2004年2月前半のつれづれの日々(更新情報)

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2004/2/15(日) 漫画図書館ながい閣下新作短評を更新しました。
 千駄ケ谷のほうに用事がありました。だいぶ早く着いたので、時間つぶしに散歩でもしようかと神宮外苑に行きました。すると、道路が「封鎖」され、自転車専用道になっていました。
 千駄ケ谷には職場があるので長い事通っているのですが、こんな事をやっているとは知りませんでした。しかも自転車まで無料で貸してくれるとの事ですので、久々に「サイクリング」をしました。晴れた日の中、木々の中を走るのは気持ちのいいものです。爽快なので、気が付いたら6kmほど走っていました。
 時間つぶしの思いつきで神宮外苑に行ったのですがが、それがこのような「成果」を生むとは思いませんでした。また、時間ができれば行ってみたいものです。
2004/2/14(土)
 駅から歩いて5分以上、というちょっと不便な所に行く用事がありました。ところが、ネットで検索してみると、駅出口からの道のりが解りやすく書いてあるサイトがありました。そこでそのページの道案内の文をコピーして携帯にメールしておきました。おかげで、初めて通る道であるに関わらず、簡単に行く事ができました。
 その時は「これは便利だ」と喜んでいたのですが、帰ろうとしてその建物から出て困りました。自分が今どこにいるのかつかめないのです。当然、駅がどちらの方向かも解りません。普段なら、事前に地図で調べておき、行きに歩くときに地図での印象と実際の風景を照合させます。そのため、初めてのところでも、位置情報がだいたい解ります。ところが今回は、携帯だけ見れば事が足りたので、そのような作業を怠っていたのです。その結果、行く方向を間違え、時間を大きく無駄にしてしまいました。まさに「行きはよいよい帰りは怖い」です。
 やはり、どんな便利な情報があっても、地図での位置把握もきちんとやっておかないと、結局は余計な時間を使ってしまう、という教訓になりました。
2004/2/13(金)
 週刊文春の社内吊り広告を見ました。一番右のトップの記事はとある殺人事件に関する記事で、被害者の顔写真と実名が載っていました。それどころか見出しには、被害者が「美人」である事と、発見時にどのような格好だったかまで記載されています。
 その殺人事件を報じる事にどのくらいの社会的な必要性があるのか知りません。しかし、その際に被害者の女性に関する個人情報をこと細かに記載し、しかもそれを電車や新聞で大々的に宣伝する必要などないはずです。そこには、理不尽な事件にまきこまれて亡くなった一市民の個人情報を不必要に晒して、それを雑誌の売上に結びつけようとしている魂胆しか見えません。この売上という「崇高な目標」の前には、被害者および遺族の気持ちなどは考慮する余地のない事なのでしょうね。
2004/2/12(木)
 日経BPコンサルティング社のアンケートが、初めて「ガンダム」を題材にした時はかなり驚きましたが、その後定期的に漫画・アニメネタが題材になるので、かなり慣れつつありました。ところが、先日来たメールに記載されていた「シャア=アズナブルに関するアンケート」には久々に驚きました。
 「あなたの上司とシャアの共通点があったら教えてください」とか、「『シャア専用』という名前のついた商品でどのような物が欲しいですか」などと、極めてビジネスとして具体的な内容だったからです。巨大掲示板の影響もあるのでしょうが、「ガンダム」を通り越して「シャア専用」が一つのブランドとして確立されつつあるのには驚きました。このアンケートをもとに、どのような「シャア専用」商品が開発されるか楽しみです。ちなみに私は「小学館少年サンデーコミックス『神聖モテモテ王国』シャア専用バージョン」と回答しておきました。YS登場などで再構成するときに、ぜひやってほしいものですが・・・。
2004/2/11(水・休)
 同じ金額でも、支払う内容や場面によって、価値観が全然変わる事が多々あります。たとえば、自販機の飲料で「サービス・100円」などと書かれていると、たかだか20円安いだけなのに、えらく得した気分になります。一方、居酒屋の支払いの時は、酒の勢いもあるのですが、100円単位などどうでもよくなります。もちろん、価格全体との比率とか、利用頻度などにもよるのでしょうが、不思議な事です。
 その中でも特に高価感があるのは携帯の有料コンテンツ使用料です。月100円のサービスでも、月末に解約し忘れた事に気づくと、非常に後悔します。体感的には、この時の100円は、居酒屋で払うときの1000円よりも高価に思えてしまいます。心理的なものが多分にあるのでしょうが、我ながらよくわかりません。
2004/2/10(火)
 「オレオレ詐欺」がさらに巧妙化し、最近では「子供役・被害者役・警官役」が3人1組で詐欺を行う例もあるそうです。防御策として「このパターンにだまされるな」と啓発するのはもちろん大事です。しかし、詐欺師は常にそれを予測した上で新パターンを作るわけですから、ウイルス対策ソフトみたいに、常に「詐欺のパターン情報」を入手しつづけなければ、この方法では防げません。
