2004年5月前半の野球見物日誌

2004/05/15(土) 雨中の延長12回

 タイガース対カープは、あまり調子のよくない下柳投手相手にカープが主導権を取り、一時は前田投手の2ランで4対1とします。一方、打線は6回まで1点に抑えられますが、7回2アウトから連打で1点差に、そして8回にはアリアス選手の本塁打で同点にします。
 こうなると、タイガースはいつもの「リガン投手→安藤投手→ウイリアムス投手」の「リリーフトリオ」が登板し、カープ打線を抑えます。一方、カープも菊地原投手と天野投手が抑え、雨のなか延長12回まで進みました。
 そして12回裏、負けのなくなった局面ですが、佐々岡投手の前にあっさり2死となります。ここで打者は守備固めで入っていた久慈選手。今期2打数無安打ですが、投手の股間を抜く安打を放ちます。続いて今期6打数1安打の八木選手が代打で出場。見事三遊間を抜いて2死1・2塁とします。
 ここで打順は今期打率が上がらない赤星選手。しかし、ここで見事一二塁間を抜き、昨年の優勝を決めた試合以来のサヨナラ打を放ちました。
 もちろん、赤星選手のサヨナラ打も嬉しいですが、久慈選手・八木選手という、今期あまり出番のない選手がつないでくれたのも非常に嬉しい事でした。

 ドラゴンズ対ベイスターズは、前回のタイガース戦で8回を0点に抑えながら、味方の援護がなくて9回裏にサヨナラを打たれて負け投手になった川上投手が先発。今日も味方は全然援護をしてくれません。仕方がないので(?)7回裏に自ら2ランを放ち、これが決勝点に。無四球完封で5勝目を挙げました。
 読売対スワローズは、新人の川島投手が「四番集団」を小久保選手の2本塁打に抑え、打っては出遅れていた新外国人のマーチン選手が満塁で来日初本塁打を放つなど、新戦力の活躍でスワローズが勝利。対読売の連敗を6で止めています。

 デーゲームは仕事で見れなかったのですが、終業後、携帯で結果を確認したら唖然としました。
 マリーンズ対ホークスは序盤からホークス打線が大爆発。2回で11点を取り、最終的には21対0という冗談みたいな成績でした。今週、2度目の20失点です。おかげで、つい最近までリーグ首位だったチーム防御率も4位になってしまいました。
 先週、7回を21人で片付けた小宮山投手が今日は1回2/3で16人打席に立たれ、最後は8連打を食らい、11点取られました。中継ぎも4番手のセラフィニ投手以外はいずれも失点。最後は20対0から小林雅投手が1週間ぶりに「調整登板」して、暴投3つで1点取られました。
 一方、打線は新垣投手の前に5安打完封されています。あまりの惨敗に、終了後監督以下ナインがライトスタンドまで頭を下げに行ったとか・・・。
 まあ、1対0で負けたり、21対19で負けるよりは悔しくないのかもしれませんが・・・。相変わらず光が見えません。
 唯一、良かった事があるとすれば、二軍のライオンズ戦で李選手が本塁打を打った事だけでしょうか。

 バファローズ対ライオンズは、川尻投手が珍しく初回に3点の援護を貰いますが、その後が悪く、5失点で負け投手になりました。ライオンズの大沼投手は3勝目です。
 ブルーウェーブ対ファイターズはミラバル投手を打ち込んだブルーウェーブが8回まで8対3と5点リード。ところが、調整を兼ねて出した山口投手がまた乱調。2ランを打たれるなど4失点で1点差に詰め寄られて降板します。最後は相木投手が抑えて、なんとかブルーウェーブが勝ちましたが、山口投手の不調は、勝ったとはいえチームにとってはかなりの不安材料でしょう。
 また、セギノール選手は3打点を挙げ、「単独三冠王」になっています。

