2004年6月後半の野球見物日誌

2004/06/30(水) 4連勝

 ファイターズ対マリーンズはプロ2度目の登板となる須永投手とファイターズ相手に既に3勝している渡辺俊介投手が先発。マリーンズは左の須永投手相手に、福浦選手・李選手・フランコ選手をスタメンから外すという「右打線」で臨みます。須永投手が極端に右打者に弱いというデータがあったのか、前回のKOで須永投手相手ならこのくらいの打線で十分と思ったのかは興味深いところです。
 1回は両チーム0点でしたが、2回表の2死から連打でチャンスを作って2・3塁として、そこで一番に入っている西岡選手が「10代対決」を制して2点適時打を放って先制します。この対決がこれから何十回行われるか分かりませんが、「パを代表する対決」みたいに育ってくれると嬉しいものです。
 さらに、堀選手の適時打で3点目を取りますが、その裏、実松選手の適時打で1点返されます。ここからは投手戦となり、3回から7回まで両チーム得点がありません。須永投手は5回を5安打6四死球とあまりいい内容ではありませんが、とにもかくにも3失点に抑えています。
 そして8回、芝草投手からチャンスを作り、三番手として登板した河本投手から井上選手と堀選手が適時打を打ちます。2週前のこのカードでは活躍した河本投手ですが、今日は古巣にやられました。
 この追加点が大きく、その裏、セギノール選手の2ランなどで1点差にされますが、なんとか逆転されず、最後は小林雅英投手が、昨日に続く完璧な投球で、最後は小笠原選手を打ちとって連続セーブを挙げました。
 これでファイターズを3タテにして、6月5日以来の4連勝。借金を8と減らして4位に上がり、3位のファイターズとのゲーム差も1.5としました。6月の通算成績は13勝10敗となっています。
 なお、この試合でファイターズの田中幸雄選手が二千試合出場を達成しています。

 ブルーウェーブ対ホークスは城島選手が3本塁打5打点の大活躍。新垣投手が今期2度目の完封勝利で、8対0と圧勝しました。
 ライオンズ対バファローズは、張投手と川尻投手が先発。1回にバファローズが先制しますが、その裏に和田選手の「2イニング連続適時打」で逆転。結局これが決勝打となりました。最後は4対1でライオンズが勝っています。

 タイガース対読売は、ペタジーニ選手の3ランで読売が先制。6回裏にタイガース打線がつながり、最後は八木選手の適時打で追いつきますが、直後の7回にローズ選手の本塁打で勝ち越します。さらに、2死1・2塁のピンチで村田選手がレフトに大飛球を放ちますが、金本選手が好捕します。このように、両チームとも「らしい」点の取り方をする接戦となります。
 そして8回裏、無死2塁からアリアス選手の一塁内野安打をペタジーニ選手が悪送球して失点するという、これまた「らしい」失点で再び同点に。そして9回裏には赤星選手が安打で出塁し、関本選手が四球で1死1・2塁で代わった前田投手から先ほど好守備を見せた金本選手がセンターにサヨナラ打を放って、試合は決まりました。これでタイガースは5割復帰です。

 岐阜で行われたドラゴンズ対カープは、ドラゴンズ先発の朝倉投手が4回までに3失点。さらにリリーフも打たれ、一方、打線はベイル投手に5回まで抑えられ、6回表の時点で6対0となります。
 しかし、7連勝中と勢いに乗っているドラゴンズは、6回裏に一挙5点を取って1点差に迫ります。そして9回裏には1死満塁と一打出れば逆転サヨナラのチャンスを作ります。しかし、ここで谷繁選手は2-3から3塁ゴロ。本塁でまず三塁走者になり、さらに一塁転送時に谷繁選手の走路が守備妨害を取られ、一転してゲームセットになりました。捕手であるだけに、普段、「ここを走られたら一番困ると思っているところ」を無意識に走ってしまったのでしょうか。
 盛岡で行われたベイスターズ対スワローズは先制・中押し・ダメ押しと効率のいい得点で7対3で勝利。先発の藤井投手は約2年ぶりの勝ち投手となりました。ところで、ラミレス選手が本塁打を打ち、「得意のポーズ」を取ろうとしましたが、地方球場のため、ベンチ前にはカメラがありません。そこでポーズをやりかけてベンチに入ったそうです。その時、画面では本塁打のVTRが流れていたのですが、ラミレス選手なのですから、ベンチ前での映像を他のカメラで追ってほしかったものです。


 ところで、バファローズ問題ですが、ここにきて、ライブドアがバファローズ買収希望を表明しました。普通に考えれば「プロ野球の危機に千載一遇のチャンス」と言えますが、オーナー連中の考え方は違うようです。
 まず、近鉄の小林球団社長が「球界の大改革を今からやろうとしているんだ。それに逆行する勢力が仕掛けてきたものだろう。近畿日本鉄道をなめるなよ、という思いだ」と言ったそうです。合併発表時に公益事業に携わる身として、回収の見込みがない経営資源を野球に投入するのは会社の性格上、無理だと思うなどと言った人間が、いきなり「球界の大改革」などと言い出すのですから、呆れるよりありません。
 だいたい、小林氏に近鉄を赤字にした責任はあるかもしれませんが、近鉄を大会社にしたのは何十年前の先達であって彼ではありません。その輩が、「歴史のある大会社」という虎の威を借りて「なめるなよ」などと言うのですから、情けないのにほどがあります。