 結局、抜本的な対抗策としては、電話帳など不特定多数が見る事ができるものに個人情報を掲載する、というのを廃止するよりないでしょう。その上で電話を取った時に相手が名乗るまで自分の名前を言うのをやめるように習慣付けるのです。そうすれば、「電話口で○○さんですか?」と尋ねられない分、どんなパターンの詐欺でも、相手を信じてしまう危険性が減ります。
 だいたい、電話帳に名前が載らないで困る事など、今のご時世ではあまりないのではないでしょうか。ちなみに私は10年以上電話帳に名前を載せず、その間に番号も変えていますが、特に困った事はなにもありませんでした。さらに、「紙と経費の節約」という効果まであるので、NTTにとっても非常にお得だと思うのですが。
2004/2/9(月)
 久々にNHKのTVニュースを見ていたら、「日曜討論」の模様として、防衛庁長官が話している場面が流れていました。その中で長官は「大量破壊兵器とか国連決議などといった開戦時の事はひとまず置いておいて、現在必要なのはイラクの復興であり、イラク国民が自衛隊を待ち望んでいる事を考えねばならない」みたいな事を言っていました。それに対する局からの注釈・解説などは一切ありません。また、「日曜討論」からの抜粋であるにもかかわらず、それに対する反論の放映もありませんでした。
 ここで何度も書きましたが、自衛隊はイラクでは占領軍の一部として活動します。別にイラク人を助けに行くわけではありません。携行している武器はイラク人を殺すためのものです。また、確かに日本の歓迎ムードはありますが、それは自衛隊派兵が企業進出みたいなもので、雇用を創出してくれるという誤解があります。さらにそれに加えて日本の演出だの、先遣隊の報告書が事前に作成された草稿を写していた、などといった事までありました。
 にもかかわらず、そのような破綻している主張を繰り返し、しかもその部分だけ「ニュース」で放送したわけです。今に始まった事ではありませんが、数年前の「アフガン誤爆」の頃よりもさらに戦前化が進行している事をつくづく思い知らされました。
2004/2/8(日) 毒舌の間「マスコミ」という情報産業についてを更新しました。
 久々に世界地図を買いました。20年くらい前までは世界地図や地球儀をよく見ていたのですが、それ以降はずっとご無沙汰していました。もちろん、普通にニュースなどは見ているので、その間にソ連が崩壊して、連邦を構成していた共和国が独立し、東欧でも似たような事があった、などという事は知っています。したがってそのあたりが変わった事は別に驚きません。
 その代わりに(?)驚いたのは、日付変更線でした。かつての地図では、一部の陸地などを除けばほぼ直線に近かったのですが、それが南太平洋のあたりではかなり複雑になっていました。理由を調べたところ、かつて日付変更線で国を分断(?)されていたキリバスという国が、1995年に、日付変更線を自国の国境にあわせて変更したためとの事でした。まあ、確かに一つの国に日付が二つあるのも変な話です。
 色々なところで、世界地図は変わっているものだな、と妙なところで感心させられました。それにしても世界地図というのは、読んでいると飽きないものですね。
2004/2/7(土)
 よく、戦争を肯定・推奨する人は、「戦争は文明の進歩に貢献してきた。現在使われている科学技術のほとんどが元々は軍需用だった」と主張します。私は、科学技術史を研究していないので、これが正しいのかどうか断言はできません。しかし、ここ数年、IT関連の技術にいろいろと関心を持って専門誌などを読むようになりました。その結果得たのは「ほとんどが軍需用というのはかなり胡散臭い」という事です。
 たとえば、最近話題の技術で、商品に「ICタグ」をつけて、生産元の情報や店頭に置いてからどこに行ったかを管理するというのがあります。既に国内の流通業などでも試験採用されている所もあるのですが、先日読んだ記事には、「アメリカの大手流通業のウォルマートや国防総省が大規模採用に向けて動いている」とありました。この記事だけ見ると、国防総省は大手スーパーと同レベルで新技術を研究しています。
 ここまで具体的な例示はそうはないのですが、他の技術なんかはどうなのでしょうか。確かにインターネットなどは軍事技術を民間に解放したもののようです。しかし、業務や家庭で普通に使っている機能の中には、どう考えても民需用(などと大袈裟に言うまでもないですが)が元であると考えるよりないものが多々あります。由来が非常に有名なLinuxとそれにともなうオープンソースなど最たるもので、軍事用開発環境では作りえないものでしょう。
 科学技術の中から、生活に役立たないもの(劣化ウラン弾など)を除いたものが、いったいどのくらい「元々は軍需」だったのか、ぜひ一度調べてみたいものです。
2004/2/6(金)
 遠方に住んでいるある夫妻に届け物をしました。いろいろと忙しそうなので、の土曜日に日時指定して配送するよう手配しました。数日後、先方からお礼のメールがきました。しかし、それによると、実はその日は都内に用事があるので来ていたとのこと。しかも旦那さんのほうは、よりによってその日私がいたのと同じ建物の中にいたそうです。まあ、届け物は、通販のギフト配送なので、同じ建物の中にいたからといって手渡しできるものではありません。それでもやはり間の悪さに苦笑せざるをえませんでした。