2004/05/14(金) 先が見えない

 マリーンズ対ホークスは清水直行投手と和田投手の先発。1回表に先制されるも、その裏すぐに取り返します。しかし、これが結局最後の得点。2回に勝ち越されて、以下着実に加点され、最後は7対1でした。和田投手は完投勝利です。これでバレンタイン監督の対ホークス連勝も15で止まり、チームの連敗は5、借金は10になりました。
 これまでの連敗の時は、小林雅投手が打たれる、という事が少なからずあったのですが、今回の連敗は、その小林雅投手の出番すらありません。いかに打てないか、という事なのでしょう。
 ブルーウェーブ対ファイターズは、8回裏にブルーウェーブが追いつくも、直後に登板した山口投手が決勝2ランを打たれてしまいました。5月頭まではほぼ完璧なリリーフを見せていた山口投手ですが、9日に逆転サヨナラを喫してから調子が崩れてしまったのでしょうか。
 なお、ファイターズのセギノール選手が2打点を挙げ、試合のなかったライオンズの中島選手と並び、打点1位に。既に本塁打・打率で1位なため、「三冠王」となっています。

 タイガース対カープは藪投手とデイビー投手が先発。とにかく藪投手が先発するとタイガース打線は打てません。今日も3安打に抑えられ、得点は金本選手のソロの1点のみ。試合時間は2時間19分でした。
 相変わらず、藪投手の登板した試合の平均得点は1点のままです。防御率1.91でリーグ1位の藪投手ですが、これで2勝3敗になっています。
 ちなみにパリーグの防御率1位の川尻投手も援護がなく3勝3敗。タイガース暗黒時代にチームを支えた二人が、同じような悲運をかこっている、というのは何とも言えないものがあります。
 ドラゴンズ対ベイスターズは、同点でむかえた9回に岩瀬投手が登板。今期の不振そのままに、走者をためて犠牲フライを打たれてしまいます。今のベイスターズにとってはこれは「サヨナラ勝ち」みたいなもの。その裏は佐々木投手があっさり3人で締め、11セーブ目を挙げました。
 読売対スワローズは読売が勝ったようです。

2004/05/13(木) 逆転勝ち

 読売対タイガースは林投手と福原投手の先発でした。タイガースが先制しますが、5回裏に3つの失策がが重なり2点取られて逆転。さらに2死1・2塁で高橋選手に適時打を打たれますが、一塁走者が三塁でアウトになります。最悪の流れになりつつあっただけに、これは大きかったでしょう。
 直後の6回、連打と四球で無死満塁としますが、続く檜山選手の併殺くずれで1点取っただけ。「最悪にはならないが、何となく悪い流れ」という展開が続きます。
 しかし、その次の7回表、この回先頭の福原投手がなんと同点本塁打。一瞬、何が起きたかわからないような雰囲気でした。この本塁打で林投手は降板となりました。そして8回の表、先ほど大チャンスで内野ゴロだった檜山選手が、左中間スタンドに一直線に突き刺さる勝ち越し本塁打をシコースキー投手から打ちます。結局、この本塁打が決勝点となりました。
 そして8回から9回1死まで安藤投手が、残りはウイリアムス投手が抑えました。福原投手が7回まで好投したために、リガン投手を使わずにすんだのも大きいでしょう。なお、この試合で読売の開幕からの連続本塁打記録も止まりました。
 今日の解説は中畑氏と水野氏、アナウンサーも当然日テレです。今日は他の試合が全然なかったため、ずっとつけていたのですが、途中からタイガースが勝ち越したとはいえ、ずっと彼らの会話を聞いているのは苦痛に近い不快感がありました。結果的に勝ったので最終的にはストレスは残りませんでしたが。なんとかならないものでしょうか。

2004/05/12(水) 見ていないので結果だけ

 夜に用事があって、野球は見れませんでした。まあ、見ないでよかったようですが・・・。
 ファイターズ対マリーンズは2回で10対0。最終的には20対3という冗談みたいなスコアでした。これで、5連敗後、1勝をはさんで4連敗となりました。
 ホークス対ライオンズも13対3でライオンズが圧勝。バファローズ対ブルーウェーブはバファローズが4対1で勝ったようです。
 タイガースも読売に7回に井川投手が3本塁打を喫するなど圧敗。井川投手は3連敗。心配です。カープ対ベイスターズはベイスターズが1点差勝ち。佐々木投手が10セーブ目を挙げました。ドラゴンズ対スワローズはドラゴンズが対スワローズ今期初勝利を挙げたようです。