 そして、「元凶」の読売オーナーは、俺が知らない人は入れないと相変わらずの「将軍様」ぶりを露呈。さらには、金さえあればいいというもんじゃないとも言いました。確かにあれだけの金を投資しながら、優勝回数的にはたいした効果を得る事ができず、視聴率も低迷させた人が言うだけにこの一言だけは「説得力」があります。
 一方、会見ではライブドアの堀江社長は、「球団数が減るというのはプロ野球全体が縮小均衡して衰退に向かう」と指摘。それに対し、この半月間、「球団数さらに削減」「一リーグ制は時代の流れ」と言いつづけたオーナー連中は、誰も「球団削減・一リーグでどうやってプロ野球が栄えるか」を語っていません。
 個人的にはライブドアはあまり好きな会社ではありませんでした。しかし、堀江社長とオーナー連中とどちらが野球ファンの事を考えているかだけはすぐにわかりました。

2004/06/29(火) エースの投げ合い

 ライオンズ対バファローズは松坂投手と岩隈投手という、現在の日本野球を代表する二人が先発しました。松坂投手は9回を5安打1四球で無失点。2・5・9回以外はすべて三者凡退でした。一方、岩隈投手は9回を7安打3四死球と松坂投手に比べると良くありませんでしたが、要所を締め、守備にも助けられ、こちらも無失点でした。
 まさしく一流同士の投手戦でした。しかし、これを中継したのはCSと一部UHF局のみ。一方、地上波のフジとBS1がともにタイガース対読売を中継していました。何か間違っていると思うのは、私だけでしょうか。
 さて、試合のほうは松坂投手は10回表も三者凡退に抑えますが、9回で150球を投げた岩隈投手は「完封」しながら降板。10回裏にリリーフした吉川選手が先頭の佐藤友亮選手に二塁打を打たれ、最後は和田選手のサヨナラ打で決着がつきました。松坂投手は2試合連続、今期4度目の完封で6勝目。4完封のうち3つは1-0勝ちです。

 ファイターズ対マリーンズも「接戦」でしたが内容は大違い。1回にマリーンズが福浦選手の犠飛であっさり先制しますが、その裏、プロ3度目の先発となった内投手が四球を連発して1安打で2点取られて逆転。2回表にはミラバル投手に3安打と犠飛で逆転しますが、その裏にはセギノール選手の3ランで逆転と、2回裏までに3回「逆転」するという派手な展開です。
 3回裏から登板した二番手の高木投手は、その回はこの試合両チーム初の0点に抑えます。この回には、中嶋捕手との「現役では二人しかいない、元阪急ブレーブス同士の対戦」がありました。結果は中嶋選手の犠打でした。
 そして4回表、四球・失策で出た走者を犠打で進めて、内野ゴロの間に同点、さらに李選手の内野安打で勝ち越しと、外野に球を飛ばさずにこの試合4回目の「逆転」をします。さらに井上選手の2点適時打も出て3点リードとなりました。
 しかしその裏、セギノール選手の2打席連続本塁打が出て、さらに新庄選手に三塁打を打たれて高木投手も降板。三番手の神田投手は島田選手には適時打を打たれたものの、それだけに抑えました。なお、セギノール選手は通算5回目となる「1試合左右打席本塁打」を達成しています。
 その直後の5回表、連打と送りバントが安打になるなどで無死満塁のチャンス。しかし堀選手が併殺打を打ち、その間の生還での1点のみとなります。しかし、結果的にはこの1点が「決勝点」となりました。
 この時点でマリーンズは毎回得点、ファイターズも無得点は1回だけで、どんな試合になるのか、と思いましたが、ここから中継陣が好投します。マリーンズは神田投手から山崎投手・藤田投手・薮田投手とつなぎ、山崎投手が1点を取られたのみ。一方のファイターズも伊達投手・建山投手がマリーンズ打線をパーフェクトに抑えます。
 終盤はどちらかと言えばファイターズペースでしたが、9回裏は小林雅英投手が完璧な抑えで15セーブ目を挙げ、3連勝とし、ファイターズ戦初のカード勝ち越しを決めました。
 9点のうち、犠飛が2打点、内野ゴロの間が2打点、内野安打が1打点と、適時打は半分以下でしたが、これまでだと、犠飛すら出なかったわけですから、かなり打線は上向いていると言えそうです。

 ブルーウェーブ対ホークスは斉藤投手を打ち込んだブルーウェーブが優位に進めましたが、6回にフィリップス投手・戸叶投手を打ち込んだホークスが逆転。しかしその裏すぐに追いつき、8回には暴投で勝ち越し、さらに適時打2本で追加点。最後は山口投手が抑え、このカードの連敗を9で止めました。
 なお、この試合で城島選手がパリーグシーズン記録となる19個目の死球を受けています。

 タイガース対読売は、杉山投手と桑田投手というエースナンバー同士の先発。しかし、序盤から点を取り合い、読売1点リードでむかえた4回裏に矢野選手が同点適時打。さらに5回裏には今岡選手の本塁打で勝ち越し、その後も加点し、8対3とリード。タイガース打線のみならず、読売の「史上最弱守備陣」も得点に貢献してくれました。
 9回に登板した吉野投手が2点取られますが、最後は桟原投手が抑えて試合終了。桟原投手はプロ初セーブを挙げています。
 福井で行われたドラゴンズ対カープは、初回から高橋投手を打ち込んで4点を取ったドラゴンズが10得点。投げてはドミンゴ投手がシーツ選手のソロ2本のみに抑えて5勝目を挙げました。ドラゴンズはこれで7連勝、2位とのゲーム差を5と広げました。
 仙台のスワローズ対ベイスターズは初回にラミレス選手の3ランで主導権を握ったスワローズが着実に加点し、8対4で勝っています。

