無責任に進む環境破壊

 静岡県知事がリニア着工を容認した事により、マスコミが「最速で2036年に品川-名古屋間でリニア開通」と報じていました。
 2年前から工事を初めている地下鉄南北線の品川-白金高輪間2.6キロの開通予定が「2030年代半ば」です。
 それを考えれば、2036年にリニアが開通することなど絶対にありません。
 本当に滅茶苦茶な報道ですが、2036年の時点で全通どころか開業の目処すら立っていなくても、この誤報の責任を取る人も会社も存在しません。
 それだからこそ、こんなちょっと頭を使えば小学生でも不可能だとわかる「リニア2036年開通」などという戯言を「報道」できるのでしょう。

 ついでに言うと、「全通見込み」の決め手となった静岡県知事の「判断」も極めて無責任です。
 トンネル工事により大井川の水源が破壊されて、流量が大幅に減るというのが、前知事が反対を続けた根拠でした。
 それに対し、現知事は「ポンプで戻す」というJR東海の主張を丸呑みして工事を容認しました。
 現在行われている工事ですら、各地で水涸れなどの問題が発生しています。
 その程度の技術力すらない会社が、山奥に長距離トンネルを掘って壊された水源を、ポンプで戻すことなどできるわけがありません。
 しかし、実際に大井川の水涸れが起きた時には、今の知事はとっくに引退しているか下手すれば死んでいます。
 JR東海は訴えられるかもしれませんが、今の幹部にとっては、自分が退職した後の話です。
 それゆえ、知事もJR東海も、無責任で非現実な絵空事を言えるわけです。
 こんな、誰も責任を取らない体制で無用なリニアを造り、大規模な環境破壊をするのですから、呆れるよりありません。