが出て、一気に5点差としました。さらに、7回以降もホークスの救援陣を打ちつづけ、終わってみれば13得点で、「福岡県3試合連続二桁得点」となりました。
 ここ2試合ほど良くなかった小林宏投手も、7回を本間選手のソロ本塁打の一本のみに抑えて5勝目。2番手の川井投手・3番手の藤田投手も走者は出しましたが、失点は許さず、13対1の圧勝でした。
 これでマリーンズは5連勝。まだまだ借金は7ですが、3位のファイターズとのゲーム差は0.5となっています。

 ライオンズ対ファイターズは立石投手と西口投手の先発。ファイターズが先制しますが、4回の裏に怪我で出遅れていたカブレラ選手の今期第1号2ランで逆転。さらに追いつかれた6回にはソロ本塁打で勝ち越し、続く7回にはダメ押しとなる2点適時打と、5打点を挙げました。まさしく「眠れる獅子、目覚める」です。
 ファイターズも9回表に無死1・2塁と、一発出れば同点の好機を作りますが、小笠原選手・セギノール選手・新庄選手が森投手に抑えられ、ライオンズが逃げ切りました。
 バファローズ対ブルーウェーブはバーン投手とマック鈴木投手が先発。ブルーウェーブが先制するも、バファローズも来日初出場のマリオ選手の活躍などで一旦は逆転。しかしすぐにブルーウェーブが追いつき、延長戦に入ります。そして11回表に塩崎選手に本日4安打目となる決勝適時打が出て、ブルーウェーブが勝ちました。塩崎選手は「足が痛いから早く帰りたいので打った」そうです。試合時間は4時間40分、バファローズは16残塁の大拙攻でした。

 ベイスターズ対ドラゴンズは、マレン投手と川上投手の先発。今期、ベイスターズに相性のいい川上投手ですが、今日は多村選手に3ラン、ウッズ選手に2ランと被弾します。一方、打線もリナレス選手の2ランのみ。最後は佐々木投手が16セーブ目を挙げています。7連勝した時は一気に行くかと思われたドラゴンズですが、連勝後は連敗。また再び混戦になるのかもしれません。
 カープ対読売は読売が勝ったようです。


 今日のスポニチの一面は「ロッテとヤクルト合併」でした。もちろん、裏が取れているわけではありません。本日のスワローズのサイトは早速、「ヤクルト球団は合併いたしません」という記事を掲載しました。「球団削減・一リーグ」につながるものなら、どんないい加減な情報でも大きく載せよう、という神経なのでしょうか。この即日に否定される程度のヨタ話は、昨日の福原投手の完封や、具投手の復活勝利より大きく扱うべき記事なのでしょうか。
 今はまだ「対岸の火事」だから、選手の生活がかかっている事でも、平然と他社の社長にこびへつらった記事が書けるのでしょう。そのような「ファンを無視した行動」に追従していると、そのうち自らも「ファン」にそっぽを向かれる危険性がある、という事を考えてなどいないのでしょうね。

2004/07/01(水) 終わってみれば圧勝

 今日は甲子園のタイガース対読売、神戸のブルーウェーブ対ホークスの2試合のみ。
 タイガース対読売は、福原投手と林投手が先発。ここのところ結果の出ていない福原投手ですが、今日は素晴らしい投球でした。無四球8三振で内野ゴロが12。4安打を含め、外野に飛んだのは8打球のみと、「四番集団」をほぼ完璧に押さえ込みます。
 打つほうも、序盤から着実に得点します。出塁した選手が盗塁したら悪送球で3塁まで進塁。そして直後に適時打、というのが初回・6回と2回もありました。相手のミスにつけこみ、チャンスで連打、と昨年を彷彿させる攻撃です。
 そして8回の裏、読売のマウンドには高卒新人の西村投手が上がります。ドラフト時にはマリーンズが指名する構想もあったのですが、「絶対読売」という態度にバレンタイン監督が不快感を示して指名せず、その結果、本人は希望通り読売に入れたわけです。
 その結果、プロ初登板を「敗戦処理」として迎えることができたわけです。同じ高卒新人投手でも、「12球団どこでも」の姿勢でマリーンズに1巡目指名されて入団した内投手や、「読売一筋」を宣言しながら、ファイターズに1巡目指名され、しばらくして翻意して入団した須永投手が、ともに先発で「プロ初登板」ができたのとえらい違いです。
 そしていきなり藤本選手に安打を打たれ、福原選手の犠打で2塁に進められた後、今岡選手に安打、赤星選手に二塁打、関本選手に三塁打、金本選手に二塁打、そして今日が誕生日の檜山選手にトドメの2ランと、「サイクル被安打」で6失点。取れたアウトは犠打によるもののみ。防御率に換算すれば162.00となりました。
 確かに、結果が出ていないという意味では、ともに0勝2敗、防御率11.25の内投手・須永投手も同じです。しかし、彼らは試合を任されて登板しています。「敗戦処理→さらし者」とはえらい違いです。さらに言うと、ここのところの読売の「能力のある高卒若手投手」は、本日先発の林投手をはじめ、真田投手・条辺投手とえらい酷使をされます。果たして、西村投手の選択は、数年後にはどう評価されるのでしょうか。
 その高校の後輩をどう見ていたかわかりませんが、福原投手は大量点差となった9回表もあっさり三者凡退。4年ぶりの完封勝利を挙げました。
 これでタイガースは久々の貯金で、読売を抜いて2位に浮上しています。

 ブルーウェーブ対ホークスは、ブルーウェーブ打線が和田投手相手に1回裏に二塁打・安打・犠飛といずれも初球打ちで3球で先制。さらに斉藤選手の3ランで一挙に4点を取ります。また、グランド以外のところでトラブルに見舞われていた具投手が久々に登板。その具投手が強力なホークス打線を1点に抑え、8対1と圧勝で、今期初めてホークス戦3連戦勝ち越しとなっています。

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