2004/06/28(月) 久々の連勝

 ファイターズ対マリーンズはループ投手と清水直行投手が先発。この組み合わせは2週間前と同じで、その時はワンチャンスをものにして逆転したファイターズが1点差で勝っています。
 今日もその時と同様、マリーンズが好調のベニー選手の本塁打などで序盤で1点ずつ取る展開に。しかし、清水投手は反撃を許さず、2度のピンチを併殺で切り抜けます。その好投に応えて、中盤にもベニー選手の連続本塁打などで追加点を挙げてリード。さらに堀選手の適時打などで追加点を挙げます。そして9回表には、昨日プロ初本塁打を打った西岡選手が2試合連続となる第2号を打ち、試合を決めました。
 清水投手は8回にフルカウントから小笠原選手にソロ本塁打を打たれ、次の打者に安打を打たれたところで降板しましたが、7回2/3を2失点で久々の4勝目を挙げました。これでチームは6月5日以来、3週間ぶりの連勝となっています。
 あと、余談ですが、レフトスタンドのファイターズファンにカエルの帽子(?)をかぶって応援していた人がいました。先日の新庄選手の「カエル練習」を意識してのものなのでしょうか。こういうノリのいい人がいると、「スタンドを見る楽しみ」を味わえていいです。
 ブルーウェーブ対ホークスは連続完投勝利中の川越投手対「谷間」の倉野投手という先発でしたが、ホークスが3回までに5点を取るという展開に。一方の倉野投手は7回を1失点に抑え、3勝目を挙げています。

2004/06/27(日) プロ初本塁打

 富山で行われたマリーンズ対ライオンズ。マリーンズは当初はミンチー投手が先発の予定だったそうですが、故障で登録抹消となり、代わりにセラフィニ投手が来日初先発。初回の先頭打者相手にいきなり0-3となった時は大丈夫かと思ったのですが、その後、ライオンズ打線を抑え込みます。
 一方、久々の登板となった後藤光投手に対し、2回裏に2死1塁から、9番の西岡選手がプロ初本塁打をライトスタンドに打ち込みます。さらに、3回裏には調子が上向きの李選手の適時三塁打で追加点を挙げました。
 セラフィニ投手は、2回から5回まで連続三者凡退に抑えるなど好投。6回表に、二塁打を足がかりに内野ゴロ二つで失点しますが、結局、7回3安打1失点でした。
 一方、3回から6回まで得点できなかったマリーンズ打線ですが、7回裏に満塁から今江選手が大沼投手から適時三塁打を打って3点を追加。2回の西岡選手に続いて、期待の若手による得点です。さらに、8回にはサブロー選手の2ランに始まり、打者一巡で6点を取り、試合を決めました。セラフィニ投手は来日初勝利です。クリーンアップ3人が猛打賞など、18安打で12得点と、「らしくない」効率のいい得点でした。ぜひ、これを次の試合以降でも続けて欲しいものです。
 なお、この試合、マリーンズの主催試合でしたが、地方という事もあり、通常のユニフォームでした。

 東京ドームでのブルーウェーブ対ファイターズは、本柳投手対正田投手という、前回好投した投手同士。ファイターズが新庄選手の2本のソロ本塁打などで得点を重ね、一方の正田投手は前回に続く好投し、6対2でファイターズが勝ちました。
 バファローズ対ホークスはパウエル投手を打ち込んだホークスが圧勝。グーリン投手が6勝目を挙げました。ホークスには「プレーオフ進出権マジック」50が点灯したそうです。
 カープ対ベイスターズは昨日と逆に、ベイスターズが中盤に大量得点。しかし、8回に7点差で継投策に入ったらこれが大失敗。5点差取られて2点差となり、1死1塁でラロッカ選手が三塁ゴロを打ったのですが、ここで三塁手の守備が悪く併殺にできません。これが大きく、その後もカープ打線が連打し、終わってみればこの回9点、一気に12対10と逆転勝ちしました。

 ナイターは見ていないので結果のみ。ドラゴンズ対タイガースは、野口投手が好投。井川投手が2失点し、中継ぎも打たれ、4対0の完封リレーを喫しました。
 スワローズ対読売は、ベバリン投手と高卒ルーキーの平岡投手が先発。立ち上がりをスワローズ打線が本塁打2発で得点し、その後も加点。読売も8回に反撃しましたが、五十嵐投手が抑えて6対4でスワローズが勝ちました。

2004/06/26(土) あそこ相手では満員にならない

 ドラゴンズ対タイガースは、タイガースキラーの山本昌投手と、福原投手の先発。その山本投手に序盤からドラゴンズ打線が援護し、2回で4対0になります。その後は福原投手は何とか抑えたものの、6回裏に2番手として登板した石毛投手が炎上し、代わった吉野投手が立浪選手に止めの3ランを打たれました。タイガースは今岡選手のソロによる1点のみです。
 これでドラゴンズは5連勝。一方、タイガースは連勝が止まり、借金生活に逆戻りです。なお、ナゴヤドームは、前回のタイガース戦以来、久々の満員だったそうです。

 デーゲームは見れなかったので結果のみ。
 金沢で行われたマリーンズ対ライオンズは小林宏之投手と許投手が先発。小林宏投手は、先週のホークス戦同様、小刻みにかつ着実に失点し、5回までに8失点。ただ、その後、2番手の神田投手が4回2/3を1失点に抑えたのはいい話だったようです。
 なお、打線は8安打6四死球ながら2得点、うち1点はソロ本塁打でした。2日前のつながり具合は偶然だったようで、あいかわらず拙攻です。なお、堀選手が1,500本安打を達成しました。
 バファローズ対ホークスは、高木投手と星野投手が先発。高木投手が強力ホークス打線を6回無失点に抑え、バファローズが3対1で勝ちました。
 東京ドームでブルーウェーブ主催で行われたブルーウェーブ対ファイターズは9回表にファイターズが山口投手を打って逆転したものの、その裏に追いつかれ、さらに10回に谷選手のサヨナラ本塁打が出ました。ファイターズは東京ドームで初のサヨナラ負けを喫したようです。
 カープ対ベイスターズはベイスターズが初回に3点取るも、2回からカープを猛攻し、4回までに10得点と圧勝しました。
 スワローズ対読売は読売が勝ったようです。

2004/06/25(金) 東京の人気球団?

