情報を隠すことによる劣化

 都合の悪い情報があると、多くの組織・人はそれを隠そうとします。
 そうすれば、都合の悪い現実に対処する手間が省けます。
 そうやって情報を隠蔽しだすと、だんだん度合いがひどくなり、大した事でなくても、隠蔽するようになります。
 何しろ、他の人が知らず、自分たちだけ知っている情報が多ければ多いほど、「情報戦」で有利になることは明白だからです。
 しかし、それに慣れると、論理的に自らの正しさを主張するよりも、隠蔽した情報を利用して優位に立とうとするようになってしまいます。
 その結果、隠蔽はさらに進み、一方で、思考の論理性は劣化します。
 その象徴が今の政権です。
 逆に、少々都合の悪い情報でも公開し、間違いは率直に認め、その上で自らの正しさを立証する努力をしたほうが、結果的には得になります。
 それを実践できる組織や人がもっと増えることを願ってやみません。