2004/05/11(火) チグハグ

 ファイターズ対マリーンズは、押本投手と黒木投手の先発。復帰第1戦もファイターズ戦だった黒木投手ですが、エチェバリア選手に二発、そして高橋信選手に一発のソロ本塁打を浴びます。打線も1点しか取れず、結局黒木投手は3対1の局面で降板し、またもや勝星はおあずけでした。
 その後、二番手の高木投手が前回に続いて好投したのですが、再び高橋信選手に一発を打たれます。高橋選手は8本中6本がマリーンズ戦となったわけです。そして結果的にこれは対マリーンズ戦2試合連続4本目の「決勝本塁打」となりました。
 3点差とされた8回表、二番手の芝草投手に簡単に2死を取られますが、次のサブロー選手の三塁ゴロを奈良原選手が悪送球、さらに続く浜名選手の三塁ファウルフライを取れず、その後内野安打がでます。しかし、この「もらったチャンス」を生かせず、結局この回も0点でした。
 そして9回表、新守護神の横山が投手が四球二つと安打で無死満塁に。そして、ベニー選手・初芝選手の連続タイムリーで1点差にして、なお無死満塁。これは逆転する流れと思ったのですが、ここで橋本選手は内野ゴロで本塁封殺。そして、続くサブロー選手の当たりは三遊間を抜けた、と思いきや、奈良原選手が好捕。5-4-3で併殺にされ、一気に試合は終了してしまいました。
 失策につけこめず、その失策した選手にファインプレーをされて試合が終わる、というのがある意味現在のチームの流れの悪さを示しているようです。ちなみに今日は13残塁だったそうです。これで借金は8になってしまいました。
 なお、不振の李選手が、今日から二軍落ちしています。うまく気分転換できればいいのですが・・・。

 ホークス対ライオンズは杉内投手と松坂投手が先発。ここ2試合連続でKOされている松坂投手ですが、今日は本来の投球を見せ、1失点完投勝ちでした。杉内投手も好投して2点に抑えたのですが、負け投手になってしまっています。
 バファローズ対ブルーウェーブは、ブルーウェーブのフィリップス投手が8回を無失点の好投。打っても終盤に打線が爆発して10対0だったようです。

 読売対タイガースは、一時期は金本選手の看板直撃3ランなどで6対2とリードしましたが、6回に追いつかれます。しかし8回、檜山選手が安打を放ち、続くアリアス選手がセンターへの長打。これをローズ選手が守備を誤り、一気に檜山選手が生還しました。ただ、続くキンケード選手が今期12個目の死球で拡大した好機は生かせませんでした。
 その裏はウイリアムス投手が抑え、さらに9回には安藤投手が1死1・2塁のピンチになりながらも、続く二人を抑え、セーブを挙げています。なお、今日からリガン投手が一軍復帰し、久々に「三人リレー」となっています。
 ちなみに、最後のほうだけG+で見ていたのですが、8回表に登板した岡島投手に対し、原辰徳氏は「今日の岡島はいいですよ」と言い、その直後に連打。さらに9回裏に阿部選手が追い込まれてから安打を打った時は、「これは非常に大きいですね」と言うなど、「日テレ解説者ぶり」を発揮していました。「グループ内の人事異動」などに甘んじず、もっと、違う世界で野球を見るようにしたほうがいいのではないのでしょうか。
 これで読売はまたまた五割。なお、連続本塁打記録はまたまた更新されています。

 カープ対ベイスターズはカープが本塁打攻勢で4対1で勝ったようです。ちなみにこの試合は山形で行われましたが、ベイスターズは前節は福島のいわき・茨城のひたちなかで連戦していました。福島→茨城→山形とは、なかなか面倒な移動だと思われます。
 ドラゴンズ対スワローズは延長10回にスワローズが勝ち越して4対3で勝ち。対ドラゴンズ5戦5勝としています。