 スワローズ対読売が神宮でありました。私の勤務先は神宮に近いので、試合のある日に定時で帰ると、野球を見に行く人たちとすれ違うので、それだけで「今日は神宮で試合だ」という事がわかります。しかし、今日は家に帰るまで、神宮で試合がある事に気づきませんでした。ちなみに球場発表の入場者数は26,000人。電車で10分ほどしか離れていない東京ドームだと連日55,000人入るというのに、不思議なものです。もちろん、雨が降っていたのが重要な原因だったとは思います。しかし、本当にそれだけでこれだけの「差」がつくのでしょうか。
 試合のほうは、序盤から工藤投手を打ち込んで11点を取ったスワローズが圧勝。前回読売に完投勝ちした川島投手は8回を2失点に抑えて5勝目を挙げました。読売の得点は高橋選手・小久保選手・ペタジーニ選手のソロ3本でした。読売はこれで3試合連続二桁失点で4連敗です。
 バファローズ対ホークスは城島選手の2本塁打などでホークスは8得点。一方、和田投手はバファローズを4安打1四球、ソロ2本による2失点に抑えての完投勝ちです。
 なお、松中選手が2打席目で死球を受け、次の打席で交代しました。最近、事故があいついでいるので、ちょっと心配です。
 なお、広島で行われる予定だったカープ−ベイスターズ戦は雨のため中止でした。

2004/06/24(木) 厄週?

 タイガース対カープ、先発は前回のこのカードで完封勝ちした藪投手ですが、初回に先頭打者の緒方選手の打球が直撃し、降板してしまいました。昨日・一昨日とバファローズの加藤投手・高村投手がアクシデントで降板し、翌日登録抹消されています。3日連続で関西のベテラン投手が事故降板。偶然とはいえ、不気味な話です。藪投手が軽症だといいのですが・・・
 というわけで、急遽リリーフしたのは新人の桟原投手。この回に1点先制されますが、その裏にすぐ金本選手の3ランで逆転します。しかし、2回から4回まではプロ2回目の登板となるフェリシアーノ投手を打ち切れません。そして5回表に好投していた桟原投手が打たれ、1点差となります。
 ところがその裏、フェリシアーノ投手が突如制球を乱し、3四球で1死満塁。ここで赤星選手が適時打、続く関本選手が3ランと、一挙に5点を取ってしまいました。以下、牧野投手・吉野投手・モレル投手という「勝戦処理」みたいなリレーでカープ打線を抑えました。
 これで4連勝し、一気に借金を返済しています。

 札幌の読売−ドラゴンズ戦は、昨日に続いてドラゴンズ打線が爆発。中盤までに10点を取って試合を決め、最後は守備固めで入った川相選手が、古巣相手に移籍後初本塁打を打つおまけつきでした。これでドラゴンズは4連勝で、貯金を9にしています。
 スワローズ対ベイスターズは、同点で迎えた8回裏にラミレス選手の決勝適時打が出て勝ち越しました。8回表を3人で抑えた田中投手が移籍後初勝利。9試合ほど投げて防御率1点台です。

2004/06/23(水) 復調気配?

 バファローズ対マリーンズは加藤投手と渡辺俊介選手が先発。マリーンズ打線が加藤投手の立ち上がりをとらえ、ベニー選手の先制適時打、さらには里崎選手の2点適時打と、珍しくソツのない攻撃で先制します。さらに、ここでアクシデントで加藤投手が降板。急遽リリーフした山村投手から、李選手が右中間3階席に入る特大3ラン。結局、打者9人で6点という、マリーンズらしくない(?)攻撃で大量の先制をしました。さらに6回にもこの日二本目のベニー選手の適時打が出ます。
 渡辺投手は1回に2ランを打たれたものの、6回まで投げて被安打9ながら3失点でマウンドを降ります。しかし、7回から登板した川井投手が昨日に続き打たれます。続く薮田投手・藤田投手も流れを止められず、この回6安打で4失点、一気に同点にされました。
 そして8回表に2死2・3塁の好機を1イニング早く出てきた福盛投手に抑えられる、というまずい展開になります。その裏、1死1・2塁のピンチを藤田投手が作り、打席には中村選手。マリーンズも1回早いですが小林雅英投手を投入します。この勝負が成功し、中村選手を併殺打に討ち取り、悪い流れを断ち切りました。
 そして9回表、先頭の里崎選手が安打で出塁して李選手に。昨日も9回表に福盛投手と対戦し、併殺打に討ち取られています。しかし、この打席では左中間を破る勝ち越し二塁打で借りを返しました。李選手の「マルチヒット」は2週間ぶりです。さらに、この李選手を今江選手が手堅く送り、西岡選手が適時打と、若手二人が仕事をこなし、貴重な追加点を挙げました。
 その裏の小林雅投手ですが、先ほどはピンチをしのいだものの、この回はどうも良くありません。北川選手に二塁打を、バーンズ選手に安打を打たれ、あっさり1点差に。ところがこの時、外野の返球の際に2塁に行こうとしたバーンズ選手をアウトにします。実は昨日、適時打を打たれた時に外野手が無理なバックホームをして打者走者を進めてしまい、その走者を次の適時打で返す、という失点が2回ありました。その「借り」を返したプレーと言えるかもしれません。
 これで息を吹き返したはずの小林雅投手ですが、次の打者にストレートの四球を出します。なんかピリッとしませんが、そこからは内野ゴロと三振で抑え、勝利投手となりました。これで小林投手は150セーブポイントを達成しています。

 ライオンズ対ブルーウェーブは昨日の松坂投手に続き、張投手が完封して1対0でライオンズの勝ち。ブルーウェーブは5安打7四死球の拙攻でした。
 ホークス対ファイターズはミラバル投手から建山投手・横山投手の完封リレーで3対0でファイターズが勝っています。

