27年という歳月

 今日で阪神・淡路大震災から27年経ちました。
 直接は体験していませんが、小学生の頃に1年ちょっと兵庫県に住んでいたので、他人事とは思えませんでした。
 住んでいた時にできた駅ビルが崩壊したとか、その駅に通じる高架が倒壊したなど、身近だったものがなくなった報道に驚いたことは、今でもよく覚えています。
 その地震の衝撃とともに、もう一つ強く印象に残ったことがあります。
 自分は当時から、自民党政権が嫌いで、厳しく批判していました。
 しかし、それ以前の問題で、このような大災害が起きたなら、政府や自治体というのは被災者の生活を再建するために全力を尽くすものだと思っていました。
 ところが、実態は違いました。彼らが行ったことは、困った人を助けることでなく、「災害復興」という名目でいかに儲けをあげるか、という事でした。
 かなり後の事ですが、その「復興の象徴」として作られた、ガラガラの神戸空港に行って呆れた事もありました。
 後者の点において、世の中の事がかなりわかった、という意味でもこの震災は忘れられません。