2004/05/10(月) 逆転満塁本塁打

 ファイターズ対マリーンズは、マリーンズにとっては今季初の札幌ドームでの試合でした。ファイターズは、3年ぶりくらいの先発となる立石投手、マリーンズの先発はローテーション通り小林宏之投手でした。また、マリーンズは死球で戦列を離れていた井上選手が復帰。また、李選手がスタメン落ちしていました。
 ファイターズが先制し、中盤までリードしていましたが、6回表に今月初となる集中打で一挙5点を取り逆転します。これで少し打線の雰囲気が変わればいいのですが・・・
 直後の6回裏に同点にされますが、7回表に小坂選手の適時打で勝ち越します。しかし、その裏から登板の中継ぎ陣が不調。2死満塁・2-3から、高橋信選手に満塁本塁打を打たれ、一気に逆転されました。高橋選手は本塁打6本中3本がマリーンズ戦。しかも3本とも4本がマリーンズ戦、うち3本が決勝本塁打です。
 9回には新守護神の横山投手に3人で抑えられ、結局10対7で敗れました。これで借金は7になっています。一方、ファイターズは勝率5割に戻しています。
 バファローズ対ブルーウェーブは延長12回3対3の引き分けでした。今期2回サヨナラ打を打っている中村選手のところに2度サヨナラの好機がまわってきたのですが、最初はセンターフライ、次は三振でした。特に12回裏の三振は、2死1・2塁という場面でしたが、「大きいのをかっ飛ばしてサヨナラにするぞ!」という意思が伝わってくるような豪快なスイングでした。チームプレイ的にはどうなのか分かりません。とはいえ、中村選手ならこれは許されるのだろうな、というような空振りでした。

2004/05/09(日) 4連続完投で7連勝

 マリーンズ対バファローズは渡辺俊介投手と岩隈投手の先発。ここまで6連勝と絶好調の岩隈投手なだけに厳しい戦いが予想されたのですが、初回にいきなり二塁打3本で2点取られます。2回の裏に福浦選手のソロ本塁打で1点返しはしましたが、結果的にこれが唯一の「二塁ベースを踏む」になってしまいました。その後、岩隈投手の登板時には打率七割という北川選手の本塁打なども出て、最終的には5対1で負け。
 岩隈投手は無四球完投。これで4試合連続完投で7連勝です。この開幕7連勝は1985年のオリオンズ(当時)の村田兆司投手以来だとか。
 まあ、これだけ絶好調の投手相手だから仕方ないとしても、先頭打者が3回出場して、いずれも2塁にすら進められなかったというのは、辛いものがあります。開幕直後、進塁打・犠飛などで得点をし、解説者に「(アウトになった打者も含めて)全員が仕事をした攻撃」と言われたつながりの良さはどこへ行ってしまったのでしょうか。打線はなかなか復調に至らないようです。

 ホークス対ブルーウェーブはホークスが初回に3点を取るなどで7回まで5対2。しかし、7回表に2点を取り、さらに2点差でむかえた9回裏に、三瀬投手を攻め立て、FA移籍の村松選手が逆転適時打を打ちました。これでブルーウェーブの勝ちだと思っていたのですが、今期ここまで救援失敗のない山口投手が打ち込まれて逆転サヨナラ負け。これで、パリーグで救援失敗のないのは、ライオンズの豊田投手だけになったようです。
 そのライオンズ対ファイターズは、今期冴えない投球が続いているミラバル投手が好調ライオンズ打線を8回まで1点に抑え、最後は横山投手が締めました。

 タイガース対ドラゴンズは、タイガース先発の下柳投手が早々にKO。しかし、ドラゴンズ先発の平井投手を攻め立て、さらに二番手の野口投手から中盤に大量点を奪って逆転勝ちしました。それにしても、野口投手の中継ぎ、というのはどうなのでしょうか。
 ベイスターズ対スワローズはベイスターズが、カープ対読売はカープが勝ったようです。

