2003年9月後半のつれづれの野球見物日誌

2003/9/30(火) ホークス、リーグ制覇
 マリーンズ対ホークス戦。1995年の4タテをはじめ、過去何度も胴上げ目前のチームに勝っているマリーンズですが、この日は先発のミンチー投手が6回に大量失点するなど打ち込まれて逆転負けを喫しました。同時に行われていたブルーウェーブ対ライオンズ戦で先にブルーウェーブが勝ち、その時点で優勝が決まったのが、マリーンズファンにとってのせめてもの救いと言えるかもしれません、
 タイガースは広沢選手が同点タイムリーを打つなどの活躍があり連敗を止めました。井川投手が18勝目を挙げています。
2003/9/29(月) 解任発表
 マリーンズ対ブルーウェーブ戦がマリンスタジアムでありました。ここまでこの球場ではブルーウェーブ戦11連勝中でしたが、この日は先発の薮田投手が2回にKOされ、中盤には追加点を与えるという一方的な展開に。8回に連打で4点を取って先発の本柳投手を降板させたものの、9回表にエラーがらみでダメ押し点を与え、敗れました。ブルーウェーブにとっては4月18日以来、5ヶ月ぶりのマリンスタジアムでの勝利となりました。
 ところで、この試合で、堀選手が21号本塁打を放ちました。プロ16年目の自己新記録だそうです。同じ年の人がそのような「成長振り」を見せてくれると、なんか自分も嬉しくなります。
 なお、本日、山本功児監督の解任が発表されました。ちょうど昨日、5年連続Bクラスが正式に決まったところですので、いいタイミングと言えるかもしれません。後任は未定との事ですが、監督のみならず、コーチなどのスタッフも含めて、これまでの考え方を全面的に見直してチームの勝利に向けた人事を行っていただきたいものです。
2003/9/28(日) 続きにするべきだった?
 ファイターズ最後の東京ドームの試合となった対ライオンズ戦。9回表までファイターズが2点リードしていたのですが、そこからマクレーン選手の同点2ラン、さらに押し出し四球で決勝点を挙げ、逆転勝ち。ホークスの「他力胴上げ」を阻止しました。
 そしてむかえた福岡ドームのホークス対バファローズ戦ですが、バファローズの「いてまえ打線」が昨日の西武ドームに続いて炸裂。ホークスの地元胴上げを阻止しました。これでホークスは3連敗。火曜からマリンスタジアムで優勝をかけてマリーンズと対戦する事になりました。
 そのマリーンズはブルーウェーブと。この試合は先週の土曜日に3回表までやって8対2でノーゲームになった試合の再試合という形になります。そしてまた、序盤からマリーンズ打線が爆発し、3回表の時点で7対3。結局12対5の大量点で勝ちました。こんな事なら、3回の裏からサスペンデットゲームにしておけば、と重ねて思いました。
 ベイスターズ対スワローズ最終戦は、本塁打王を争っているウッズ選手とラミレス選手に対し、両チームの投手とも真っ向勝負し、ともに2本塁打でした。まだ残り試合があるとはいえ、最終戦でともに勝負する、というのは当然とはいえいい事です。
2003/9/27(土)
 ブルーウェーブ対ホークスは2試合連続でブルーウェーブの延長サヨナラ本塁打で勝ちました。しかし、ライオンズ対バファローズ戦は5回に松坂投手が満塁本塁打を浴びるなど大量失点をし、ライオンズ負け。伊東捕手の引退試合を飾る事はできませんでした。したがって、ついにマジックは1となりました。明日の福岡ドームで優勝をかけてバファローズと対戦します。
 相変わらず好調のマリーンズは、堀選手の勝ち越し本塁打が大きく4対3で勝ち。清水直行投手が13勝目を、小林雅英投手が31セーブ目を挙げました。残り12試合で7セーブを挙げれば、豊田投手に並びますが、ちょっと難しそうですか。
 タイガースはドラゴンズに9回に安藤投手が同点に追いつかれ、延長で金澤投手が筒井選手に決勝3ランを打たれて逆転負けしました。安藤投手のリリーフエースはまだちょっと早いという結果なのかもしれません。
2003/9/26(金)
 ブルーウェーブ対ホークス戦は延長戦に。ホークスは10回・12回表に2度の満塁のチャンスを逃しました。そして、その裏、引き分けでもマジックが減るという場面で、先頭の谷選手がサヨナラ本塁打を打ち、決着がつきました。したがってマジックは2のままです。
