目先の「幸せ」と引き換えに、悲惨な未来を築く政治

 言うまでもないことですが、大日本帝国は、ミッドウェー海戦で惨敗した時点で、勝ち目のないことを悟り、戦争を終わらせるべきでした。
 そうすれば、アメリカによる東京大空襲や広島・長崎への核攻撃や、ソ連による千島列島侵略もありませんでした。
 そして、アメリカに占領され、80年以上も基地を置かれるという「属国化」もなかったでしょう。
 しかし、当時の政府が行ったのは、目先の批判から逃れるために、ミッドウェー海戦は大勝利という「大本営発表」をし、新聞社はその大嘘を無批判で報道しました。
 それによってミッドウェー海戦の惨敗を知られ、国内で厭戦気分が高まる、というデメリットは回避できました。
 その代わり、勝ち目のない戦争を続けることになり、冒頭に書いたような悲惨な目にあったわけです。
 今の日本も同じです。
 既に、各所で物資不足が指摘されています。
 筆者の職場でも、使い捨て手袋が入手困難になっています。
 にも関わらず、政府は、「原油を確保する目処ができた」などと、よくよく読めば、何の実効性もない事を発表します。
 そして、新聞・テレビといったマスコミは、80年前同様、それを無批判で報道しています。
 それにより、政府は明日に厳しく批判されることはありません。
 しかし、石油不足による生活への重大な悪影響は極めて高い確率で訪れます。
 そう考えると、80年前の大失政や大誤報を、政府もマスコミも何ら反省していない、という事がわかり、暗澹たる気分になります。