2004/05/08(土) 現役投手

 タイガース対ドラゴンズは藪投手と川上投手の先発。藪投手は、過去4試合の登板でチーム総得点が4点。つまり1試合平均1点しか取れていません。今日も、その平均値通りの展開。川上投手はさほど良くなかったのですが、なかなか打ち崩せずに0対0のまま進みます。
 7回表には自らの牽制悪送球で1死2・3塁のピンチを作るも、併殺で切り抜けます。8回裏に代打が出て降板となったものの、8回を4安打2四球10奪三振で無失点。これで勝ち投手になれないのだから、不運と言うよりありません。
 そして、9回表にはウイリアムス投手がこれまた自らのエラーで無死1・2塁のピンチを作るものの、併殺で切り抜けて0対0のまま9回裏に。そして、その回先頭の金本選手がサヨナラ本塁打を打ち、試合を決めました。

 スワローズ対ベイスターズは7対3でスワローズが勝って4連勝。今月頭のバファローズもそうでしたが、今期は最下位に沈みそうになるチームが勝ちだす、という傾向があるような感じです。そのため、混戦が続くのでしょう。また、新人の川島投手がプロ初勝利を挙げています。
 カープ対読売は読売が勝ったようです。

 昼は仕事で見れなかったのですが、マリーンズ対バファローズは小宮山投手と川尻投手の先発。ここまでそこそこ好投しながら勝ちのない小宮山投手ですが、今日は7回まで無失点という素晴らしい内容。8回に1点取られて降板しましたが、3安打2四球という内容だったようです。これで復帰後初勝利を挙げました。
 昨年、日刊スポーツなどで「現役投手」の肩書きで評論家活動をしていた小宮山投手ですが、まさしく現役投手の証を見せてくれた、と言えるでしょう。これからも白星を積み重ねてほしいものです。
 打つほうも、これまで防御率0点台相手の川尻投手相手に、ベニー選手の本塁打、フランコ選手のタイムリーで3点獲得しました。そして、最後は2試合連続炎上していた小林雅英投手が、四球は出したものの被安打0で久々のセーブを挙げています。
 これで、あとは李選手に当たりが出てくれば、まだまだ十分巻き返せるのですが・・・。今日は七番降格ながら、また無安打だったようです。
 ライオンズ対ファイターズは8対3でライオンズの勝ち。ファイターズは主軸の小笠原選手が怪我で欠場し、場合によっては登録抹消の危険性まであるとか。せっかくチームの調子が上がってきているだけに困ったものです。なんとか軽症であればいいのですが。
 ホークス対ブルーウェーブは7対3でホークスが勝ちました。三瀬投手が1球でセーブを挙げています。

2004/05/07(金) 残塁の山で5連敗

 マリーンズ対バファローズは、清水直行投手が中村投手に3ランを打たれます。一方、打線はバーン投手相手にヒットは出るものの無得点。2番手の吉田投手から内野安打で1点取ったのみ。終わってみれば、11安打3四球で1得点という大拙攻でした。ここのところ、本当に残塁の多さが目立ちます。特に今日は、6回・7回とも2死満塁でクリーンアップが倒れたのですから、辛いものがあります。
  ライオンズ対ファイターズは大沼投手の3安打無四球のプロ初完封でライオンズが勝ちました。
 ホークス対ブルーウェーブは4対3でブルーウェーブが勝ちました。1点を追う8回裏の攻撃で3連続四球による無死満塁の好機を生かせなかったのがホークスにとっては大きかったようです。ムーア投手が5勝目を挙げました。
 タイガース対ドラゴンズは、1点差に迫った8回裏に岩瀬投手が登板。昨年タイガースを完璧に抑えた岩瀬投手ですが、今期は不調を反映し、9回裏に3安打を打たれます。しかし、タイガース相手の相性のよさか、失点はせず、4セーブ目を挙げました。タイガースの福原投手は今期初敗戦となっています。
 カープ対読売は読売が勝ったようです。