 ベイスターズはカープに勝ち、今月そして今シーズン2度目の3連勝。早くも月間勝ち越しを決めました。また、村田選手は、今月10本目の本塁打を打ち、新人の月間本塁打記録を更新しました。

 ところで、ブルーウェーブは元タイガース監督の中村勝広氏をGMに据えるそうです。確かに、90年代のタイガースでは一番いい成績を残した人ですが、指導者としてどうだったかは、ファンから見ても疑問でした。今ひとつよくわからない人事ですが、監督として日本一3回の実績のあった広岡達朗氏が、GMとしては成功したと言えなかったわけですから、監督としての力量は関係なのかもしれません。ただ、「GM雇うなら、他にいなかったのか?」という感はぬぐえません。
 あと、読売の原監督が辞任し、後任は堀内恒夫氏となったという記者会見がありました。オーナー氏によると、これは「読売新聞のナントカという役職の堀内氏が監督となり、原氏が球団顧問になるといった、読売グループ内の人事異動」だそうです。さすが「伝統ある巨人軍の監督」なだけあって、他球団の監督とはかなり違う地位のようです。
2003/9/25(木) さまざまな原因
 昨日、「らしくない」大逆転負けを喫したホークスは、今日は勝ってマジックを2としたようです。また、ベイスターズがカープに勝ち、カープは5位に転落してしまいました。
 ところで、昨日振り逃げがきっかけで同点に追いつかれたライオンズの豊田投手が、降板後にベンチ内のクーラーボックスを利き腕の右手でぶん殴って怪我をして、登録抹消となったそうです。現時点で、昨年自ら作ったパリーグ記録である38セーブを挙げており、二年連続の記録更新も確定していたはずなのですが、自らそれを絶ってしまいました。残念でなりません。
 原因としてはまず、振り逃げがあったと思います。記録上は暴投なのですが、試合後の監督の談話などを見ると、捕手の止めかたに問題があったようです。確か、夏までのライオンズは、最終回だけ伊東捕手、という「リレー」が何回かありました。もし先日の「引退発表」がなければ、この試合も伊東捕手を最後に出して、何事もなく終わっていたのではないでしょうか。
 もう一つの原因は、やはり殴るものがクーラーボックスくらいしかなかった事でしょうか。そういう時に思い出すのは、10年くらい前にスワローズにいたラリー=パリッシュ選手(のちタイガースに移籍)です。彼は、あらかじめ、自分がベンチ内の物にあたる習性を理解しており、そのためにサンドバッグみたいな「ラリーちゃん人形」を設置し、それを殴っていました。それがライオンズベンチにもあったら、このような事故も・・・。
 まあ、いずれにせよ、選手の皆さんには、体を大切にしていただきいものです。
2003/9/24(水) 12回完投
 ライオンズ対マリーンズ戦は、マリーンズがフェルナンデス選手のソロ本塁打で先制するも、大島選手の2ランなどで逆転。その後里崎選手の本塁打で1点差とするものの、チャンスにタイムリーが出ずに1点負けたまま9回表となりました。当然、ライオンズは豊田投手が登板。順調に2アウトを取り、「最後の打者」里崎選手も、2ストライク2ボールから次の球を空振りしました。しかしこれを捕手が取れず振り逃げで1塁に。そして次の代打・初芝選手が同点タイムリーを打ちました。確か初芝選手は5回連続代打成功のはずです。
 その後、両チームともほとんどチャンスらしいチャンスがなく、結局延長12回引き分け。マリーンズの渡辺俊介投手がなんと完投しました。延長12回完投など、初めて見ました。かなりの「偉業」です、日刊スポーツあたりが一面にしてくれないものでしょうか。
 ファイターズ対ホークスは序盤にホークスが4対0とし、投げるは19勝の斉藤投手。楽勝かと思っていたのですが、7回に1点差にされ、斉藤投手が降板。そして8回に中継ぎ投手陣が崩壊し、一挙9点を失って逆転負けしました。日本シリーズにむけての不安材料、といったところでしょうか。いずれにせよ、マジックは3のままです。
 他にブルーウェーブがバファローズに逆転勝ちして連敗を止め、ベイスターズはドミンゴ投手がカープに完封勝ちしました。
2003/9/23(火) ペナントレースを決めたプレー