 タイガース対カープは初回に下柳投手がシーツ選手に2ランを打たれますが、その裏、すぐに逆転。2回以降はカープ打線を抑えつつ、追加点を挙げ、5対2で勝ちました。
 ドラゴンズ対読売はドラゴンズ打線が爆発。2回表までに8点を取り、その後も点を重ね、14対3で勝って首位を守りました。
 スワローズ対ベイスターズはベイスターズ先発の門倉投手が好投。7回表の時点で8対0でしたが、終盤に追い込まれ、最後はセーブのつかない局面ながら、佐々木投手を投入して9対4でベイスターズが勝ちました。門倉投手は移籍後初勝利です。

2004/06/22(火) 2試合前まで打点ゼロだった人が

 帰宅が遅く、TVをつけたら、ホークス対ファイターズの延長10回裏が行われていました。表にファイターズがリードしましたが、ホークスも建山投手に安打と犠打で1死2塁のチャンスを作ります。ここでファイターズはクローザーの横山投手を投入。井口選手は三振に打ち取りますが、続く川崎選手に内野安打を打たれて2死1・3塁のピンチとなります。
 ここで打席に入ったのは荒金選手。10回の表の2死1・2塁のピンチで、バルデス選手に代わってレフトに守備固めで入った選手です。ちなみに、打球はライトに飛んだため、この場面ではその交代は効果がなかったのですが・・・。
 このように、守備固め・代走での起用の多い選手ですが、一昨日のマリンスタジアムではスタメンに起用されて「プロ初打点」を挙げていました。しかし、この場面ではあっさり2ストライク1ボールに。ところが、次の打席で三塁走者がスタートを切ります。「すわホームスチールか」と思われましたが、荒金選手はファウルにしました。
 そして仕切りなおしとなった次の球、今度は一塁走者がスタートを切ります。そして荒金選手の打球はレフト線へ。三塁走者はもちろん、一塁走者も余裕の生還で、逆転サヨナラとなりました。
 前の試合でプロ初打点を挙げ、この試合でプロ初のサヨナラ打を放ったことになります。それにしても「守備固め要員」がヒーローになれるのですから、ホークスの層の厚さと勢いには驚かされました。

 バファローズ対マリーンズは、プロ2回目の登板となった先発の内投手が2回につかまって一挙6点を取られます。しかし、3・4回は抑えて、5回表には初芝選手のこの日二本目の本塁打などで一挙に5点を取って逆転します。裏を抑えれば内投手に勝利投手の権利ができるのですが、ここで川井投手に交代。それが裏目に出て同点に追いつかれます。
 そして8回裏に一軍昇格後9イニングを無失点に抑えてきた山崎投手がつかまり、3点を取られて試合は決まりました。
 これで今期ワースト兼95年も含めてバレンタイン監督にとってワーストとなる借金12となってしまいました。
 ライオンズ対ブルーウェーブは久々の先発登板となった松坂投手が完封しました。

 タイガース対カープはタイガースが7対3とリードしたところから追いつかれます。タイガースの二番手は金曜日に先発して6回を無失点に抑えた金沢投手でした。その金沢投手とモレル投手が打たれたのですが、金沢投手を責めるのは酷なような気もします。というわけで悪い流れのようでしたが、8回裏に今岡選手の適時打が出て、これが決勝打となりました。
 ドラゴンズ対読売の「首位攻防戦」はドミンゴ投手が読売打線をソロ本塁打2本に抑え、7回以降の継投も成功してドラゴンズが勝ち、首位になりました。
 スワローズ対ベイスターズは、ベイスターズが苦手のベバリン投手から初回に2点を取りますが、それが最後の得点となり、結局スワローズが逆転勝ちしました。

2004/06/21(月) つながらない・・・

 バファローズ対マリーンズはパウエル投手と清水直行投手が先発。清水投手は初回のピンチこそしのぎますが、2回にはバーンズ選手の本塁打で、3回には三連打を喫して失点します。
 一方、マリーンズ打線は2回に連打で2死1・2塁、3回は無死2塁→1死3塁、4回は1死2・3塁→2死満塁とチャンスを作りますが、一昨日までと同様、犠牲フライすら出ず、残塁の山を築きます。そうしているうちに7回裏には連続四球で作った走者を連続適時打で返され4対0となりました。
 直後の8回表にも移籍後初出場初スタメンとなった平下選手の安打から始まって無死1・2塁のチャンスを作りますが、ここでクリーンアップが抑えられ、結局点になりませんでした。9回には吉田投手に抑えられて完封リレー完成。終わってみれば9残塁という拙攻でした。これで再び借金11に逆戻りです。
 ライオンズ対ブルーウェーブ戦はカブレラ選手が復帰。早速四番で出場しましたが、安打は出ませんでした。一方、ブルーウェーブ打線は序盤で西口投手から3点を取り、投げては川越投手が2失点完投。先週のこのカードに続いて、2試合連続完投勝利となりました。チームとしてもここ7試合で4完投勝利と、急に先発陣が立ち直ってきました。また、ブルーウェーブがライオンズに一桁得点で勝ったのは今季初です。