 頼まれたものではないので、特に先方には事前に連絡しなかったのですが、それが失敗だったようです。連絡はいくらでも出来るのですから、やはり先方にはいつ届けば都合がいいのかを事前に確認すべきだと、つくづく思った次第です。
2004/2/5(木) 漫画図書館ながい閣下新作短評を更新しました。
 答弁撤回などで話題になった、自衛隊の派兵先のサマワに関する「陸上自衛隊先遣隊の調査報告書」は派兵前の草案のままだったそうです。報告書が行く前の草案ですむなら、わざわざ先遣隊を派兵する必要なんてありませんね。ここまであからさまな税金の無駄も珍しいものです。
 今回の派兵に際して防衛庁は、「取材はするな、こちらの発表だけを記事にしろ」と言いました。確かに取材をされて、このようなずさんな「報告書」の存在がバレるのはまずいでしょう。そう考えると、「大本営発表」をしたがる心理はよく理解できます。
 それにしても、本当に何から何まで救いようのない連中が「自衛隊派兵」を行っている事が改めて解りました。心底呆れています。
2004/2/4(水)
 電車に乗っていて秋葉原を通るとき、ふと「アキバ」というのは「あきはばら」の1・2・3文字で略したのか、1・2・4文字で略したのか、などというしょうもない事が気になりました。そこで色々調べたところ、元は「秋葉(あきば)神社」のあった原っぱ、という事で「あきばはら」もしくは「あきばっぱら」と呼ばれていたが、駅が出来たときに「あきはばら」と命名されたため、今の名前になったなどという情報がありました。
 なぜ「あきばはら」が「あきはばら」になったかの解説がないところをみると、単に駅名をつける際に誤記もしくは誤読があったためなのでしょう。それが現代日本の文化を代表する地名を決めてしまう結果になってしまったのですから、ちょっとしたミスというのは恐ろしいものです。また、今になって、略語という形で本来の名前であった「秋葉(あきば)」が復活(?)した、というのもまた面白い話です。
2004/2/3(火)
 イラク戦争開始の際に、イギリス政府が情報操作をした、という疑惑を報道したBBC放送局と、政府が対立していた件で、背景解明をブレア首相から指示された独立調査委員会(ハットン調査会)が、政府に情報操作はなく、BBCの報道に問題があった、という結論を出しました。その結果、BBCは担当記者のみならず、会長・社長まで辞任したそうです。
 もともとこの事件はあまり興味がなかったので、詳しい事はわかりません。特に、このハットンという人が政治的にどういう立場なのかも全然知りません。しかし、その程度の知識しかない私でも、「ハットンという人は、ブレア首相の指示を受けて調査をした」という事くらいは記事を見れば解ります。となると、調査の公平性を維持するためには、ブレア首相と同様にBBCも誰かに指示して「背景解明」をさせ、その二つの調査委員会が結果を出し、それを照合して初めて「背景が解明」したと言えるのではないでしょうか。
 ところで、これに対し、イギリスのある新聞は一面のほぼ全面を白紙にし、「政府を免責するための八百長報告か?」と書くなど、抗議の意思を表明しているそうです。もし、同様の事が日本のマスメディアで発生したら、他紙はこのような反応をするのだろうか、などと考えさせられました。
2004/2/2(月)
 小泉首相が、イラク派兵に反対する5358名の高校生の署名が集まった事についてよくイラクの事情を説明して、なかなか国際政治、複雑だなあという点を、先生がもっと生徒に教えるべきですねと述べたそうです。
 「アメリカが命令したからそれに従って派兵する」というののどこが「国際政治、複雑」なのでしょうか。だいたい、政府の行う事に反対する権利が国民にあるのが民主政治です。それを、「政府の方針に反対する高校生=教育が足りない」と言うのは、民主国家の政治家の発言ではありません。
 戦前から続く政治業者の家系の三代目なだけあって、民主政治などまともに学ばずに議員・さらには首相になれてしまったようです。むしろ彼のほうが高校生に「民主国家とは何か」とか「独立国とはなにか」を教えてもらう必要があるのではないでしょうか。
2004/2/1(日) リンク集の「今月のお勧め」を変更しました。
 1月末で東急東横線の横浜−桜木町間が廃止され、今日から「みなとみらい線」が開業して直通運転が始まりました。東横線の桜木町駅は、横浜に住んでいた祖父と伯母夫婦の家に行くのによく使っていました。最初の頃は、桜木町で降りてバスに乗り換えていました。今でもある青とクリームの市営バスとのほかに、もう一種類、赤系統の色のバスが走っていたように記憶しています。その後、1976年に市営地下鉄が延長開業し、乗り換えの対象がバスから地下鉄に変わりましたが、相変わらず桜木町駅を利用していました。
 ただ、その後何度か転居し、23年前に今の実家に越してからは、横浜に出るのには京浜急行を使うのほうが便利になりました。したがって、その「桜木町ルート」を使う事もなくなりました。そういうわけで、今回の廃止も、特に感慨もありませんでした。
 ところが、実際に廃線になったというニュースを見ると、急に桜木町でのバス乗り換えが思い出され、同時に何とも言えない寂しさみたいなものを感じました。記憶というのは面白いものです。


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