 ホークス対ライオンズの最終戦。2対1でとホークスリードで9回表に。そこで先頭の高波選手が意表のセーフティーバント。これがエラーを誘い、一気に無死2塁のチャンスに。そして次の中島選手は1塁フェンス際にファウルフライ。高波選手はタッチアップで3塁に走ったものの、松中選手が振り向きざまに3塁へ「ストライク」の送球。高波選手の足をもってしてもアウトになるほどの送球でした。次の打者も三振し、試合終了となりました。
 結果論から言えば暴走なのかもしれません。ただ、逆転の流れを作るには、あそこは行くべきだったと思います。勝負した結果、敗れたわけで仕方ないと思います。そして、実質このダブルプレーがそのまま今期のパリーグの優勝争いに決着をつけるプレーとなりました。ホークスのマジックは3(残り試合は9)となりました。最速で25日に優勝が決まります。
 あと、この試合の中継のあと、恒例の花火、さらには福岡ドームの屋根開きがありました。ドームの屋根が開くのを見たのは、かなり久しぶりでした。
 バファローズ対マリーンズは中盤に岩隈投手を攻略したマリーンズ打線が逆転勝ち。小林雅英投手が3年連続30セーブを挙げました。監督解任報道が出てから1ヶ月たちましたが、その間の成績は17勝7敗となりました。また、ファイターズはブルーウェーブにサヨナラ勝ちをしています。

 タイガース対読売戦は木佐貫投手が好投。9回裏に平下選手と金本選手がバックスクリーンに本塁打を打ってくれたものの、完投での10勝目を許してしまいました。ただ、6回から登板のムーア投手が4回を1安打に抑えたのは、日本シリーズへ向けての好材料でした。
 あと、この試合、地上波の中継がなく、スカイAでの放映でした。スカパーとしては普通の野球中継ですが、読売の試合の中継としては非常に新鮮さがありました。負けたにもかかわらず、放送だけをとれば「今季最高のタイガース対読売戦」でした。
 なお、カープ対ベイスターズはカープが、スワローズ対ドラゴンズはドラゴンズが勝ったため、順位の変動はありませんでした。
2003/9/21(日)
 出かけたりしていたので、野球は見ませんでした。ホークスが勝ってライオンズが負け、マジックは2つ減って5となりました。ゲーム差も4に広がっています。タイガースは負け、マリーンズは中止でした。
2003/9/20(土) 去就
 ライオンズの伊東捕手(兼一軍総合コーチ)が引退発表をしました。すでに伊原監督が辞意を表明しているので、このまま来年は、監督になるのでしょう。この事自体は2年前の東尾監督勇退の時からの規定路線なので、チームに衝撃はないと思います。とはいえ、この時期にそれを発表するというのはどうなのでしょうか。確かにペナントレースはホークスがかなり優位に立っています。とはいえ、まだライオンズにも優勝の可能性はあります。そこにおいて、選手としての出場は減ったとはいえ、一軍で活躍している人の引退を発表し、27日の本拠地最終戦をセレモニーみたいに行う、とまで発表するのは、ペナントレースの終盤戦を堪能しているファンに失礼なのではないでしょうか。これが5年連続Bクラスの監督を解任する、というのなら、話は全然違ってくるのですが・・・。
 そのライオンズは、エースの松坂投手が登板したものの、打線が振るわず、最終回に何とか追いついたものの、延長で突き放されて敗れました。ホークスも敗れたため、マジックは1つだけ減って7となっています。
 マリーンズ対ブルーウェーブは雨の中開始し、2回裏までにマリーンズ打線が8点を取るという、「32点ペース」の試合に。しかし、天気予報通りに雨が強まってノーゲームとなりました。日程がおしている中、試合を消化したいという経営サイドの気持ちはわからなくもないですが、いろいろな意味で空しい「試合」だったと思われます。どうしても早めに消化をしたいのなら、数日前の大リーグのように「台風が近づいているため、ナイターを急遽デーゲームにする」みたいにするとか、「優勝の可能性がなくなったチーム同士の試合が中断になった場合は、ノーゲームでなくてサスペンデットゲームにする」みたいな規定を作ってどんどん進めてしまえばいいと思うのですが。