2004/05/05(水・休) 同一カード8連敗

 ブルーウェーブ対マリーンズ戦は、初回にミンチー投手が4安打1四球1失策で5点を献上。一昨日終盤の勢いがそのまま来ている感じで、あれよあれよという間の5失点でした。その後、ミンチー投手が7回まで無失点と調子は悪くなかったようなので、やはり流れみたいなものがあったのでしょうか。
 打線も川越投手相手に走者は出しますが、なかなか点に結びつきません。一番打者のフランコ選手が3安打したのですが、一度も本塁に帰る事がありませんでした。
 しかしながら、2点はかえし、萩原投手の制球難につけこみ、8回に代打・初芝選手がタイムリー。さらに、橋本選手が四球を選んで満塁とします。ここでブルーウェーブは、8回ですが守護神・山口投手を投入。小坂選手も2-3としましたが、最後は打ち取られてしまいました。
 これで対ブルーウェーブ8戦8敗。ホークスやバファローズ相手にはよくつながる打線が、ブルーウェーブ相手だと全然つながりません。

 ホークス対ファイターズは星野投手と押本投手が先発。両者とも好投し、2対2で8回裏に。ここで登板した立石投手に、高橋選手がプロ初本塁打。さらに、無死1塁で内野ゴロを打った松中選手が一塁にヘッドスライディング。連敗脱出に向ける意気込みが感じられるプレイでした。これに応えたズレータ選手がタイムリーを打ち、結局そのまま4対2でホークスが勝ちました。ファイターズの連勝、ホークスの連敗とも6で止まっています。
 ライオンズ対バファローズは松坂投手と加藤投手が先発。ところが、松坂投手が2・3回につかまり9失点。前回のブルーウェーブ戦に続く炎上です。その後、ライオンズ打線も中盤に疲れの見えた加藤投手を打ち込むなど、反撃をしましたが、9回につきはなされ、結局12対7でバファローズが勝っています。

 カープ対タイガースは、先発の井川投手が今日も不調。相手投手の黒田投手にまで適時打を打たれるなど、3回6失点。これで3回連続で打たれています。3度も続くと、「たまたま」とは言えないだけに、かなり心配です。
 二番手の杉山投手も本塁打を浴び、一時は完敗ペースかと思われましたが、終盤に反撃。8回に連打で1点差とし、金本選手の押し出し死球で同点としました。これは逆転の流れかと思ったのですが、続く檜山選手がこの回2度目の三振を喫し、同点のまま終了。その裏から登板した安藤投手は、8回こそ抑えたものの、9回に走者を出して緒方選手にサヨナラ本塁打を打たれてしまいました。
 サヨナラは仕方ないとは思いますが、井川投手がこのままだと非常に心配です。

 スワローズ対ドラゴンズ戦。夜にちょっと用事ができたので、序盤戦だけ見ました。1回の表裏だけ、少年野球の選手を解説室に招く、という企画をやっていました。アナウンサー氏が「好きな球団は?」と尋ねると「スワローズ」ときっぱり。アナ氏が冗談半分に「本当は巨人じゃないの?」と言うと、「巨人は四番ばかり集めてつまらない」とこれまたきっぱり。なかなか痛快でした。
 先発はマウンス投手とバルガス投手。バルガス投手は、いい時と悪い時の落差が大きく、1回に先制され、2回には三者連続三振(1回からあわせると五連続三振)などの快投を見せますが、次の3回に3失点し、4回また三者凡退、という感じ。結果的にはこの4失点が大きく、最終的には4対3でスワローズが勝ちました。これで、対ドラゴンズは4戦4勝です。
 ところでこの試合、ナイターという事もあり、空席が目立ちました。発表だと14,000人だったそうです。大学野球の都合などもあるのでしょうが、せっかくの連休最終日の試合、なんかもったいないような感じでした。
 ベイスターズ対読売は読売が勝ったようです。

