作業量と成果

 「たくさん作業時間を費やせば、いい成果物ができる」と考えている人が少なからずいます。
 そして、作業時間を増やすためなのか、出来上がり途中の成果物に、ああでもない、こうでもない、と難癖をつけて修正させます。
 もちろん、これは間違いです。そもそも、出来上がり途中の成果物に文句をつける、という事は、当初の要件定義がきちんとできていない、ということなのです。
 その結果、無駄な作業時間と製作者のストレスばかりを増やした挙げ句、ろくでもない成果物ができあがります。
 いい成果物を作るには、むしろ、どれだけ少ない作業量で終わらせるか、が必要だと思っています。
 最初の要件定義をきちんと行う、途中で出来上がったものに不満があっても、それが要件の範囲内だったら文句はつけない、としたほうが、いい成果物が出来ると自分の経験から確信しています。