2004/06/20(日) 「誤算」だった二人が活躍

 11連勝中のホークスをむかえたマリーンズは、ホークス在籍経験もある高木投手が先発。対するホークスはここまで5勝2敗のグーリン投手ですが、マリーンズ戦ではあまり相性がよくありません。
 初回にともに2・3番の連打で1点ずつ取りあい、2回にホークスが勝ち越すものの、3回裏には最近不振だったフランコ選手の本塁打で追いつきます。ところが直後の4回、安打と四球で無死満塁のピンチとなり、1死後、荒金選手のプロ初となる打点で勝ち越され、さらに井口選手の二塁ゴロを併殺にできず、2点差をつけられます。
 とにかく追いつくと着実に突き放されるという嫌な展開です。とくにこの連勝中のホークスは相手にリードすら許さないという内容なので、この時点では「今日もまた・・・」という気分になりかけていました。
 ところがその裏、5番に抜擢された期待の今江選手が二塁打で出塁、さらにサブロー選手も四球を選び、無死1・2塁のチャンスを迎えます。ここで打席は七番に降格された李選手。火曜日に久々の本塁打を打ちましたが、それ以来安打がありません。ところがこの打席は風速10mの向かい風の中、ライトスタンドに本塁打。これで一気に逆転しました。さらにフランコ選手の犠飛で勝ち越しました。一昨日・昨日とも、「ここでせめて犠飛が出れば」というところで1点も取れなかっただけに、価値のある犠飛だったと言えるでしょう。また、結果的にもこの犠飛が「決勝点」になりました。
 高木投手は5回は0点に抑えてマウンドを降ります。その後、山崎投手・川井投手・薮田投手が登板。8回に1点は失いますが、好救援と言えるでしょう。そして9回表には小林雅英投手が登板。セーブのつく場面での登板は9日ぶりです。その時は1点差を守れなかったのですが、今日は宮地選手に始まり、井口選手・川崎選手といった好打者を皆内野ゴロに打ち取りました。井口選手の打球は難しい当たりでしたが、これは小坂選手がファインプレーでアウトにしました。
 5回以降に追加点を挙げられなかったなどの問題点もありましたが、今期のマリーンズの「計算外」の象徴である李選手と小林雅投手がきっちりと仕事をして勝っただけにいい勝利だったと言えるでしょう。これでホークスの連勝を11で止めるとともに、今期最悪の「借金12」への突入も食い止めています。
 なお、高木投手に昨年4月以来となる勝星がつきました。今日は札幌ドームでは中嶋捕手が正田投手を好リードしていました。「阪急ブレーブス」経験選手が二人とも活躍したのは嬉しい限りです。

 ファイターズ対ライオンズは4万人と満員。その中で、今期不振の正田投手がライオンズ打線を7回まで0点に抑えました。8回には点差のある中で3点を取られましたが、好投と言えるでしょう。打つほうでは、初回に小笠原選手が、3回にはセギノール選手とクリーンアップが3ランを打つなど、大量11得点で圧勝しました。
 ブルーウェーブ対バファローズは岩隈投手が先発。7回2失点で降板という、岩隈投手にしては悪い内容(?)でしたが、打線が7点を取り、快勝しました。これで岩隈投手は「バファローズ新記録」となる11勝0敗。ぜひ、来期以降もこの「チーム記録」に挑める選手が出るようになってほしいのですが・・・  松山で行われたカープ対スワローズは、昨日とうってかわって投手戦。シーツ選手の適時内野安打が両チーム唯一の得点となり、1対0でカープが勝ちました。黒田投手が完封勝ちしています。

 タイガース対読売は井川投手対ランデル投手という「エース対谷間」の対決。極度の不振に陥っているタイガースは打線を大幅に組み替えました。その効果というよりはランデル投手の制球難に助けられた感じで1回に23イニングぶりの得点を1安打で挙げます。すると続く2回には赤星選手に適時打が出ます。1回の得点も、3試合前の1得点も内野ゴロの間の得点、さらにその前の試合の2点も暴投と内野ゴロの間でしたので、適時打が出たのは5日ぶりの事でした。
 すると4回には金本選手の2ランが出て早くも4対0に。まあ、点が取れる時はこんなものでしょうが、「うち一点くらい昨日にまわしておけば」と思ってしまいました。
 その後も着実に点を重ねて7得点、一方、井川投手は7回を1失点に抑えます。「勝戦処理」という形になってしまったモレル投手とウイリアムス投手がそれぞれ1失点ずつし、最後は締まりませんでしたが、大量リードがきいて、7対3で勝ち、連敗を3で止めました。
 ドラゴンズ対ベイスターズは野口投手がベイスターズ打線を4安打完封し、2対0で勝ちました。

2004/06/19(土) なんなんだか

 読売対タイガースは0対0のまま延長戦となり、11回裏に押し出しサヨナラ負け。これでタイガースは23イニング連続無失点となりました。投手が20イニングで2点しか取られていないのに2連敗するのだから辛すぎます。この3試合で1得点。打てないのは打者全員のせいに決まっているのですが、鳥谷選手がスタメンに戻ってからこの成績、というのはなんか象徴的です。まあ、鳥谷選手自身は3試合とも安打を打ってはいるのですが・・・。
 ところで、この試合、10回表に一塁走者の沖原選手の走塁による守備妨害をめぐるゴタゴタがありました。結果的に沖原選手はアウト。この判定自体は仕方ないのでしょうが最初は2塁セーフ・1塁アウトの判定をしながら、読売の選手が抗議すると判定が覆りました。その後、場内説明をした審判氏が「一塁走者のアカボシ選手が」とマイクで言ったのには笑いました。ちなみにタイガースの誇る三年連続盗塁王は「アカホシ」選手です。まあ、星野SDもいまだに「アカボシ」と言っているようですが。
 ドラゴンズ対ベイスターズは3対3で延長に。その10回表にベイスターズ打線が爆発し、一挙に6点を取り、試合が決まりました。
 松山で行われたデーゲームのカープ対スワローズは、9回表に大竹選手が打たれてスワローズが追いつくものの、その裏に五十嵐投手が打たれる、という双方の守護神が崩れるという展開で、カープがサヨナラ勝ちしました。