2004/05/04(火・休) 見てないので結果のみ

 カープ対タイガースは14点取ったタイガースが圧勝。ここまでピリッとしなかった久保田投手が、大量点に守られて無四球1失点完投で2勝目を挙げました。チームも4連勝で首位キープです。
 スワローズ対カープは、過去2戦合計でスワローズ33得点、ドラゴンズ14点という打撃戦でしたが、今日は投手戦(?)。4対2でスワローズがこのカード3戦3勝としています。
 ベイスターズ対読売はベイスターズが7回裏に勝ち越して1点差勝利。佐々木投手が久々に完全に抑えてセーブを挙げました。また、読売の「連続本塁打記録」はまたまた更新されて「27」になったようです。ちなみにチーム成績は借金1です。
 ホークス対ファイターズは、ホークス5対0から、一度ファイターズが逆転、さらに同点に追いつかれた後、9回表にファイターズが勝ち越しました。これでファイターズは6連勝で貯金1。ホークスは1分けを挟んで6連敗です。
 ライオンズ対バファローズは、ライオンズ先発の西口投手が途中アクシデントで降板。しかし、リリーフ陣が好投し、昨日10点取ったバファローズ打線を完封しました。パウエル投手はまた勝つことができませんでした。
 ブルーウェーブ対マリーンズは雨で中止。7連敗中の相手ですが、さすがに試合がなければ負けようがありません(苦笑)。これがきっかけで流れが変わるといいのですが・・・。

2004/05/03(月・休) 流れ

 ここまで6連敗中のブルーウェーブ対マリーンズ戦。今日は先制されますが、福浦選手の本塁打で追いつき、直後に勝ち越されたものの、さらに福浦選手の2点適時打で勝ち越します。そのまま4対2でむかえた9回裏、小林雅英選手が登板。先頭のブラウン選手を抑えた時は、「今日こそは」と思ったのですが、以下、死球・内野安打・四球で満塁。そして日高選手に犠飛で1点返されます。そして、2死1・2塁で平野選手が安打。本塁アウトかと思ったのですが、送球がホームベースにぶつかって跳ね上がって生還を許し、同点となってしまいました。不運もありましたが、やはり小林雅投手が本来の投球ができていない、という事なのでしょう。
 そして10回裏、小野投手が登板。先頭の谷選手をショートゴロに打ち取ったと思ったら、イレギュラーして原井選手の額に直撃しました。原井選手は担架で退場。とことんツキに見放されています。その後、1死2・3塁からボテボテの内野頃を小野投手の好守備で三塁走者を刺し、いい流れにしたかと思いましたが、直後に後藤選手がサヨナラ打を打ちました。
 これで、対ブルーウェーブ戦7連敗。最下位転落です。

 ライオンズ対バファローズは、帆足投手と岩隈投手が先発。初回に中村選手の適時打で先制。3回には岩隈投手がマウンドに立つときに驚異的な高打率を残している北川選手が2点タイムリー。その後も、磯部選手の2発などもあり、10対2と打ちまくりました。岩隈投手は6連勝です。
 ホークス対ファイターズは、エチェバリア選手が同点本塁打、セギノール選手が逆転本塁打と、今日も外国人コンビが本塁打。3対2とした8回からダメ押しの4点を挙げて勝ちきりました。これでファイターズは5連勝で5割に、一方、ホークスは1分けを挟んで5連敗です。

 スワローズ対ドラゴンズ。前回の1回戦で川上投手を初回KOしたスワローズ打線が、今日は2回に野口投手をKO。2死から9連打で9点を取りました。最終的には20点を取りました。前回13点ですから、すでに2試合で33点を取っています。
 ベイスターズ対読売は、読売が勝ったようです。なお、カープ対タイガースは雨天中止でした。

2004/05/02(日) 審判制度の二大問題点?

 マリーンズ対ライオンズ戦。先発は渡辺俊介投手と石井貴投手。日曜登板が定着している渡辺投手は、今日もサンデーユニフォームでの登板。今期まだ「普通のホームユニフォーム」は着ていません。
 その渡辺投手ですが、今日はマリーンズキラーのフェルナンデス選手はよく抑えたものの、その次の和田選手を異様に警戒しすぎます。一打席・二打席とも四球を出し、その後に昨日のヒーローの中島選手に適時打を打たれる、という展開。三打席目は四球は出しませんが、代わりにソロ本塁打を喫しました。というわけで、和田選手は今日は3得点でした。
 さて、打つほうですが、5対2でむかえた5回裏に、走者を一人出して、小坂選手がライトスタンドに叩き込みます。しかし、判定はファール。VTRを見てもポールの左側から入っています。バレンタイン監督の猛抗議もみのらず、判定はそのままでストライクが一つ増えただけ。その後も石井投手は四球を連発し、李選手の押し出しで1点は返しましたが、攻撃はそこまででした。
 結局、その後も点は入らず、最後は豊田投手に完璧に抑えられてゲームセット。やはり、線審がいないとあの打球を正確に判定するのは難しいのでしょうか。しつこいようですが、「審判4人制の見直し」は急務だと思われます。