 「3タテ食ったら監督解任?」という事で、急遽話題性の増した読売−タイガース戦は、谷中投手が中盤に失点し、打線も片岡選手の2ランのみに抑えられて敗れました。明日のスポーツ紙の一面は「原、クビがつながった」とでもなるのでしょうか。
2003/9/19(金) かつての「プラチナチケット」
 幕張メッセのイベントに行く用事があったので、あわせてマリンスタジアムのマリーンズ対ブルーウェーブ戦を見に行きました。実は数日前に東京ドームの読売−タイガース戦の券を一枚もらえる話がありました。基本的に、私の中では「タイガース>マリーンズ」ですが、メッセから東京ドームに行くのは行きも帰りも大変なので、先約を優先しました。
 その試合は、ここのところチーム同様好調の小林宏之投手が5回に本塁打を打たれるなど4失点。しかしマリーンズも四球2つにタイムリーという効率的な得点で1点差に迫ります。
 そして迎えた8回裏、ここまでなんとか3失点で頑張ってきたマック鈴木投手を引っ込め、窪田投手を投入してきました。1点リードの8回裏ですから、本来なら「中継ぎエース」ともいうべき選手が出てくるべきところですが、この投手、なんと一軍10試合目で、通算防御率は8点台です。さすがに荷が重過ぎ、1死はとったもの、連続四球でピンチを作って降板。その後に出てきた投手が打たれて逆転を許し、負け投手となりました。ちなみにこの回、マリーンズは2安打で4点取っています。
 まあ、今期のブルーウェーブを象徴した試合と言えるでしょう。また、この試合でブルーウェーブはシーズン被安打数のプロ野球記録を作ったそうです。

 行きそびれた(?)読売−タイガース戦は、タイガースが関本選手・平下選手という、「日本シリーズテスト選手」が本塁打を打ち、投げては藤川投手が今期初勝利を完封リレーで挙げました。まあ、今期の成績からみれば順当でしょう。タイガースが勝ったのはもちろん嬉しいですが、「東京ドームに行けばよかった」とは思いませんでした。
 また、3連勝中だったベイスターズは、サヨナラのチャンスでここ数日で本塁打を量産しているウッズ選手に送りバントをさせたのが裏目に出て勝ち越せず引き分けました。別に順位が変わるわけではないのだから、状況に関係なく、本塁打を狙わせてもいいと思うのですが・・・。また、4位のカープも勝ち、5位とのゲーム差を1.5に広げています。
2003/9/17(水) セは接戦・パは大差
 タイガース対カープ戦は、ムーア投手対ブロック投手という、「強打者」同士の投げあいに。期待にたがわず(?)中盤、ブロック投手の本塁打が「決勝点」となり、2対3で負けました。ムーア投手は復帰後2連敗の上に、打撃のほうでも2三振でしたが、内容的にはよくなっているようです。日本シリーズには間に合わせてほしいものです。
 ベイスターズはスワローズを3タテ。今期初の3連勝を達成しました。シーレックスも優勝争いしているなど、来期に向けていい流れができつつあるのかもしれません。
 ところで、一瞬、ドラゴンズ対読売戦をまわしたら、解説の高木守道氏と槙原寛巳氏が、それぞれ「来期の両チームに望むもの」という問いに答えていました。それに対して高木氏は「本塁打を打てる打者と投手力」と答えていました。いくらなんでも、ちょっと安直すぎませんでしょうか。名古屋出身の知り合いが「名古屋で最も嫌われている『監督候補』と酷評していましたが、その気持ちが分かるような気がしました。ちなみに、槙原氏は「投手陣の先発・中継ぎ・抑えのバランス」と至極的確な事をいっていました。

 ホークス対バファローズは松中選手が8打点を挙げる活躍で圧勝。前回、連勝が止まった斉藤投手が19勝目を挙げました。次回、20勝目をかけるのは、23日のライオンズ戦でしょうか。そのライオンズも2桁得点でブルーウェーブに圧勝しました。そのため、マジックは1つ減って8となっています。
 ファイターズ対マリーンズはこのカードの東京ドームでの最後の試合。レフトスタンドにも「ありがとう東京ドーム」「札幌でも頑張れ」という垂れ幕を持っているマリーンズファンがいました。試合のほうは、「東京ドームと相性がいい」と言うサブロー選手の2本塁打などがあり、連夜の2桁得点で圧勝。連続カード勝ち越しを7とし、4位に返り咲いています。
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