 デーゲームは見れなかったので、パリーグは結果のみ。
 マリーンズ対ホークスはミンチー投手と星野投手が先発。今期、極端に立ち上がりが悪く、初回1失点だったら「素晴らしい立ち上がり」とまで思えるほどのミンチー投手ですが、今日の立ち上がりはすこぶる最悪。1アウトをはさんで4四球で1点を献上し、柴原選手に犠飛を打たれて2点目、そしてズレータ選手に3ランを喫して5失点となりました。つまり「1安打で5失点」です。その後は立ち直り、残る6回1/3を4安打1失点に抑えただけに、あまりにも痛い立ち上がりの自滅でした。
 打つほうもホークスと同じ7安打を放ちますが、2本の本塁打がいずれもソロなど効率が悪く、結局6対4で敗れました。ホークスは11連勝です。なお、期待の若手は西岡選手は押し出しで1打点、今江選手はスタメンを外れたものの、代打で二塁打を打ちました。
 ブルーウェーブ対バファローズは、先発の本柳投手が好投し、4対1でブルーウェーブ勝利。この2試合で投手2人で3失点。先週、4試合連続2桁失点をしていたチームとは思えぬ変身ぶりです。
 旭川のファイターズ対ライオンズは、ファイターズリードで迎えた9回表に、クローザーの横山投手がフェルナンデス選手に本塁打を打たれて延長になり、11回表にライオンズが勝ち越ました。

 ところで今日の日刊・スポニチの一面も相変わらず「渡辺オーナー」でした。当初の「巨人も犠牲」発言は、結局のところ「合併球団からいい選手を集めるための『保有選手枠拡大』『その分の経費』」を意味していたようです。別にそんな事は一昨日の当欄で書いたように、ちょっと野球に興味のある人なら簡単にわかる事です。にもかかわらず、意味のない「巨人も犠牲」発言を一面にし、さらに2日後には「その発言の真意」を一面にするわけです。
 しかも、これがまだシーズン終了後なら分からなくもないですが、今はペナントレースの真っ最中。昨日も試合は4試合ありました。その試合より、この「発言」は優先して報道されるべきものなのでしょうか。
 このような一面を見ていると、「球団は統合する必要はないと思うが、スポーツ新聞は・・・」などと思えてきます。

2004/06/18(金) 3度目の観戦も

 今期3度目の生観戦です。カードはマリンスタジアムの対ホークス。相手は現在9連勝と絶好調です。
 試合前の練習から見ていたのですが、キャッチボールの時、なぜか諸積選手が李選手を座らせて変化球の練習をしていました。
 試合のほうは小林宏之投手と和田投手が先発。初回の無死2塁のチャンスをつぶし、2回表に城島選手のソロで先制されますが、その裏、2死1塁から、サブロー選手の見事な適時三塁打ですぐ同点に追いつきます。
 しかし、その直後の3回、9番の宮地選手に安打を打たれ、続く井口選手に2ランを打たれて勝ち越されます。さらに連打などで無死1・3塁とピンチを作り、1死満塁にした後、柴原選手の犠飛で追加点を取られます。さらに、4・5回も1点ずつ取られ、前半で6対1と差をつけられます。
 その後、6回裏に福浦選手の2ランで4点差に詰めより、7回にも今江選手の安打とサブロー選手の2本目の長打で1死2・3塁のチャンスを作ります。しかし、代打の里崎選手・続く西岡選手が和田投手の前に連続三振。その直後の8回表に、ここまで安打のなかった松中選手にダメ押しの適時打を打たれ、8回裏からは山田投手に抑えられました。
 ホークスも16安打2四死球に1失策出塁がありながら7点しか取れなかったわけですからはっきり言って拙攻です。しかし、拙攻ながらも3回・5回に犠飛できっちり追加点を挙げるあたりが、勢いと強さなのでしょう。対するマリーンズは1回・7回の「犠飛でも1点」というところで何もできなかったわけです。
 マリーンズは負けたとはいえ、今週から一軍に上がってスタメンになっている西岡選手が2安打。今江選手も1安打ながら、ファウルフライを飛びついて取ってアウトにするなど、根性の入ったファインプレーを見せてくれるなど、今後に期待の持てる内容でした。
 これでホークスは10連勝。私のマリーンズ観戦は3戦3敗となりました。

 ブルーウェーブ対バファローズはムーア投手が移籍後初の完投をし、ブルーウェーブが勝ちました。
 ドラゴンズ対ベイスターズはベイスターズ2年目の土居投手が好投したものの、山本昌投手がそれを上回る好投をし、2対0でドラゴンズが勝ちました。読売対タイガースは読売が勝ったようです。

2004/06/17(木) 全部昨日と逆の結果

 大阪ドームのタイガース対スワローズは藪投手とベバリン投手が先発。前回、珍しく大量援護を貰って完封勝ちした藪投手ですが、今日の打線はいつもに逆戻り。岩村選手の2ランなどで3対0となった4回裏、1安打に連続四球で無死満塁の好機を作りますが、三振・併殺打で一点も取れませんでした。その後、1点は返しますが、先日移籍の田中充投手、さらには五十嵐投手に抑えられ、最後は4対1で負けました。これでまた五割復帰はお預けです。
 カープ対ドラゴンズは昨日に続く接戦。同点でむかえた6回裏に栗原選手の適時打で勝ち越し、さらに投手のベイル選手も適時打。これが決勝点となりました。最後は大竹投手が締めました。
 ベイスターズ対読売は読売が勝ったようです。