 ファイターズ対ブルーウェーブ戦。こちらは金村投手と谷中投手が先発。同点でむかえた6回裏に、高橋信選手が長打を放ちます。これを審判は本塁打と判定しますが、一番近くで見ていた村松選手が抗議。その後伊原監督が選手を引き上げさせて抗議しましたが、判定は覆りませんでした。中継している札幌のTV局の技術に問題があったのか、地元のファイターズをおもんばかったのかわかりませんが、肝心の「フェンスに当たったか、スタンドに入ったか」を確認できる映像はついに流れませんでした。ただ、解説者氏は「やはり、一番近くで見ていた村松選手が言うのだから・・・」と暗に誤審をほのめかしていました。また、プロ野球ニュースで流れた映像を見ても、微妙ながら、フェンスのように見えましたが・・・。
 そしてこの「本塁打」が決勝点となり、さらにマック鈴木投手が火に油を注ぎ、結局7対にでファイターズが快勝。どうやら、マック鈴木投手が相手打線を抑えるのは、松坂投手が5回KOをくらうのと同じ確率のようです。
 いずれにせよ、この試合も「審判4人制の見直し」の必要性を改めて考えさせられました。
 バファローズ対ホークスは川尻投手と新垣投手の先発。今日のパリーグは前タイガースの投手が二人先発したわけです。その川尻投手は延長10回を1失点で完投するという素晴らしい投球。10回裏に二日連続となるサヨナラ打を鷹野選手が打ち、連勝しました。川尻投手は、これで再び防御率を1点台にしています。

 タイガース対スワローズは、初回にアリアス選手が満塁本塁打。これがそのまま決勝点となり、アリアス選手の二度目の本塁打などもあり、9対3で圧勝しました。さすがに点差がこれだけあったためか、今日は、ウイリアムス投手も安藤投手もお休み。先発の下柳投手から、モレル投手と桟原投手という新戦力リリーフで勝ちきりました。スワローズは借金5、このままだと取り残されそうです。
 ドラゴンズ対ベイスターズは、前回初回KOされた川上投手が今日は好投。9回に1点は取られましたが、最後は落合投手がセーブを挙げました。これでベイスターズは「首位転落」です。
 読売対カープ。出かけていたので9回裏から見ました。無死一塁で次の打者がバントしたのですが、これが小飛球に。天野投手はワンバウンドで取って一塁送球。一塁手はベースを踏んだ後、まだ一塁近辺にいた走者を挟殺プレーでタッチアウトにしました。ところが一塁塁審は打者走者がセーフの判定。日テレはしばらくしてからVTRを流しましたが、どう見ても一塁手は打者走者が到達するより先にベースを踏んでいます。しかし、アナウンサーも解説者もそのプレーについての「解説」はなし。「審判が判定したから」で押し切りました。
 この「誤審」については、6人制どころか100人制にしても別のところを直さないと解決のしようがないでしょうね。なお、試合のほうは、その誤審の直後の10回表にカープが勝ち越し、裏を佐々岡投手が抑えて、「10人の敵」相手に何とか勝ちきっています。
 ちなみに、G+では、終了後の「ハイライト」でこのシーンを流していましたが、「踏んでいる映像」のみならず、アナウンサー氏が「これは、踏んでいますね、アウトです」と明言した後、審判の判定を見て「あ、これは踏んでいない、という判定ですね。それならセーフです」まで一式全てを流していました。CS専属の担当者による嫌味なのでしょうか。思わず爆笑してしまいました。同時に、この担当者氏の勇気ある行動が、処遇に響かないか、と余計な心配までしてしまいました。

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