 ところで、例の合併問題ですが、今朝の各スポーツ紙は「渡辺オーナーが事態収拾のために出馬」などと大きく報じています。「巨人も犠牲を払わないとできないんだよ、球界の再編というのは巨人もそうだし、セもそう。オレはセの人間だから、セの利益を考えてやらないといけない。そうかといって巨人本位、セ本位でやっていたら、野球界全体が沈没するから…」と言った発言をもとに、「これまでの読売中心主義から代わってプロ野球全体の事を考えるように変わった」みたいな書き方をし、「渡辺オーナーが合併問題に端を発した球界の危機を救うために立ち上がった」みたいになっています。
 なんか、「緊急事態が生じたので」みたいな感じですが、はたしてそうなのでしょうか。氏は特にここ数年、ダイエー・近鉄・オリックスの経営方針や新方策に難癖ばかりをつけ、「球団解散だ」みたいな恫喝もしていました。そして「1リーグ制移行」などと言うのも持論です。つまりは、以前から氏が望んでいたシナリオ通りに話は推移しているわけです。
 「巨人も犠牲」などというセリフが取り上げられていますが、これだって、具体的に何を言っているのか分かりません。少なくとも私は「読売球団も経費を払ってあぶれた選手を引き取り、1リーグ化する事により、『不人気のパ球団』とも試合をやってあげる」と言っているのだとしか理解できませんでした。

 前にも書きましたが、ここ数年の球界の「制度変更」は基本的に、渡辺オーナーの主導で「既得権によってカネを持っている読売球団のための制度変更」でした。FAしかり逆指名しかりです。その結果、戦力は偏重し、年俸は高騰化し、それが球団経営を圧迫するようになったわけです。
 さらに望みを通したはずの読売球団も視聴率が下がるなど人気は落ちています。かつては、ビジターでも読売戦なら満員でしたが、今日の横浜スタジアムも空席が目立ちました。なにせ、東京ドームから電車で10分ほどの神宮で行われるスワローズ対読売戦を4月28日にやっても入場者数が3万人切ったりするのです。東京ドームは常に「55,000人」ですが、これだって有料入場者の比率がどうなっているか分かりません。
 もちろん、日本全体の経済状況の問題もあるのでしょうが、いずれにせよ「渡辺オーナー主導」の読売強化は、全体から見ても読売単体から見ても成功しているとは言い難いです。
 そのような「実績」のある人物に、「球界改革はまかせた」とは一体どういう理屈なのでしょうか。実際に上記の発言を見ても具体的なものは「1球団の選手の保有数を広げる」というこれまで同様の「選手かきあつめ発言」でしかありませんでした。
 本当に「球界のために巨人も」などと言うなら、真っ先に現在の「地上波のプロ野球中継が読売だけ全試合やる」というのを見直す発言をしたと思いますが・・・。
 あと、マスメディアも他人事みたいに「パリーグ一部球団の赤字は深刻」などと言わず、異常な偏重報道を長年にわたって続けていた自分達の報道姿勢がその原因の一環ではなかったかを検証してほしいものです。

2004/06/16(水) バントが明暗

 マリーンズ対ファイターズ。昨日はマリーンズが高卒ドラ1の内投手を先発させたのですが、今日はファイターズが高卒ドラ1の須永投手を先発させました。ファームではすでにエース格に近い活躍をしていたようです。
 しかし、一軍初登板はいきなり西岡選手の三塁打に始まって3連打で先制。そこから4・5番を連続三振に打ち取ったものの、今江選手から再び3連打。集中打で一挙5点を取りました。さらに、2回にはベニー選手の2ランで早くも7対0。須永投手には苦いデビュー戦となりました。ただし、3回は無安打で抑えています。
 一方、マリーンズの先発はファイターズと相性のいい渡辺俊介投手。1・2回に連続して満塁にするなど、あまりいい内容ではなかったようですが、なんとか6回を無失点に抑えました。
 リリーフの川井投手・山崎投手も無失点に抑え、一方打線は8回にダメ押し点を挙げ、8対0の完封リレーで勝ちました。これで連敗は3で止まりました。ちなみに、2試合連続の先発全員安打となっています。

 昨日の東京ドームから福岡ドームに移動して連戦となったホークス対バファローズは投手戦。今期2度目の先発となったバファローズの高村投手は9回無失点。一方、ホークスも新垣投手・山田投手のリレーで10回を無失点に抑えます。そして10回裏、四球で出塁したズレータ選手を宮地選手がきっちり送り、ここで代打に出た吉本選手が、センターオーバーのサヨナラ打を放ちました。ホークスは9連勝。高村投手はホークスの「連続5点以上」を止め、9回無失点ながら敗戦投手になっています。
 ブルーウェーブ対ライオンズはブルーウェーブ打線が大爆発。ライオンズに初回に4点先制されたものの、その裏に1点を返し、さらに2回裏には打者13人を送り込み一挙9点。3回にも得点し、4・5回には調整登板の松坂投手から1点ずつ、そして6回には3ラン二本で6点、なんと20得点となりました。
 この時点では毎回得点・30得点も期待できましたが、残念ながら7・8回は岡本投手に抑えられました。ブルーウェーブはこの7試合「勝てば二桁得点・負ければ二桁失点」が続いています。

 タイガース対スワローズは大阪ドームでの試合。5回表にスワローズが無死1・2塁のチャンスを作りますが、ここで8・9番が連続してバント失敗。結局得点になりませんでした。その裏、タイガースは2死三塁から投手の打席でバッテリーエラーで先制。さらに7回も一塁悪送球で追加点。2安打・打点ゼロながら勝ちました。下柳投手は6回無失点で4勝目です。また、9回表にアクシデントで急遽降板したリガン投手をリリーフしたモレル投手が来日初セーブを挙げています。
 カープ対ドラゴンズは同点で9回裏に。先頭のシーツ選手が2塁打で出塁し、続く木村拓選手は敬遠気味の四球で無死1・2塁。ここで栗原選手に代えて東出選手をバント要員で代打に出しますが、2球目のストライクをバント失敗し、スタートを切っていた2塁走者が戻れずアウトに。結局これが響き、得点できませんでした。
 続く10回表、1死1・3塁で英智選手がピッチャーゴロ。楽々併殺かと思われましたが、沢崎投手は本塁に送球。2死1・2塁となったところで、新人の中村選手が決勝の2点二塁打を打ちました。
 ベイスターズ対読売は、ベイスターズが14点を取って圧勝しました。

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